ベクター塗りつぶしツール/Affinity3

2026-06-27

Affinity パソコン関係

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Affinity Designerのベクター塗りつぶしツールの使い方を解説したブログのアイキャッチ画像
シェイプビルダーツールで作った物や、カーブで描いたイラストなどを塗るときに便利な「ベクター塗りつぶしツール」について解説します。

ベクター塗りつぶしツール

ベクター塗りつぶしツールは、ベクタースタジオのとき、
シェイプビルダーツールを長押しすると出てきます。
ここらへんの位置にあります。
Affinity Designerのツールバー内にあるベクター塗りつぶしツールの配置場所を示すスクリーンショット
例題として、線で描いた丸と四角があります。
Affinity Designerのキャンバス上に描かれた、互いに交差する線画のみの丸と四角のオブジェクト
移動ツールなどで選択するか、ベクター塗りつぶしツールで囲むようにドラッグして選択してください。

選択解除はEscキーかCtrl+Dで。
もう一度選択し直したいときは、Ctrlキーを押しながら領域外をクリックし、またドラッグで囲んで選択してください。
ベクター塗りつぶしツールで選択された丸と四角のオブジェクトが青いハイライトで表示されている画面
クリックした領域を塗りながら、新しいシェイプを作ります。
シェイプビルダーツールの「追加操作」と塗りを一緒にやってる感じですね。Affinity Designerのコンテクストツールバーにあるシェイプビルダーツールの追加操作アイコン
↑「追加操作」のアイコン。これを押したときと操作感が似ています。
ベクター塗りつぶしツールで交差した領域をクリックし、一部にカラーが塗られた状態の図形
ドラッグすると、そのドラッグした領域の塗りを作成します。
ベクター塗りつぶしツールでドラッグした軌跡に沿って、連続した領域がまとめて塗りつぶされた図形

挿入モード

挿入モードは、オブジェクトの塗りがあるときに、塗られ方が変わります。
あらかじめ黄色の塗りつぶしが設定された四角と丸のオブジェクトが配置された状態のキャンバス

内側

Affinity Designerのコンテクストツールバーで挿入モードを「内側」に設定している画面
オレンジ部分を領域として塗りました。
すると、長方形の子レイヤー(内側)として、領域部分と、それ以外の塗りレイヤーが作成されます。
挿入モード「内側」で塗りつぶした際、レイヤーパネル内で長方形オブジェクトの下位にネストされた子レイヤーの構造
ちなみに、長方形の親レイヤーは、線のみのレイヤーになっています。
親レイヤーが線のみになり、その内側にオレンジと黄色の塗りつぶしレイヤーがクリッピングされている様子

中間

Affinity Designerのコンテクストツールバーで挿入モードを「中間」に設定している画面
中間だと、子レイヤーにはならず、新しく領域部分と、それ以外の塗りレイヤーが作られます。
挿入モード「中間」で塗りつぶした際、子レイヤー化せずそれぞれ独立した複数のベクターシェイプとして生成されたレイヤーパネルの構造
塗りのレイヤーを子レイヤーにするか否かですね。
挿入モードの「内側」と「中間」のレイヤー構造の違いを比較するためのレイヤーパネルの並び
ややこしいのが、「中間」の方は、丸を先に塗るか、四角を先に塗るかで結果が変わることです。

下にある方を先に塗ると、線と塗りに分かれます。
描画順序や選択順序の違いによって、線レイヤーと塗りレイヤーの分かれ方が変化したレイヤー構造の例
ちょっと癖が強い&塗りがあると、連続した領域を塗ってもひとつのオブジェクトにまとめることができないので、
塗りなしの線だけの状態で塗ってくのが一番分かりやすいと思います。

塗りつぶしモード(微妙)

塗りに「不透明度」が設定されている時のみ、塗り方が変わります。
不透明度100%の時は、すべて色が置き換わります。

試しに、青色50%の塗りを設定しました。
不透明度50%の青色の塗りを適用するためのカラー設定画面のスクリーンショット

上位に追加

コンテクストツールバーで塗りつぶしモードを「上位に追加」に指定している画面
「上位に追加」モードで黄色のシェイプの上に50%の青が重なり、緑色に変化したオブジェクトとアピアランスパネルの表示
50%濃度の青を追加で乗せるので、元の黄色と混ざって緑っぽくなります。

注目して欲しいのはアピアランスパネルです。
「ウィンドウ」-「ベクター」-「アピアランス」から表示できます。

アピアランスは、複数の塗りや線を指定することができるパネルです。

「上位に追加」のとき、もともと指定されていた黄色の塗りの上に、新たに50%青の塗りが追加されました。

もう一回クリックすれば、もう一つアピアランスに塗りが追加されました。
クリックした回数、アピアランスに塗りが追加されていきます。
複数回クリックしたことで、アピアランスパネル内に半透明の塗りつぶしが何層も重複して追加された状態

スマートリフィル

コンテクストツールバーで塗りつぶしモードを「スマートリフィル」に指定している画面
「スマートリフィル」モードで複数回クリックしても、アピアランスパネル内の塗りつぶしレイヤーが1つだけに維持されている様子
「上位に追加」と似ていますが、こちらは複数回クリックしても、アピアランスに塗りが追加されるのは1つだけです。
間違えて複数回クリックして、色が濃くなってしまうのを防げます。

ノックアウト

コンテクストツールバーで塗りつぶしモードを「ノックアウト」に指定している画面
「ノックアウト」モードにより、元の黄色が完全に消去され不透明度50%の青色のみに置き換わった図形とアピアランスの設定
塗りを重ねるのではなく、半透明の色に置き換えます。

ここまで解説してきてアレなんですが、半透明の塗りってトラブルが起きやすいので、あまりオススメしません(´・ω・`)

