
ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その22 手書きイラストの読み込み方 の続き
さぁ、線画ができました。
これから塗りを作っていきたいのですが、顔、髪、服などパーツごとに塗りを分けていきたいので、大量のレイヤーが作られることが予想されます。
レイヤーパネルがごちゃごちゃにならないよう、「コンテナレイヤー」を使ってレイヤーを整理しましょう!
1.レイヤーパネルの右下にある「コンテナレイヤー」をクリックする
レイヤーパネルの右から4番目にあるアイコン「コンテナレイヤー」をクリックしてください。
新しいコンテナレイヤーが作られます。
レイヤーの左側には、横線がたくさん並んだ四角が表示されます。
こちら、レイヤーをまとめるフォルダみたいな機能です。
Illustrator使いの人に分かりやすく言うと、「レイヤー」機能です。
……って、Illustratorはコンテナもレイヤーもすべて「レイヤー」呼びするから逆にわかりにくいんだよな……。
コンテナレイヤーの中にレイヤーをドラッグ&ドロップで入れてくことで、レイヤーを整理することができます。
早速作ったコンテナレイヤーの中に、線画をドラッグ&ドロップで入れてみましょう!
2.作成した線画のレイヤーを、作ったコンテナレイヤーの子レイヤーにする
レイヤー名の上にドロップするようにして下さい。サムネイルの上にドロップすると、他のレイヤーと同じようにクリッピングされてしまいます。
3.コンテナレイヤーの名前を分かりやすく変更する
入れ終わったら、コンテナレイヤーの名前部分をクリックして、「線画」と名前をつけておきます。4.好きなだけコンテナレイヤーを作成する
もう一度右下のコンテナレイヤーのアイコンをクリックして、今度は「塗り」という名前のコンテナレイヤーを作りましょう。作ったら、「線画」の下に移動させます。
それでは、下塗りレイヤーをどんどん作っていきましょう!
グリザイユとか厚塗りとか、色の塗り方はいろいろあるのですが、アニメ塗りやギャルゲ塗りがしやすい「下塗り法」での塗り方を紹介していきたいと思います。
あくまで一例なんで、こんなやり方もあるのかーと学んだら、あとは自分の好きな塗り方で塗ってみてくださいね。
大体の流れが分かれば、他のソフトの使い方解説を見ても応用できると思います。
まずは色の塗り忘れを防ぐためのベースの色を置いておきます。
1.メニューから「ピクセル」-「新規塗りつぶしレイヤー」をクリックする
新規塗りつぶしレイヤーを作ると、画面全体を塗りつぶしたレイヤーを作ることができます。
コンテキストツールバーで好きな色を指定しましょう。
自分は目にいいとされる緑色を指定してます。
何故か不透明度が0%で作られることがあるので、その際は不透明度を100%に直してあげてください。
バグだろ、これー(´・ω・`)
2.新規ピクセルレイヤーを追加する
レイヤーパネル右下の「ピクセルレイヤー」アイコンをクリックして、新規ピクセルレイヤーを作ります。レイヤー名をクリックして、「髪」など、分かりやすいようにレイヤー名をつけておきましょう。
3.自動選択ツールを選ぶ
塗る範囲を選択するために、自動選択ツールを使います。ピクセルスタジオの大体この位置、オブジェクト選択ツールを長押しすると出てきます。
下にあるパーツから塗っていく派や、線の下までは塗らない派などいろいろ流派があるのですが、とりあえず上のパーツから、線の下は何となく、で塗っていきたいと思います。
4.一番上のパーツ部分を自動選択ツールでクリックして選択する
イラストの中で一番上にあるパーツから塗っていきます。このイラストだと、髪から塗っていきたいと思います。
正確にいうとヘッドホンが一番手前に来るのでしょうが、細かいパーツは後でまとめて塗っていこうかと思います。
取り合えず髪からで。
自動選択ツールでクリックして、髪部分を選択してください。
ソースを「すべてのレイヤー」にすると、表示されているすべてのレイヤーを対象として選択出来ます。
Shiftを押しながらクリックすると、選択範囲を追加出来ます。
細かい部分は後で調整するので、線が閉じていなくて選択出来ない場所とかは飛ばして、大まかに選択してください。
一応、小さなスキマなら許容量を小さくすることで選択できたりします。
隣接とアンチエイリアスはチェックを入れておいた方がオススメ。
アンチエイリアスは境界のギザギザを和らげてくれます。
上手く選択できない場合は、「選択ブラシツール」の使用もおすすめです。
細かい調整は後でするので、ざっくりとでOKです。
5.選択範囲を少しだけ広げる
メニューの「ピクセル」-「ピクセル選択範囲」-「拡大縮小」で、1px~選択範囲を広げます。線の下にちょっと食い込むぐらいに選択範囲を広げてください。
この機能、下塗り時によく使うので自分はAlt+Eのショートカットを割り当ててます。
線の太さによって、px数を変えます。
ちょこっと線に食い込むぐらいに拡大してあげてください。
6.Alt+Backspaceキーを押して、好きな色で塗りつぶす
Alt+Backspaceキーで、選択範囲内を「背景/塗り」の色で塗りつぶすことができます。Ctrl+Backspaceキーで「前景/線」の色で塗りつぶせるので、お好きな方で塗りつぶしてください。
塗り終わったら、Ctrl+D、またはEscで選択範囲を解除できます。
