jpgに0.1mmの枠をつけたいのに、線が消えてしまうとき/Illustrator

2026-03-02

Illustrator パソコン関係

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Affinity Designerで0.1mmの黒枠を維持してJPG書き出しする方法のブログアイキャッチ
Affinity Designerの変形パネルで設定した名刺サイズと0.1mmの線の太さ設定
91mm×55mmの名刺サイズに、0.1mmの黒い枠をつけたJPGを書き出したい!
なのに枠が消えたり、グレーになってしまう! という時の、無理やりの対処法をご紹介。

事の経緯

名刺サイズに0.1mmの黒枠をつけたjpgを作りたいんだけど、枠が消えてしまう! と言われました。
JPG書き出し時に極細の枠線が消えてしまっている状態の比較
単純に解像度が足りないんじゃないですか? と350dpiに解像度を上げてもらったものの、フチがグレーになるのが気に食わないようです。
しっかり均一な黒にしたいとのこと。
350dpiでもアンチエイリアスにより線がグレーに滲んでいる拡大図

やったこと

1.アピアランスパネルから「線」をクリックし、線の位置を「内側」にする

91×55mmの枠を書いていた場合、線の位置を「中央」にしていると、半分はみ出て0.05mmの線になってしまいます。
0.1mmの線にしたいときは、線の位置を「内側」にしておきます。
アピアランスパネルの線設定で配置を内側に揃える操作画面
これだけで線が消えてしまう問題はある程度解決できます。

が、縦と横で線の色が違うのが許せない。
グレーの部分がない線にしたい、とのご要望。
ピクセルグリッドのズレにより縦横で線の濃さが異なって見える現象

2.書き出し設定時に「アンチエイリアス」を「なし」にする

線のグレー部分は、アンチエイリアス(ギザギザを滑らかにする機能)が働いているせいなので、思い切ってアンチエイリアスを「なし」にしてあげます。
書き出し設定のオプションでリサンプルを最近接法(アンチエイリアスなし)に変更する画面
アンチエイリアスなしで書き出した結果、境界がはっきりした黒い線
グレーの部分が消え、黒だけのくっきりした線が引けました。

しかし、アンチエイリアスをOFFにすると、当然のことながらギザギザが目立つようになります。
細い線も太く見えたり。
アンチエイリアスOFFにより斜め線や細部がジャギー(ギザギザ)になっている様子
しかし、サイズが小さいからそんなに気にならない。枠がしっかり黒ければそれでいい、ということで、コレでOKのようです。
いいのかよ……(´・ω・`)

そもそもなんでアンチエイリアスの結果が変わる?

そもそも、同じ太さの線なのに、右上と右下でなんでアンチエイリアスのかかり方が変わるのでしょうか?
ピクセルグリッド上で図形が中途半端な位置にあることで発生するアンチエイリアスの仕組み図解
jpg画像は、ピクセルと呼ばれる四角いドットが、縦横並んで画像ができています。
350dpiで作成した画像は、横に1254個、縦に758個のピクセルを並べて作った物です。
ドキュメント設定でピクセル単位に切り替えた際のアートボードサイズ
最終結果がピクセルなので、ドキュメントの設定もピクセルに変えたいと思います。
プロパティからドキュメントの単位を「ピクセル」に変更。
ドキュメント設定パネルで単位をピクセルに変更する手順
すると、ピクセルのサイズが横257.95、縦155.91と端数になっていました。

これは、
「横に257個ピクセルを並べてといて。気持ち多めに!
整数しか使えないけど、258に近い257にしといて!」

と無茶な注文をされた感じです。

257か258か、どっちかしかできないのに、「257.95で! 0.95何とかして!」って言われても無理です。

その無理な処理を、「アンチエイリアス」が頑張って何とかしようとするため、変なにじみが発生してしまいます。

やったこと2

ピクセルの端数をなくしてあげます。
アートボードサイズを横258px、縦156pxに変更。
変形パネルでアートボードの寸法を端数のない整数値に修正
ミリメートルに直すと91.02mm×55.03mmになってしまうけれど、それこそ誤差ということで見なかったことにします(=・ω・=)
端数調整後のミリメートル単位でのサイズ確認画面
0.1mm枠の大きさも端数になっているので、同じ258×156pxに直してあげます。
枠線オブジェクト自体のサイズも整数ピクセルに合わせる変形パネル
ちなみに、左側の「位置」も端数になっているとにじみが発生するので、ちゃんと整数になるよう気をつけてあげて下さい。
ピクセルのものを作るときは、端数を出さないように!

