2025-12-27

レイヤーについて②/Affinity3




レイヤーについて①/Affinity3 の続き。



レイヤー上で右クリック



レイヤー操作に関するメニューが出てきます。



切り取り/コピー/貼り付け



レイヤーをそれぞれ切り取り/コピー/貼付けします。

非表示



レイヤーを非表示にします。レイヤーの右側にある目のマークをクリックしたときと同じです。

その他を非表示



そのレイヤー以外を非表示にします。

その他を表示



「その他を非表示」をした後にクリックすると、その他のレイヤーを表示することができます。
表示がバグったときは、画面を移動したり拡大縮小すると出てきます。結構バグる印象。

ロック



レイヤーをロックします。鍵マークを押したときと一緒。

スナップから除外



指定したレイヤーにスナップ(ガイドに沿って吸い付くように並べてくれる機能)の対象外に設定することができます。
移動ツール使用時に、スナップがONになっているか、OFFになっているか確認してください。

ベクタースタジオの時に、ツールバーに表示されてます。
メニュー「表示」-「スナップ」で、スナップのON/OFFと詳細を設定できます。

スナップをONにしても、「スナップから除外」したレイヤーにはスナップしません。



また、移動中にALTキーを押すと、押している間だけスナップをOFFにすることができます。
(移動前にALTを押すと複製されます。移動を始めてから押すようにしてください)

削除



選択したレイヤーを削除します。レイヤーパネルのゴミ箱アイコンと同じです。

複製



選択したレイヤーを複製します。
Ctrl+Jのショートカットを覚えておくと便利です。

解除



選択したレイヤーを、グループ化していた場合はグループ化から外します。
クリッピングマスクに使用していた場合は、クリッピングマスクを解除します。
その場合、クリッピングされているほうではなく、クリッピングしている方のレイヤーを選択して、解除してください。



たくさんのレイヤーをグループ化していて、ひとつのレイヤーだけグループから外したいなーって時とかに使うと便利。

クリッピングマスクを作成



選択したレイヤーで、下にあるレイヤーをクリッピングします。
レイヤーパネルで掴んで、サムネイルの上に重ねたときと同じ挙動です。



下と結合



下にあるレイヤーと結合(合体)させることができます。
結合したレイヤーは元に戻せないので注意してください。

複数レイヤーを選択すると、メニューが「選択範囲を結合」になります。

表示レイヤーを結合



表示中のレイヤーを結合した画像を作成することができます。
PhotoshopでいうCtrl+SHIFT+Alt+E です。
AffinityPhotoも同じショートカットで使えます。

図形やテキストなどのベクターデータも、すべてピクセル(画像)になります。

結合に使ったレイヤーは残ります。

グループ化/グループ解除



選択したレイヤーをグループ化したり、グループ解除したりできます。

ラスタライズ&トリム…



テキストや画像、シェイプなどを、ピクセルレイヤーに変換します。
その時、キャンバス外にあるデータを削除します。

後で位置を移動する予定があるときは、「ラスタライズ」で。
もう動かさない&データを軽くしたいときは「ラスタライズ&トリム…」にするといいです。

ラスタライズ…



テキストや画像、シェイプなどを、ピクセルレイヤーに変換します。
「ラスタライズ&トリム」と違って、キャンバス外にはみ出た部分も残します。



だいたいこっちを使うと思います。

補足説明 画像レイヤーとピクセルレイヤー



「画像レイヤーをピクセルレイヤーにラスタライズするって、『画像レイヤー』と『ピクセルレイヤー』は同じものじゃないの?」と思われるかもしれませんが、Affinity上では「画像レイヤー」と「ピクセルレイヤー」は別の扱いになっています。

簡単に分類すると、
  • 画像レイヤー = 配置した画像。編集せず、後で差し替えたりできる画像
  • ピクセルレイヤー = 編集したり加工したりできる画像、ピクセルで描いたもの

編集できるか否か、で考えると分かりやすいと思います。

例えば、画像レイヤーにブラシで線を描こうとすると、アシスト機能でピクセルレイヤーが自動作成されます。


ラスタライズしてピクセルレイヤーに変えた場合は、そのまま上に描けます。



あとで差し替えが発生する予定の画像とか、変更したくない画像とかは、画像レイヤーのまま扱うのがオススメです。

マスクにラスタライズ




選択したオブジェクトでマスクレイヤーを作成します。
マスクレイヤーの下にあるオブジェクトを、マスクすることができます。

マスクレイヤーの上にあるオブジェクトは影響を受けないけれど、
下にあるオブジェクトはすべてマスクがかかるから、ちょっとわかりにくいかも。

一度に複数のオブジェクトをマスクしたいという時や、複雑なマスクを作りたいとき、クリッピングマスク(図形を使ったマスク)をマスク化(ピクセルレイヤーを使ったマスク)したいときなどに使うと便利。



左側に、マスクを意味するアイコンが付きます。



プリフライトコメント



印刷所に入稿する前に、データに不備がないかどうか調べることを「プリフライト」と言います。
その時に表示できるメモ書きを残すことができます。

例えばですが、データ作成時にメモ書きとして残したテキストがあって、印刷時には削除しなきゃいけない。忘れないようにしなきゃ! というものがあったとします。

そのテキストレイヤーを右クリックして「プリフライトコメント」-「設定」を選び、コメントに「下版時に削除する」とメモを残しておきます。



メニューの「ウィンドウ」-「レイアウト」-「プリフライト」でプリフライトパネルを表示し、「今すぐチェック」をクリックすると、設定しておいたメモ書きが表示されます。



