
トーンマップ・トーンマッピングスタジオについて解説します。
- 「ピクセル」-「フィルター」-「トーンマップ」
- 画像を右クリック-「トーンマップ」
- 画像を選択時にコンテキストツールバーに表示される「トーンマップ」ボタン
……名前、トーンマップスタジオでよくね?(=・ω・=)
主にHDR合成した写真を加工するのに使うので、とりあえずHDR合成のやり方から解説したいと思います。
HDR合成のやり方
写真を撮影していると、明るい所と暗い所のコントラストが大きくてうまく撮影できない、という現象がたまに発生します。空をキレイに写したいんだけど、空に露光を合わせると手前の木が真っ黒になってしまう。
手前の木をキレイに写したいんだけど、露光を木に合わせると空が白飛びしてしまう、みたいな。
そんな時、異なる露光で写真を撮影し、後でHDR合成する、という手法を取ります。
HDR(エイチディーアール/High Dynamic Range)
従来のSDR(Standard Dynamic Range)より広い明るさの範囲(ダイナミックレンジ)を表現する技術です。
最近のスマホだと自動でHDR合成してくれる機能があったりします。
白飛び、黒潰れしそうだな、と思ったらHDR機能、普通におすすめです(=・ω・=)
いい感じの写真が取れなかったんで、とりあえずあり合わせをそれっぽく加工した3枚を用意しました。
左から、明るく撮った写真、いい感じに撮った写真、暗めに撮った写真です。
この3枚をHDR合成したいと思います。
1.「ファイル」-「新規画像プロセス」-「HDR合成」をクリック
2.「追加」を押して、違う明るさで撮った写真を読み込む
読み込む画像は7枚とか枚数を多くすることでより細かい調整ができるようになります。
大体、暗い、明るい、標準の3枚くらいで十分だと思います。
スマホだと2枚でやることが多いかな。
三脚を立てていても画像がズレることがあるので、「自動的に画像を並べる」にチェックを入れておくといいです。
「パースペクティブ」なら画像にゆがみがあってもいい感じに合わせてくれます。
「拡大/縮小、回転、変換」は画像を歪めず、拡大縮小回転のみで合わせるよう調整します。
動く雲などがあるときは、「ゴーストを自動除去」にチェックを入れて下さい。
(通行人などを消したい、という時はHDRじゃなく「スタック」を使ってください)
ノイズ軽減もとりあえず入れといた方がいいです。差分を見て、ノイズを消してくれます。
HDRイメージをトーンマップ、にチェックを入れると、トーンマッピングスタジオが開いて微調整できるようになるので、チェックを忘れずに。
「OK」で、HDR合成してくれます。
「HDRイメージをトーンマップ」にチェックを入れないと、ソースパネルが表示され、32bit画像が作成されます。
32bit画像はそのままだとキレイに見えないので、トーンマッピングを使ってどこからどこまでを表示するか調整してあげる必要があります。
また、32bit画像はファイルサイズが通常使う8bit画像よりかなり大きくなってしまいます。
WEBに上げる画像は、大体8bitに変換してから使います。
トーンマッピングスタジオの使い方
ツール
表示ツール/ズームツール
普通のツールと同じです。マスクペイントツール
ブラシで塗った部分のみ、この後解説するトーンマップパネルで調整できるようになります。空のみ調整したいってときは、マスクペイントツールで空をぐりぐり塗ります。
マスク消去ツール
マスクペイントツールで塗った部分を消します。マスクグラデーションツール
画面をドラッグして、グラデーションマスクを作ることができます。コンテキストツールバーで、「線形・楕円形・放射状」が選べます。
上半分だけ調整したいってときは、グラデーションマスクを使うと便利です。
プリセット
いい感じの調整をしたプリセットが表示されます。特にこだわりがなければ、ここからいい感じのプリセットをクリックして適用するだけでOKです。
プリセットは右上のパネルオプションから、プリセットをインポートしたり、新たに書き出したりできます。
「デフォルト」と書かれてる部分をクリックすると、あらかじめ用意されたプリセットのジャンルを切り替えることができます。
「正気の消失」ってどんなジャンルよ……(笑)
普通にフィルターとして優秀なのが多いので、HDRじゃない画像も「トーンマップ」を起動してプリセットをかけると楽しいと思います。
「ドラマティック」と「ネオゴシック小説」がお気に入り。
フライヤーとかポスターとか作るときに、写真加工迷ったらトーンマッピングでお茶を濁してもいいかも。
「緻密」で細かいコントラスト強調してカリッカリに仕上げるとめっちゃかっこいいです。
師弟杯の写真とか、ZETAさんにカリカリ好きなデザイナーさんが居そう。毎回めっちゃかっこいい。
AI生成したイケメンをカリッカリに。気持ちも―ちょいシャドウ落としてもよかったかな?
これだけで劇画のポスターみたいな、雰囲気のある写真が作れます。
女性相手にはやめて差し上げて。シミしわ目立つんで(´・ω・`)
トーンマップパネル
トーンマッピングスタジオのメイン機能です。パネルの項目はそれぞれ、右上のリセットマークをクリックするとリセットされます。
使いたい機能にチェックを入れて、設定していきます。
SDRに固定
SDRのハイライト「1」を超えないよう制御してくれます。チェックを入れることで白飛びしにくくなります。
完成形とか見やすいので、チェック入れたほうがオススメ。
トーン圧縮
HDRの広いダイナミックレンジを、どのくらいの範囲で展開するか指定します。100%で全体に広げるのでコントラストが高く、0%で加工前の状態にするので、コントラストが低くなります。
大体100%で使います。
ローカルコントラスト
局所的コントラスト。明瞭度。細かいところのコントラストを上げて、テクスチャやエッジがシャープになります。
右に行けば行くほど、立体感が増します。
露出
露出
露出調整レイヤーと大体一緒です。右に行くほど、全体的に明るくなります。
調整レイヤー関連は「調整レイヤー①/Affinity3」で解説。
黒点
黒にしたい範囲を指定します。レベル調整レイヤーの黒レベルみたいな感じ。
右に行くほど、黒の範囲が増えます。
明るさ
中間値の明るさを指定します。エンハンス
コントラスト
コントラストを調整します。右に行くほどコントラストが強くなります。
彩度/自然な彩度
同名の調整レイヤーと同じです。「調整レイヤー①/Affinity3」
ホワイトバランス
シャドウとハイライト
それぞれ、同名の調整レイヤーと同じです。「調整レイヤー①/Affinity3」
ディティール調整
半径
右に行くほど、大きな範囲までシャープにします。先に量を大きくしてから半径の値を変えると分かりやすいと思います。
左で細かい所だけがシャープになり、右に行くほどシャープになる範囲が大きくなっていきます。
量
どのくらいシャープの強さを強くするか指定します。右に行くほどシャープになります。
カーブ
カーブ調整フィルタ―と一緒です。分割表示
右上の分割表示をクリックして、適用前と適用後を見比べることができます。編集が終わったら左上の「適用」をクリックすれば、トーンマッピングスタジオが閉じます。
一度「適用」を押しちゃうと、元に戻ることはできないので気をつけて下さい。
もう一度掛け直すことは可能だけど、破壊編集なので元に戻ってやり直すことはできません。
普通に、プリセットを変えるだけでも楽しい機能だと思うので、是非積極的に使ってみて下さい。
少しでも参考になれば!(=・ω・=)