
調整レイヤー⑨/Affinity3 特定色域の調整・カラーバランス調整 の続き
反転
すべての階調を反転した画像を作成します。自分は「ピクセル」-「反転(Ctrl+iのショートカットキーを割り当て)」で直接画像を変更しちゃうので、あんまり使わないです(´・ω・`)
ソフト校正
特定のデバイス向けに変換した画像を確認することができます。
例えば、RGBで作った画像をJapanColor2001Coated(一般的な印刷プロファイル)で印刷したときにどういう風に見えるか、プレビューすることができます。
校正プロファイル
プレビューしたいカラープロファイルを指定します。レンダリングインテント
プレビューする際にどんな法則で色を変化させるか指定します。例えば、RGB→CMYKにするときなど、CMYK色域外の色(CMYKでは表現できない緑とか紫などの鮮やかな色)をどう押し込むか指定します。
知覚
全体のバランスが自然になるように、色域外の色を含めて、バランスを保ったまま全体を圧縮します。自然な見た目を優先したいときに使います。困ったらコレでいいかも。
相対的な色彩を保持
色域内に収まっているものはそのまま、色域外にはみ出ている色だけ、一番近い色に置き換えます。元データの紙色は持ち込まず、出力側の紙の白に合わせて出力します。
画面上で白い部分は、白として出力します。
色の正確さを優先したいときに。印刷用に色変換するときはこれにしてもいいかも。
彩度
正確な色の再現より、できるだけ彩度の高い色になるようにします。知覚だと色がくすんでしまう、という時に使うと鮮やかになります。
絶対的な色彩を保持
色域内に収まっているものはそのまま、色域外にはみ出ている色だけ、一番近い色に置き換えます。元が黄色い紙に出力するプロファイルだった時、その黄色い紙色まで再現します。
元のプロファイル込みのデータをできるだけ再現しようとするので、用紙含めた色をできるだけ再現したいときに有効です。
めちゃめちゃ彩度を上げたRGB画像をCMYKプレビューすると、こんな感じです。
大体「知覚」にしておいて、色をできるだけ変えたくないときは「相対的な色彩を保持」、色がくすむからできるだけ明るくしたい!って時は「彩度」みたいな使い方をしています。
好きなの選んじゃってOKかと(=・ω・=)
黒点補正
チェックを入れると、黒い部分の階調を保ちながら変換します。デフォルトでONで。OFFにすると、暗い部分が黒くベタっと潰れやすくなります。
色域チェック
チェックを入れると、色域外の色をグレーで表示します。色が変わりやすい場所を確認することができます。
LUT
LUT(Look-Up Table/ラット)をあてることができます。
よく写真加工アプリにある「フィルター」みたいな機能です。動画編集の方がよく使うかも。
使い方は、ダウンロードしたLUTファイルを「LUTを読み込み」から読み込むだけ。
*.3dl、*.csp、*.cube、*.lookに対応しているので、大体のLUTは使えると思います。
一応、英語ですがAffinityの公式フォーラムで、有志の方がLUTを公開しているのでリンクを貼っておきます。
https://forum.affinity.serif.com/index.php?%2Ftopic%2F52264-8-luts-free%2F
jef.さんの投稿にある「H 8 LUTS 2.zip」をクリックしてダウンロードし、解凍したcubeファイルを「LUTを読み込み」から読み込むと使えます。jef.さんありがとう!
「LUT 配布」で検索するといろんなLUTが出てくるので、好きなLUTを見つけてみて下さい。
無限のフィルターが使えると考えると、画像加工も楽しくなりそうですね。
また、「調整」パネルにデフォルトで以下のようなLUTも入ってます。
LUTの作成
また、自分でLUTを作ることもできます。調整レイヤーを使って、いい感じの色になるように色を調整します。
今回は彩度を上げて、トーンカーブで画像を明るくする調整をしてみました。
調整レイヤーは子レイヤーにしないでください。子レイヤーは無視されます。
1.「ファイル」-「エクスポート」-「LUT」をクリック
2.好きな名前を付けて、「エクスポート」を押す。
タイトルの場所に、好きな名前を入力して、右下のエクスポートを押します。左下にある「プレビュー画像の読み込み」を押せば、プレビュー用のねこちゃんの画像を、お好きな画像に変更できます。
保存フォーマットは .cube、.csp、.3dl、.look が選べます。
.cubeが互換性が高いので、特にこだわりがなければ.cubeでいいと思います。
品質、のゲージを上げると、LUTのクオリティを上げることができます。
細かいトーンカーブを再現したり。細かい情報まで記憶できるようになります。
ただし、その分ファイルサイズが大きくなるので、保存したLUTが再現しきれていないな、と思ったら「品質」を上げて下さい。デフォルトでも結構十分かと。
3.保存したLUTファイルを読み込んで使う
あとは保存したファイルを、他のLUTと同じように読み込んで使うだけ。LUT適用後、「プリセットを追加」からプリセット登録すれば、「調整」パネルから、いつでも呼び出すことができます。
調整パネルでは、LUTだけ、カテゴリを作成してフォルダ分けしたり、インポート・エクスポートができたりします。
作成したLUTを右クリックして、好きなカテゴリに移動できます。
LUTを推測
LUT適用前と、適用後を比較して推測したLUTを作成します。「LUTを推測」ボタンを押すとエクスプローラーが開くので、1枚目にLUT適用前の画像を、2枚目にLUT適用後の画像を指定してください。
違う画像を指定したり、サイズや色空間が合ってなかったりすると、名前のところに「identity(何もなし)」と表示されます。
画像を加工したけれど、どんな加工をしたか忘れちゃった、という時に、作業前と作業後の画像を読み込ませるだけでその加工を再現することができます。
PhotoshopやLightroomで色加工した画像を、LUTとして保存しておけば一発で再現できるので便利かも……?
調整レイヤー⑪/Affinity3 に続く