枠を選択した状態で、「オブジェクト」-「ピクセルグリッドに最適化」を押しても、イイ感じに端数を切ってくれます。
他のオブジェクトもまとめて処理したいときはこっちが便利。
メニューからピクセルグリッドに最適化を実行する操作
枠線の太さも、0.1mmの線は0.28pxなのですが……端数です。
1pxの線にしようにも、太すぎてしまいます。

1pxの線
72dpi環境で1pxの線を引いた際の見た目の太さ
なので、全体のサイズを大きくしてしまいましょう!

350dpiで書き出したときのサイズが1254px×758pxだったので、そのサイズにします。
350dpi換算のピクセルサイズに変形設定した画面
オブジェクトと一緒に拡大・縮小」にチェックを入れておくと、中身も一緒に拡大できます。
線パネルでオブジェクトと一緒に拡大縮小オプションを有効にする
いままで、258×156(72dpi)で作ってたのを、jpg書き出し時に350dpiサイズに拡大していました。
それを、最初から1254×758(350dpi)サイズで作ってあげる感じです。

拡大し終わったら改めて、周りの線を1pxにしてあげます。
350dpiのとき、0.1mmの線は1.38pxです。

1pxだと0.1mmの線よりちょっと細いけど気にしない。
ここで1.38pxと、0.38の端数まで合わせようとしたら大変なんで割愛します。

多分254dpiサイズ(950×550px)にすればいい感じかな? わかんないけど。
高解像度設定で1pxの線を引き直した状態
念のため、ピクセルプレビューでも見てみます。
メニューから「表示」-「ピクセルプレビュー」にチェック。

線を見てみると、イイ感じです。
表示メニューからピクセルプレビューを有効にして線の滲みを確認する
72dpiで書き出します。
(72dpiで書き出してるけど、実際はサイズがでかいので350dpiの解像度を持っている状態)
最終的な書き出し設定パネルでの出力確認
無事、できました!!
くっきりとした0.1mm相当の黒枠がついた完成JPG画像
正直、ここまでやらないでいいだろーな内容(´・ω・`)

とりあえず、ピクセルが半端だと、にじんだり消えたりしてしまうってことだけ覚えておいてください。
端数がないデータにする必要有。

0.1mmの枠をくっきりしっかりjpgにつけたいんだー! と言われたら、アンチエイリアス切って対応でいいと思う(´・ω・`)
書き出し解像度600とか1200dpiとかにすれば、ギザギザも気にならないし。

またやれ、って言われたら、次は多分アンチエイリアス切って1200dpi(600dpi)で書き出します。
(1200dpiならアンチエイリアスONにしても大丈夫でした。ファイルサイズはでかいけど。文字やコントラストが強い画像は解像度600~1200dpi欲しいってのはこれが原因か……)

サイズ調整とか、必ずどこか妥協しなきゃいけない部分が出てくるので、ほどほどのところで妥協してください。
別にいいじゃない、ちょっとぐらい線がグレーでも。見えないって(´・ω・`)

ちなみに、その書き出したjpgは、イラレに一覧として貼り付けたかったんだと後日知りました。

だったら枠なしで書き出して、

①アピアランスパネルで線0.1mmを指定し、下のFXボタンから「パス」-「オブジェクトのアウトライン」か……
レイヤー効果(FX)のパスオプションでオブジェクトのアウトラインを設定する画面
②「形状に変換」-「長方形」値を追加で「0」
レイヤー効果(FX)の形状に変換で長方形を指定しサイズ調整する画面
レイヤーFX設定パネルでの形状に変換の詳細プロパティ
これで、キレイに0.1mmの枠が付けられます。

……これでよかったんじゃね……?(´・ω・`)

まぁ、枠がついたjpgも絶対に必要だというからいいんですが。

上が①、下が②
異なるレイヤー効果手法(オブジェクトのアウトラインと形状に変換)による枠線結果の比較
ほどほどのとこで、ある程度いろいろと妥協するのも必要だと思います。
どうしても、0.1mmの真っ黒な枠線をつけなければいけないミッションを与えられた方の参考になれば!

めっちゃ時間かかったよぉう…(´・ω・`)

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