
Affinity3のレイヤーパネルについて解説します。
レイヤーパネル
アイコンの意味はこんな感じ。
レイヤーパネルが表示されていないときは、「ウィンドウ」-「一般」-「レイヤー」で表示させてください。
レイヤーは、「透明なシートを重ねている」と考えると分かりやすいです。
上にあるものが優先して表示されます。
レイヤーを選択した状態で、
ctrl+[ (鍵カッコの左) で下に、
Ctrl+] (鍵カッコの右) で上に移動することができます。
Ctrl+Shift+[ で最背面、
Ctrl+Shift+] で最前面に移動できます。
感覚的に上下逆な気がするかもしれないけれど、レイヤーを奥にやる、レイヤーを手前に寄せる、と考えるとショートカットの位置が覚えやすいと思います。
レイヤー名の変更
レイヤーを選択後、レイヤー名をクリックすると、レイヤーの名前を変更することができます。
また、レイヤー名変更の状態でTABを押すと、次のレイヤー名変更に移れます。
上から順番にレイヤー名を変えていくときとかに便利。
不透明度
レイヤーの透明度を指定することができます。0%で消えて、100%でくっきり見えます。
下に他のレイヤーがあった場合、0%に近づくにつれて下のレイヤーが透けて見えます。

ブレンドモード

レイヤーのブレンドモードを変更することができます。
言葉で説明すると分かりにくいので、実際にいろいろと試して確かめるといいと思います。
自分は、標準・乗算・スクリーン・覆い焼きカラー・オーバーレイ・ビビッドライト・カラー・消去らへんをよく使っています。
詳しい解説は、Affinity3の公式ヘルプページが分かりやすいです。
https://www.affinity.studio/ja_jp/help/layers-layer-blend-modes/
ブレンドオプション
ちょっと説明することが多いので、そのうち別で記事を書きます。
しばしお待ちを。(=・ω・=)
Affinity2の時に書いた記事が参考になると思います。
ブレンドオプションについて/AffinityPhoto2・AffinityDesignner2
ロック/ロック解除
レイヤーをロックして、上書きや移動ができないようにします。
ロックしたレイヤーは鍵のマークが付きます。
最近使用したブラシ
ピクセルレイヤーにブラシで描いたとき、レイヤーに「最近使用したブラシ」アイコンが表示されます。
そのアイコンをクリックすると、使用したのと同じブラシを選択してペイントできます。
ファイルを閉じたりするまで有効。
ブラシサイズや色は、都度選ぶ必要があります。
レイヤーの表示/非表示
レイヤーを表示するか、非表示にするか、クリックして選択できます。
目のマークがついていれば表示、消えていれば非表示です。
「ひとつのレイヤーだけ見たい!」というときは、サムネイル部分をALTキーを押しながらクリックすると、クリックしたレイヤーだけ表示することができます。
解除したいときは他のレイヤーをクリックしてください。(もう一回ALT+クリックでもOK)
目のマーク上で右クリックして、「その他」を選んでも、他のレイヤーを非表示にできます。
その下のもう一つの「その他」は名前がおかしくなってますが、「非表示にしたレイヤーを再表示」です。
(たまに表示がバグりますが、画面の拡大や移動をするとちゃんと出てきます)
また、目のマーク部分をドラッグしてもまとめて表示/非表示することができます。
現行コンテナ内で編集
複数アートボードを使用している時など、オブジェクトがアートボードで自動的にクリップされます。
「現行コンテナ内で編集」にチェックを入れておくと、現在アクティブなコンテナ内で作業ができます。
具体的な使い方例はこちら。
アートボードをまたがったデザインを作る方法/Affinity3
これにチェックが入っていると、複数コンテナを使用している場合、アクティブなコンテナ以外のレイヤーが選択できなくなるので気をつけて下さい。
レイヤーエフェクト
レイヤーに様々なエフェクトをかけることができます。
種類が多いので別ページで解説します。
レイヤーエフェクトについて①/Affinity3