うっかり忘れを防ぐのに使ってみて下さい。
複数人でデータを作成するときに使うと便利です。

新規ベクターレイヤー(コンテナレイヤー)



コンテナレイヤーを作ることができます。
用語統一してくれー。(=・ω・=)

たまーにレイヤーパネルのアイコンからコンテナレイヤーを作ろうとすると、バグでグループレイヤーになってしまうことがありますが、そんな時はここから作れば作れます。

メニューの「ベクター」-「新規ベクターレイヤー」からも、コンテナレイヤーを作ることができます。
用語統一してくれー。(=・ω・=)

新規ピクセルレイヤー



新しいピクセルレイヤーを作成します。
右下にある「ピクセルレイヤーを追加」アイコンを押したときと同じです。

親を選択



グループ化、またはコンテナレイヤーを使用している時に、子レイヤーを選択して「親を選択」すると、その大元の親を選択することができます。
たくさんレイヤーがあって、上へ戻るのがめんどい、という時とかに使うと便利です。



選択範囲の展開/選択範囲の折りたたみ



グループ化したレイヤーなどを展開したり、たたんだりできます。
一番左の∨矢印を押したときと同じ動作です。

ちなみに、ALTキーを押しながら∨をクリックすると、子レイヤーまですべて展開したり、たたんだりすることができます。

すべての親を折りたたむ



グループ化したレイヤーなど、すべてのレイヤーをたたみます。
これも、たくさんレイヤーがあるときに使うと便利。

同じタグカラーを選択



一番下にある色玉をクリックすると、そのレイヤーに「タグカラー」というものを付けることができます。
その同じタグカラーを一気に選択することができます。



グループ化したくないけれど、一気に選択して移動したいレイヤーとかに設定すると便利かも?

同じ名前を選択



同じ名前のレイヤーを選択します。
デフォルトの「長方形」とかでは選択されず、自分でつけた名前じゃないと選択されないので注意。

タグカラー



レイヤーに好きなタグカラーをつけることができます。
色を解除したいときは一番左を選んでください。

パネル環境設定メニュー



レイヤーパネル右上にある、三角をクリックすると出てくるメニューです。
レイヤーパネルについてのいろいろを設定できます。



自動スクロール



画面上で選択したレイヤーを、レイヤーパネルで表示します。
たくさんレイヤーが増えたときに便利。

グループサムネールを表示



グループ化したときに、そのグループのサムネイルを作成します。
動作が重いときはOFFにしてもいいかも。

オブジェクトタイプを表示



レイヤーの左側に表示される、レイヤーの種類を表すアイコンを表示するか否か選べます。



画像かピクセルレイヤーか、テキストかカーブ化したものか判別するのに、表示させておいた方が便利じゃないかなーって思ってます。

サムネイルの背景



サムネイルの背景を指定できます。
自分が見やすい奴を選んでください。

ちなみに自分はチェッカーボード有の自動にしてます。



サムネイル 小 中 大



見やすい大きさのサムネイルを選んでください。
自分は中にしています。

パネル



パネルカスタマイズのメニューが出てきます。
チェックを入れると、そのパネルが表示されます。
メニューの「ウィンドウ」から各パネルを選んだ時と同じです。

カテゴリ分けされずに一覧で並んでいるうえ、検索も使えるので、こっちの方が探しやすいかも?



閉じる



レイヤーパネルを閉じます。
再表示するには「ウィンドウ」-「一般」-「レイヤー」をクリックしてください。

グループを閉じる



レイヤーパネルだけではなく、他のパネルもドッキングしてある場合、
他のパネルもまとめて閉じることができます。

「ベタ塗りのカラー」はどこ?



Photoshopだと調整レイヤーのところから作れた「ベタ塗りのカラー」(塗りつぶしレイヤー)、「グラデーションの塗りつぶし」ですが、Affinity3では上のメニューから作成します。

メニューの「ピクセル」-「新規塗りつぶしレイヤー」



コンテキストツールバーから「塗りつぶし」の色をクリックすれば、「スウォッチ」「カラー」「グラデーション」と、好きな色を塗りつぶしに指定できます。

後で色を気軽に変えられるので、切り抜き時の背景色に置いたりとよく使います。



「パターンで塗りつぶし」はない模様。

ただ、スウォッチの「陰影」からパターンを選んだり、
「新しいパターンレイヤー」から似たようなものを作れます。

スウォッチから陰影を選び、好きなパターンを選択。



画面をドラッグして、パターンの大きさと角度を決める



線の太さはコンテキストツールバーから変更できます。
細かい使い方については、そのうち「陰影」の記事を書く予定。

「新しいパターンレイヤー」の詳細もそのうち記事を書く予定(=・ω・=💧)ヤルコト イッパイダ…

とりあえず、レイヤーパネル周りの解説はこのぐらいで。
またなにかいろいろあったら追記します。

少しでも参考になれば!(=・ω・=)✨