調整レイヤー①/Affinity3

2026-03-28

Affinity パソコン関係

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Affinity Photo V3の調整レイヤーによる写真編集の解説イメージ
色や明るさを変更できる「調整レイヤー」について。
Affinity Photo V3のレイヤーパネルにおけるピクセルレイヤーと非破壊編集の解説
レイヤーパネル下部の調整アイコンから展開される新規調整レイヤーの一覧メニュー
レイヤーパネルの下側、左側のブロック一番右にある「調整」ですが、ちょっと機能が多いので個別に説明します。

作成した調整レイヤーは、個別に表示/非表示できたり削除したりできるので、修正時に他のレイヤーに影響を与えません。
あとから色味を変更したい、となった時に気軽に戻せるよう、写真の加工はできるだけ調整レイヤーでやると便利です。

調整レイヤーは、いろいろな方法で作成することができます。

方法1.迅速な調整パネルから作成する

メニューの「ウィンドウ」-「一般」-「迅速な調整」で、迅速な調整パネルが出てきます。
この数値を変更すると、それに対応する調整レイヤーが作成されます。
Affinity V3の迅速な調整パネルと調整レイヤーの対応表
詳しい使い方は「迅速な調整(クイック調整)/Affinity3」を参照。

方法2.調整パネルから作成する

メニューの「ウィンドウ」-「ピクセル」-「調整」で、調整パネルが表示されます。

あらかじめいくつかのプリセットが用意されていて、クリックするだけでそれに対応する調整レイヤーが作成されます。
自分で作った物をプリセットとして登録することも可能。
プリセット選択が可能な調整パネルのUI表示

方法3.レイヤーパネルから作成する

レイヤーパネルの下にある「調整」アイコンをクリックして作成します。
自分は大体ここから作成してます。
レイヤーパネル下部の調整アイコンの強調表示

方法4.メニューから作成する

メニューの「ピクセル」-「新規調整レイヤー」からも作成できます。
並び順はこっちの方が見やすいかも。
アプリケーションメニューのピクセルから選択する新規調整レイヤーのリスト
調整レイヤーは効果をかけたいレイヤーの上か、子レイヤーである必要があります。

子レイヤーにしたいときは、クリッピングの時のようにドラッグ&ドロップで親レイヤーの上に落とせば、子レイヤー化できます。
サムネイル、名前の上、どちらに落としても効果は変わりませんが、内部処理は微妙に違います。
詳しい解説はちょっと後で。

調整レイヤーは、子レイヤーのときは、親レイヤーにしか効きません。
子レイヤーは、親レイヤーの下に一段 下がってくっついている状態です。
親レイヤーの下に配置された調整レイヤーの子レイヤー構造
ドラッグ&ドロップで一番上に移動すると、その調整レイヤーより下にあるレイヤーすべてに効果をかけることができます。
調整レイヤーがある位置によって効果が変わってくるので、イイ感じに使い分けて下さい。
調整レイヤーの階層位置による適用範囲の違いの図解
調整レイヤーのサムネイル部分のアイコンをクリックすると、それぞれの調整パネルが出てきます。
調整レイヤーのサムネイルクリックで開く詳細設定パネル
このパネルで、さらに細かく調整をかけることができます。

子レイヤー時のドロップ位置について

クリッピングマスクのように、サムネイル・レイヤー名、どちらに落とすかによって微妙に処理が変わってきます。

左がサムネイル上にドラッグ&ドロップしたもの。
右が、レイヤー名上にドラッグ&ドロップしたものです。
ドラッグ&ドロップ先による子レイヤー配置の視覚的な違い
一見同じように見えますが、よく見ると子レイヤーと他レイヤーの間に、微妙な隙間があります。
Affinity3における「親にかかる子レイヤー」と「内部に入る子レイヤー」の隙間の比較
クリッピングの時に、「サムネイル=クリッピングする」「レイヤー名=クリッピングされる(中に入れる)」と解説しました。
サムネイルとレイヤー名のドロップ位置によるクリッピングマスクの挙動変化
調整レイヤーも同じような感じで、
サムネイル=親レイヤーに効果をかける
レイヤー名=親レイヤーの子レイヤーとして、効果をかける(中に入れる)
と、微妙に扱いが変わります。

親か子かは、クリッピングパスの画面で見ると分かりやすいかと思います。

赤と青の長方形を、星形でクリップしたいとき。
レイヤー名にドロップして、星形の中に入れたときは、こんな感じの見た目になります。
レイヤー名にドロップしてクリッピングマスク内に要素を配置したレイヤー構成
赤と青の長方形をグループ化し、星形レイヤーをグループの「サムネイルの上」に落としたときはこんな感じになります。

