2025-05-03

急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR) 突然左目の一部が見えなくなって困ったお話

急に左目の一部が見えにくくなって困っていたら、「急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)」という珍しい病気だったので、誰かの助けになればなぁ~とメモに残しておきます(=・ω・=)

始まりは2025年3月19日の夜、スマホで寝っ転がりながら小説を読んでいた時。
突然、今までに見たことのないキラキラとした小さな光の粒が目の前に現れました。


こんな感じ

たまーにチカチカ光ることはあっても、こんなに大量に、細かい光の粒が現れたのは初めて。
寝ながら携帯をいじっていたこともあり、体勢が悪くて目の前がチラついたのだと思い、そのまま寝ることに。

翌日かその次の日くらいに、左上のほうがうっすらと黒く見えにくいことに気づきました。
色が他の場所と比べてうっすら暗く、黄色みがかかっています。


こんな感じ。目をつぶるともうちょっとぎらぎらとした、油膜みたいな残像が見える。


うまく描けないけれど、ぎらぎら光る油みたいなのがいる。
白一色にも見えるし、フチのほうに色がついて見えたりもする。
ちらちらチラつく感じ。アメーバみたいなのがぎらぎらしてる。表現するの難しい。


目をつぶると、強い光を見た後に残る残像がずっと左上にいるような感じ。それが、日を追うごとにだんだん左上から広がってきたので、慌てて3/22に眼科へ行きました。

1個目の眼科では「異常なし」
コンタクト屋に併設されている眼科で、いつも通っていた&目の不調があったら眼科としてもやってます、とアピールしていたので行ってみました。

何も問題ないね、ということで一安心したのですが…
…翌日からも、明らかに左上からの浸食が広がってきている。
問題なくない。目の前がチラつくので気になるし、細かい作業をしていると酔ってくる。

また、WEB上でできる視野検査で、左の盲点のまわりが広範囲で見えなくなっていることに気づき、3月29日。GoogleMAPで評判のいい眼科に行ってみることに。

最終的に、こんな見え方になりました。


左目


右目

左目の半分が若干暗く陰ったようになり、ちらつきがある。
左の盲点の周囲が広範囲で見えなくなっている。目の前に指を出して、それを動かしても見えないくらい。

評判のいい眼科で見てもらった結果、眼底や網膜などに異常なし。
もしかしたら神経かもしれない、ということで、その足で近所の脳神経外科を教えてもらい、受診。
当日そのままMRI検査をすることに。

MRIの結果、「脳梗塞2つあるけれど該当箇所に異常なし

……脳梗塞2つあるってどういうことだ? と思いながらも、目に関連する異常は見つけられませんでした。
問題ない脳梗塞&低血圧で首元の血管も正常で、危険因子なし、ということで毎年MRI受けるよう言われて、脳神経外科は終わりました。

……毎年MRIなんて、金銭的に厳しいんですが……?
脳梗塞発見後は定期検査、保険効くのか…?


とにかく、今は眼の異常が優先です。

目に関する異常はなし。その結果をもって、一週間後の4/5にもう一度眼科を受診。
瞳孔を開く目薬をしていたため受けられなかった視野検査を受けることに。

明らかに見えてない部分があるものの、異常が見つけられず……大学病院で診てもらった方がいい、と紹介状を書いてもらいました。

原因不明で終わらせず、紹介状を書いてもらえるの本当ありがたい。
セカンドオピニオン……というか、病院ザッピング、大事。


近くの高度医療機関(大学病院と同じくらい設備が充実している病院)へ紹介状を書いてもらい、平日4月8日にお休みをとって検査してもらうことに。


血液検査、視力検査、眼底写真、視野検査、点滅してるかどうか見分けるフリッカー検査、造影剤を点滴で入れての眼底写真(蛍光眼底造影検査)など、ものすごい量の検査を半日かけて受けました。その検査費たるや、保険適用ながら1万7800円。

会社休んで来ている分、日当も引かれているので懐が痛い(´・ω・`)

個人的に、蛍光眼底造影検査がめちゃめちゃ面白かったです。
トイレで蛍光ペンのインクみたいなのが出る…(笑)
ちょっとお小水黄色くなりますよ~とは言われていたものの、ここまでだとは…。
大変でしたけど貴重な経験でした。


検査の結果、急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)という病気でした。

症状検索してみたら、ばっちり一致してる!!
・急激に発症する視野欠損あるいは視力低下
・若年女性に好発。平均は30歳から40歳。
・眼底検査では異常がない
・発症時あるいは経過中に光視症(光がチカチカ見える)を訴える.
・近視眼に多いことが知られており,60〜92%が近視である
・視野欠損で最も多いパターンはMariotte 盲点拡大
(各検査結果は教えてもらってないので、自分で把握している分のみ)



こちら、眼底検査などに異常が見られず、判断が難しいのが特徴。
日本で1000人くらいしかいない希少病だそうです。
どうりで街の眼科では分からなかった訳だ。
この診断にたどり着くまで1年以上かかる人もいるらしい。優秀なお医者様でよかったー。


これが効く、という治療法がなく、海外の報告だと77%は現状維持。23%は何もしないでもそのまま直るみたいです。
日本人はそれより直る確率が高いっぽい。大体半年~1年ぐらいで自然に直ることが多いようです。

重症の場合、ステロイドを使うみたいですが、それでもステロイドが効いたのか、自然に治ったのか分からない…という、まだまだ謎の多い状態。

幸いにして中心視力は落ちていないため、日常生活にそんな不便はありません。
目の痛みも特になく、ただ左半分が見えにくい(盲点の周囲は完全に見えない)だけ。


最初の一週間は遠近感がつかめなかったり、目がちかちかするせいで酔ってしまったり大変だったけれど、2週間もすれば慣れた(=・ω・=)


片目だけの症状が両目にまで広がる可能性はあるけれど、基本様子見で、経過観察となることが多いそうです。
自分も日常生活に困っていないので、とりあえず1か月様子見をする方向に。


ネットで検索してみた感じ、針治療で「治った!」という体験談が多かったんですが…これ、時間経過じゃないかなぁ…?と予想してます。
とりあえず1年様子見してみて、ダメそうだったら針治療通ってみようと思います。


前に「前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)」という平衡感覚がつかめなくなる病気にかかったことがあるので、意外と冷静に居られました。
あれも世界が急にグルグル回り始めて、まっすぐ立っていられなくなって、この世の終わりかと思ったのにスッキリ直りましたからね。


今回もAZOORじゃなかったら、軽度の視神経炎かもしれないといわれているので、とりあえず気にしてストレスを溜めないように。
偶然見つかった脳梗塞対策の為にも(マジで何でこんなタイミングで見つかるの?)毎日1時間ウォーキングして、健康的な食事をしていきたいと思います。
ビタミンB12も取っとこうかな。神経系の病気の時に飲んどくと回復早いらしいので。


正直、健康にはめっちゃ自信あったのにショックです。
健康オタクの名に恥じないよう、さらなる健康を突き詰めなければ……!!

「脳梗塞って普通1つや2つあるもんですよね?」と聞いたら「残念ながらあなたぐらいの年齢ではあまりないです」と言われてしまいました(´・ω・`)
昔会社のおじさまが「脳梗塞なんて気づかないだけで1つや2つあるもんだよ!」って言ってたの覚えていたけど、「ただしご年配に限る」だった…。



また定期的に、途中経過をブログに書いていきたいと思います。
早く治るといいなぁ。日常生活に支障ないと言っても、気になるものは気になるから。


日本ではまだ少ない病気なので、自分の体験談が少しでも参考になれば幸いです(=・ω・=)