うっかり重ねて色が変になっちゃった、とか、下の線が変に見えちゃった、色が変わっちゃった、とか。

レイヤー見ても半透明がかかっているか分からないし、アピアランスをダブルクリックして、初めて半透明がかかっているのが分かるので、問題が起きたときに原因を探しにくいです。

CMYKモードの時なんか特に、CMYKが混ざった色を薄くすると赤く色が転びやすいので、高確率で「印刷したら色が変わっちゃった!」 となります。

半透明で色を塗るの、オススメしません(´・ω・`)
できる限り避けるのをオススメします。

そういう意味で、ほぼ使わない機能だと思っていいです。
ここまで解説しといてなんですが、別の機能で代用するようにしましょう(´・ω・`)

塗るときは常に「ノックアウト」で塗るのをオススメします。
コンテクストツールバー上で常に「ノックアウト」モードを選択して作業することを推奨するハイライト表示

オプション-表示されている境界線まで塗りつぶし

コンテクストツールバーのオプション内にある「表示されている境界線まで塗りつぶし」チェックボックスの画面
図形が重なって、後ろの線が見えないとき。
塗る範囲を、その見えない後ろの線を含めるか否か指定できます。

ONにすると、見えない後ろの線を無視して塗りつぶします。
ON/OFFお好みで。
図形が重なり隠れた背面の境界線(ピンク色で指定した範囲)まで塗りつぶすかどうかの挙動の違いを説明する図
ピンク部分まで塗るか否か。

ビットマップ塗りつぶしを設定

コンテクストツールバーのカラーソース設定で「ビットマップ」を選択するドロップダウンメニュー
指定した画像で塗りつぶしをすることができます。
ビットマップ塗りつぶしと同じように、塗った後にハンドルでサイズ調整できます。
ビットマップテクスチャがオブジェクト内にインポートされ、調整用のハンドルが表示されている図
詳しい解説は「塗りつぶしツールについて②/Affinity3」で。

クリックする前に、コンテクストツールバーで画像のフィット形式を選べます。
先にフィットモードをクリックして指定してから、図形をクリックして塗ってください。
コンテクストツールバー上のビットマップフィットモード(長辺で拡大、短辺で拡大、ストレッチ等)のオプションボタン群
丸いベクターシェイプの中に縦長のアートワーク画像がビットマップ塗りつぶしとして配置された例
縦長の画像を塗った時はこんな感じ。
「長辺で拡大」オプションを選択してベクターオブジェクトの縦横比にフィットさせた塗りつぶしの効果
「長辺で拡大(縦横の長い方がぴったり合うように拡大)」したとき、中心を基準にはみ出た両サイドが切り抜かれます。

「短辺で拡大」や、ハンドルを使って縮小したとき、周りは繰り返し画像で塗られます。
「短辺で拡大」や画像縮小によって、テクスチャイメージがタイルのようにリピート配置された図形
ストレッチは縦横比無視して引き伸ばして塗られます。

ちなみに、ビットマップ塗りつぶしでは不透明度や塗りつぶしモードの設定は無視されます。
塗った後は、普通に塗りつぶしツールで編集できます。

塗りつぶしツールを使えば、ビットマップの繰り返しを「回り込み」以外に、「ミラー」「繰り返し」「ゼロ」にできます。
塗りつぶしツールの拡張設定パネルでリピート設定をミラーやゼロに変更する手順の図解
ベクター塗りつぶしツールは、自分で描いた線画に色を付けるのに使ったりすると便利です。
手描き風のブラシ線画を「画像トレース」機能を使って精密なベクターカーブに変換したイラスト
今回はペイントブラシツールでざっと書いた後、「画像トレース」でベクター化してみました。
わざわざ選択範囲を作らなくても、クリックひとつで塗ることができるので楽です。

ちなみに、画風的に線画を閉じないでイラストを描かれる方も多いと思います。
線が離れていた方が抜け感があってかわいいですもんね。

しかし、線が閉じていないと、ベクター塗りつぶしツールではうまく塗ることができません。
未結合の開いた線画に対して、隙間を補う目的で作成された赤色の作業用テンポラリレイヤー
そんな時は、線画のレイヤーと別に、隙間をふさぐようのレイヤーを作ってください。
分かりやすく赤で、線の隙間をふさぐように書きました。

ベクターで書いている時は、ワイヤーフレーム表示でもちゃんと線の隙間がふさがっているか確認してください。
Affinity Designerの表示モードメニューからワイヤーフレームまたはアウトライン表示に切り替える手順
色が塗れない場合、小さなすき間が空いている可能性が高いです。
表示切替はメニューの「表示」-「モード」-「ワイヤーフレーム」-「X線」または「アウトライン」からできます。
元に戻したいときは、「表示」-「モード」-「ベクター(またはピクセル)」で。
線画と隙間用赤いレイヤーを同時に同時選択した状態で、ベクター塗りつぶしツールを使ってインサイドをカラーリングする作業面
線画とすき間レイヤーを選択した状態で「ベクター塗りつぶしツール」を使い、色を塗ります。
ベクター塗りつぶしツールによる着色が完了し、不要になった隙間塞ぎ用の赤い線が残っている図
塗り終わったら、要らないすき間レイヤーを削除して完了です。
隙間用補助レイヤーを消去し、開いた線のニュアンスを残したまま綺麗に単色で塗りつぶされた猫のベクターイラスト
Affinityならベクターで描いた線画にペイントブラシで色塗りできたりするので、使いこなすと楽しいと思います。
ベクター線画の上からペイントブラシツールを使用してテクスチャや水彩風の塗りを乗せたグラフィカルな完成イラスト
イラストの描き方系は、また別の機会に丁寧に解説したいと思います。
少しでも参考になれば! (=・ω・=)✨

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