クリッピングマスクの下に、例の隙間があります。

これは、グループの親にクリッピングマスクがあり、
グループの子に長方形レイヤーが2つある、という形です。
グループのサムネイルにドロップして親にクリッピングマスクを適用した状態
クリッピングマスクは、「グループ」にかかっています
グループにかかっているので、グループを解除すると、星形マスクは消えてしまいます。
グループ解除により親レイヤーのクリッピングマスクが解除される様子
レイヤー間にある微妙な隙間が、親にかかっている効果と、親の中にある子レイヤーと、分けている感じです。
親に乗ってるか、親の中にいるかの違い。
レイヤーパネル上の親・子レイヤーの境界線と隙間の詳細解説
個人的に、マスクは親に(サムネイルの上に落とす)、
調整レイヤーは子として中に(レイヤー名の上に落とす)入れたほうが、分かりやすいと思います。
親のマスクに何か加工したいときは、調整レイヤーを親に(サムネイルに)落とす感じで。
Affinity Photo V3の親子レイヤーにおける区切り線と適用順序
親と子、それぞれ処理を分けて考える感じです。
効果は、レイヤーの下から順番にかかっていきます。上にある方が最後にかかります。

子側では、画像を白黒にした後に、リカラーで青くしています。
親側では、クリッピングした後に、クリッピングマスクごと全部をぼかしています。

親側子側、それぞれ上下逆にするとこんな感じ。
子側は、リカラーで青くしたものの、その上に白黒が来てるので、白黒になってます。
レイヤーの重なり順による画像効果の優先順位の変化
気をつけて欲しいのは、親側の処理は、子の最終結果をぼかしてから、クリッピング、という処理になっていることです。
クリッピングを非表示にするとこんな感じ。
非表示のクリッピングマスクを介したライブフィルターと調整レイヤーの優先順位変更
ガウスぼかしを子の一番上に持ってきても、同じ結果になります。
ガウスぼかしを子レイヤーの最上位に配置したレイヤー構造
ちなみに、子の内容をぼかさず、クリッピングマスクの境界だけをぼかしたい、という時はこうです。
クリッピングパスの境界線のみをガウスぼかしで調整する方法
リンゴを親としてクリッピングマスクがかかり、そのクリッピングマスクを親として、ガウスぼかしがかかっています。
例の隙間が2か所です。
親レイヤー自体のフチをぼかすための二重の親子構造レイヤー解説
ガウスぼかしをクリッピングマスクの子にしてしまうと、フチをぼかそうと努力はするのですが、子である以上親であるクリッピングマスクを超えることができないので、内側はぼかせても、外側がぼかせなくなります。
マスクの内側のみぼけて外側がぼけない現象の比較図解
……ついてこれてるでしょうか? 多分無理ですよね(´・ω・`)

これについては説明むずいので、同じようなものを作ってもらって、実際に触ってもらった方が分かりやすいかと(´・ω・`)
どーやったら分かりやすく説明ができるのか分からん。

正直、親子使い分けなくても全部親で処理、全部子で処理、とどちらか片方に寄せれば問題ないです。
一番上にある効果が一番最後に適用されるよーってのさえ分かっていれば無問題。

親子分けちゃうと、親側の処理の上に子の処理を持っていきたい、とか発生したときに面倒だよーってだけなんで。

分からなかったら、とりあえず調整レイヤーは「レイヤー名の上にドロップ」統一しておくといいです。

専用マスクについて

「調整レイヤー」や「ライブフィルターレイヤー」をペイントブラシツールで直接塗ると、専用のマスクが作られます。
調整レイヤーをペイントブラシで編集した際に自動生成される専用マスク
このマスク、困ったことに消すことができません。

右クリックで「マスクを消去」から黒く塗りつぶすことはできるんですが、マスク自体を消すことができなくなっています。
黒で塗りつぶして置けば影響がないので、うっかり作成しちゃっても黒で塗りつぶして置けば問題ないのですが……なにぶん、見た目が邪魔です。
このマスクに効果をかけることもできません。

なので、調整レイヤーやライブフィルターレイヤーを、 直接ブラシで塗らないよう気をつけて下さい。
ただでさえややこしいマスクの階層が、さらにややこしいことになります。
親のさらに上の権限持ってる、消えない厄介者。
簡単なマスクをかけたいときに使うと便利ではあるけれど……消させてくれ~(´・ω・`)

前置きが長くなっちゃったので、次回から個別に機能について解説していきます。

調整レイヤー②に続く

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