2025-03-01

ブレンドオプションについて/AffinityPhoto・AffinityDesignner

 


ブレンドオプション



レイヤーパネルの右上にある歯車マーク、「ブレンドオプション」ですが、ちょっとややこしいので個別に説明します。

画面はAffinityPhotoを使っていますが、AffinityDesignnerのブレンドオプションも同じ感じで使えます。


下のレイヤーと「どこを透過して」重ねるか、トーンカーブを使って詳細に決めることができます。
Photoshopでいう「レイヤー効果(レイヤースタイル)」の「ブレンド条件」をトーンカーブで制御する感じ。


ブレンドガンマ


半透明のオブジェクトを重ねるときに調整します。大体デフォルト値(2.2)でOK。



半透明のグラデを重ねたときなどに、左のようにしたい、というときに調整します。あんま使わないかと。


アンチエイリアス


「表示」-「ビューモード」が「ピクセル」または「ピクセル(Retina)」の時しか関係ありませんが、アンチエイリアスのかけ方を制御することができます。

アンチエイリアスを「強制ON」でかけたり、「強制OFF」で外したり。右上の「カバレッジマップ」のグラフをいじって、ちょうど中間ぐらいでパキっと分かれるように調整したりできます。

継承はレイヤーが親子関係になっているときに、親のレイヤーの設定を引き継ぎます。

自分の好きなようにアンチエイリアスのかけ方をいじれる。

大体ビューモードは「ベクター」にしているので、あんまり使わないです。
ドット絵作るときに使うかも。

塗りつぶしの不透明度


レイヤーパネルから設定するものと同じです。


下側のエリアについて


いよいよ本命の機能です。


左側のエリアが、ブレンドオプションを設定している、今現在のレイヤー
右側のエリアが、そのレイヤーの下にあるレイヤーたちです。



例として、下に黄色で塗りつぶしたレイヤーが。
上に黒から白へのグラデーションのレイヤーがあったとします。




ブレンドオプションの左側のエリアで、右下がりのグラフにすると、明るいところが透過します。




ブレンドオプションの左側のエリアで、左下がりのグラフにすると、暗いところが透過します。




「線形」のチェックを外すと、カーブでグラフを制御することができます。
制御点をクリックすると、「入力」「出力」の数値を細かく調整することができます。




ブレンドオプションを使えば、白い部分だけ透過させる、なんてこともできます。

(単純に白を抜きたいなら、「フィルター」-「カラー」-「背景の紙を消去」を使った方が便利ですが)


右側のエリアは、下にあるレイヤーを基準にするだけで、似たように使えます。
下にあるレイヤーの明るいところを透過するか、暗いところを透過するか。


こんな風にモックアップを作成する際、ボトルの明るいところを同じように明るくしたい、という時によく使います。
これを使いこなせると一気に画像合成のクオリティがアップします。



また、「マスター(全部)」以外に各色ごとに調整できるので、特定の色を抜く、なんてこともできちゃいます。

RGBの場合ややこしいですが、左側は赤の反対色(シアン)を透過します。右側は赤。

緑の反対色はマゼンタ(赤紫)、
青の反対色はイエロー(黄)です。


「RGB」-「R」は「GB」……RGBの残った2つの色が反対色って感じです。うまく説明できない(´・ω・`)


使いこなせると結構便利なので、いろいろといじって挑戦してみて下さい!(=・ω・=)