7.はみ出たところや細かいところをペイントブラシツールと消しゴムツールで修正する
こまかい塗り残しやはみ出たところ、選択できなかったところなどをブラシツールや消しゴムツールを使って調整します。ブラシツールは不透明度・硬さ・流量すべて100%で塗るといいです。
ショートカットBでブラシツール、Eで消しゴムツールです。
ハッキリ塗りたいときはピクセルツールもオススメ。
Ctrl+Altを押しながら左右ドラッグで、ブラシのサイズを変更できます。
上下ドラッグで、硬さを変更できます。
エンターキーの左にある「と」でもブラシのサイズを変えられます。
Shiftを押しながら「と」で、硬さを変えられます。
前景に塗りたい色、背景に塗りなしを設定して、Xで切り替えて塗ってもOKです。
(自分はこっちの方法で塗ってます)
先にざっとブラシで塗っておいて、はみ出た部分を選択範囲を使って削っていくやり方もあります。
そっちの方法の方が、線の下まできっちり塗ることができます。
髪とか、線が多いパーツは削る方法で塗った方が楽だと思います。
ざっと塗るときは、フチのグラデが取り残されることがあるので、ペイントブラシツールよりも「ピクセルツール」のほうがオススメです。
自分は大体、一番最初に髪を「ブラシで大まかに塗りつぶし、選択範囲を使って削る」方法で塗り、その後のパーツは「選択範囲+1px拡大」で塗ってます。
線の不透明度を変えたり、表示/非表示を切り替えたりして、丁寧に塗り分けていきましょう。
シンプルな塗り範囲なら、「塗りつぶしツール(バケツ)」でクリックするだけでも塗れるのでオススメです。
グラデーションとかが作れる「塗りつぶしツール」と同じ名前になっているので、アイコンがバケツになっている方を選んでください。
困ったことにソースが「現在のレイヤー」「現在のレイヤーとその下」「下のレイヤー」しか選べないので、バケツで塗るときは塗りレイヤーを線画レイヤーの上に持って行って塗る必要があります。
「すべてのレイヤー」選べるようにしてくれー(´・ω・`)
線画レイヤーの上に塗りレイヤーを持って行って、アンチエイリアスON、「下のレイヤー」にして、作成した塗りレイヤーをクリックすると、下の線画レイヤーを参照して塗り範囲を作ってくれます。
スキマが開いていると問答無用ではみ出すので注意。
一応、許容量を下げれば少しのスキマなら埋まります。
アンチエイリアスにチェックを入れると、線の下まで入り込んでくれるので、選択範囲の拡大で1px増やさなくても良い感じに塗ることが出来ます。
バケツ塗りが終わったら、その塗りレイヤーを線画レイヤーの下に移動させてあげればOKです。
簡単な範囲ならバケツで塗った方が早いので、上手く使い分けてください。
8.パーツごとに塗り分けしていく
あとはこの作業を繰り返していきます。塗る色は実際に塗る色でなく、色分けで見やすい色にして下さい。
あくまで、塗り漏れがないかどうか判断するために着色なので。
また、細かいパーツや同じような塗り方をするパーツは、ひとつのレイヤーに一緒に塗るとレイヤー枚数が節約できます。
ちょっと面倒ではありますが、レイヤー名をキレイにつけていくと、最後の方でレイヤー探しが楽になります。
上から順番にレイヤーを塗っていくので、上のレイヤーで隠れることが分かっているレイヤーは、塗りをはみ出しちゃってもOKです。
カーディガンレイヤーで隠れるから、中のシャツはカーディガン側にはみ出しちゃっても見えないからOK。
下に行けば行くほど、塗りが楽になっていきます。
9.下塗り完了
全部のパーツを塗り分けました。この時点で線とのすき間など、塗り漏らしがないかどうか確認してください。
ちなみに、こんな感じに線の一部を消したいところは、線画レイヤーの一番上にレイヤーブレンドを「消去」にしたレイヤーを作成して消してます。
レイヤーブレンドを「消去」にすると、不透明部分を消す事が出来ます。
線画コンテナレイヤーにマスクを作成して、それで消すのもオススメ。
自分はカーブを使いたいので、「消去」使ってます。
効果が及ぶ範囲は、コンテナレイヤー内の、「消去」よりも下のレイヤーです。
なにげに便利なので、レイヤーブレンドの「消去」を覚えておいてください。
PhotoshopやIllustratorにはない機能です。欲しい(=・ω・=)
自分はカーブを使って消してるけど、もちろんブラシでなぞって消すことも出来ます。
コンテナレイヤー補足
このコンテナレイヤーですが、グループ化との違いは、中に入っているレイヤーを直接画面上で選択できるか否か、ぐらいです。グループレイヤーだと画面上クリックでまとめて選択されますが、コンテナレイヤーだと個別に選択することができます。(移動ツールのコンテキストツールバーでグループレイヤーでも個別選択可能になる設定有)
レイヤーが見やすくなるうえ、まとめて表示/非表示が切り替えられるので、レイヤーが多くなりそうなときはコンテナレイヤーを使って整理することをオススメします。
また、右クリックして、一番下にある色玉をクリックすると、レイヤーごとに色を付けることも可能。
更に見やすくなるのでオススメします。
今回は線画コンテナを赤に、塗りコンテナをオレンジに色付けしました。
パット見で見やすくていい感じですね!
下塗りが終わったので、次回はその塗りを本番の塗りに変えていきましょう。
ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その24 に続く