マスクレイヤー
画像やオブジェクトの一部を表示/非表示できる「マスク」を付けることができます。
黒色が透過、白色が表示です。
マスクレイヤーで白色になっているところが表示されて見えます。
ちなみに、マスクレイヤーをアクティブにした状態で、メニューの「ピクセル」-「反転」でマスクを反転できます。
(マスク反転よく使うので、自分はCtrl+iのショートカットをあててます)
また、新規マスクを作るとき、ALTキーを押しながらマスクレイヤーのアイコンをクリックすると、黒色で塗られたマスクを最初から作ることができます。
Photoshopだと選択範囲を指定した状態でALTクリックすると反転マスクを作成してくれるけど、Affinity3はできない模様(´・ω・`)
範囲選択がないときのみ、反転マスクを作成できます。
フィルター
レイヤーに様々な効果をかけることができます。Photoshopのフィルターに近い機能。
こちらも量が多いので別ページで解説する予定。
量が多すぎて書き終わるの遅くなると思うので、それまでAffinity2の時に書いた記事を参考にして下さい。
ちょいちょい使い方一緒だと思います(=・ω・=)
フィルターについて①/AffinityPhoto
調整
レイヤーに様々な調整を加えることができます。
こちらも種類が多いので、解説記事書きあがるまでAffinity2の時に書いた記事を参考にして下さい(´・ω・`)
調整レイヤーについて①/AffinityPhoto・AffinityDesignner
コンテナレイヤー
レイヤーをまとめることができる「コンテナレイヤー」を作成することができます。
Illustrator使いの人にはおなじみの「レイヤー」です。レイヤーと同じ名前だから本当ややこしい。
グループ化と違うところは、グループ化すると移動するときに一緒に動いてしまうのに対して、コンテナレイヤーに入れたものはそれぞれ個別に選択・移動ができます。
フォルダ機能、といった方が分かりやすいかな?
文字や図形、画像、トンボなどでコンテナを分けて作成すると、コンテナごとに表示/非表示を切り替えたりできるので便利です。
たまーにバグでコンテナが作成できずグループになってしまうので、その時はソフトを再起動してあげて下さい。
コンテナを右クリックして、一番下にある「タグカラー」をクリックすると、コンテナレイヤーとその子レイヤーに見やすく色を付けることができます。
(イラレみたいに、選択時の境界線の色を変えるというのはできないようです)
タグカラーはコンテナレイヤーに限らず、レイヤーすべてに個別で色を付けることができます。
色で選択することもできるので、自分の分かりやすいように自由に使ってみて下さい。
また、コンテナレイヤーごとにロックをかけることができます。
ロックがかかったコンテナレイヤーとその子レイヤーは、画面上から選択することができません。
レイヤーパネル上からは選択できます。
背景用のコンテナレイヤーを作成してロックをかけておくと、その上に文字や図形を置いて作業するのが楽になります。
↑背景がロックされているので、間違えて背景がずれてしまうというミスを防げる。
また、コンテナレイヤーに限らず、レイヤーは左にある矢印 > で展開したり閉じたりできます。
レイヤーのグループ化
複数のレイヤーをまとめてグループ化することができます。
まとめて移動したり、まとめて表示/非表示したり、レイヤーを見やすくするのに便利。
コンテナレイヤーと違い一緒に移動されるので、「これとこれは常にセットで動かしたい」というものをグループ化するといいです。
レイヤーの移動はドラッグ&ドロップで可能。
また、グループ化したいレイヤーを選択した状態でCtrl+Gでもグループ化することができます。
グループ解除はShift+Ctrl+G。
ドラッグ&ドロップするときに変な場所にドロップすると、マスクがかかってしまうので気を付けて下さい。
ピクセルレイヤー
空のピクセルレイヤーを追加します。
レイヤーを削除
選択したレイヤーを削除します。
レイヤーをドラッグ&ドロップで持って行っても削除可能です。
レイヤーについて②/Affinity3 に続く