上のメニューから選べる「フィルター」、レイヤーパネルの下側、左から4番目にある「ライブフィルター」ですが、ちょっと機能が多いので個別に説明します。
作成したライブフィルターは、個別に表示/非表示できたり削除したりできるので、修正時に他のレイヤーに影響を与えません。
あとから変更したい、となった時に気軽に戻せるよう、写真の加工はできるだけ調整レイヤーやライブフィルターでやると便利です。
ガウスぼかし
指定した半径分、ぼかすことができます。
四隅が欠けてしまう場合などは「アルファの維持」にチェックを入れてください。
ボックスぼかし
ちょっとわかりにくいですが、ぼけが四角になるようにぼかします。
中間値ぼかし
周囲の画像のちょうど中間の色でぼかしてくれる機能です。
肌のきめを細かくしたり、洋服などの小さいゴミを取ったりするときに使うと便利です。
ちょうどいい画像がなかったのでノイズを加えた画像を中間値ぼかししてみましたが、ノイズ部分が消えてキレイになっています。(強く掛けるとフチもボケちゃいますが)
中間値ぼかしをかけたレイヤーマスクを作り、ほこりが気になるところをマスクでなぞっていく、という使い方が便利だと思います。
表面ぼかし
広い表面部分(コントラストが付いていない部分)をぼかします。
これも、中間地ぼかしと同じように使うと便利だと思います。美肌作りに効果的。
中間値と違い、「許容量」を設定できるので、どのくらいからぼかすか調整できます。
モーションぼかし
方向性のあるぼかしを作ることができます。スピード感のあるぼかしを作れます。
回転でぼかす方向を指定できます。
モーションぼかしを使えば、残像ごっこも簡単にできますね。
放射状ぼかし
これも動きを出すのにおすすめのぼかし方です。モーションぼかしと組み合わせて使ってみて下さい。
短焦点レンズで撮影したかのような、自然なぼかしを追加することができます。
人物ポートレートで背景をぼかしたいときはこれを使うとキレイ。

レンズぼかし
短焦点レンズで撮影したかのような、自然なぼかしを追加することができます。
人物ポートレートで背景をぼかしたいときはこれを使うとキレイ。
半径
ぼかしたい範囲を入力します。右に行けば行くほどボケが強くなります。ブレードの数
カメラには「絞り羽/ブレード」というものがあって、それで光をどのくらい取り入れるか調整しています。
明るい物を撮るとき、その羽の形が光の形を変えてしまうことがあります。その効果を疑似的に出せる機能です。
数値が大きいほど、キレイな丸のボケになります。
ボックスぼかしのように、ブレードの数の形にボケようとします。
ブルームのしきい値
玉ぼかしのような効果を作る際、どこまでを「光っている場所」とするか、決めることができます。
0%で光っているところを多めに、100%で光っているところを少なめにできます。
キラキラした夜景とかを作りたいときはしきい値を低めにするといいです。
モード
ピントの合わせ方を、楕円形とティルトシフト(帯状)の2パターン選べます。
(ティルトシフトという、ピントの合わせ方が特殊なカメラがあり、そこから名前が来てます)
ティルトシフトを使うと、風景写真をミニチュアっぽく加工できたりします。
半径
どのくらいぼかすか指定します
自然な彩度
右にすればするほど、彩度を上げることができます。彩度を上げるとミニチュアっぽさが増します。
明瞭度
右にすればするほど、明瞭度を上げることができます。コントラストが付いて、はっきりします。
真ん中の点を掴んでドラッグすると、中心位置を移動することができます。
外側の点をクリックするときに、Ctrlを押しながら移動すると、反対側も対象的に動かすことができます。
調整するときにくるくる動いてしまう、というときはShiftを押しながらドラッグすると、角度を固定したまま調整することができます。
外側の円を掴んで縮めれば、楕円形のぼかしも作れます。
クリックして追加した点で、こまかくぼかしを設定できます。

基本となる、ぼかしたい量を指定します
選択したハンドル周囲のぼかし量を決めます。
左行くほど画像が鮮明になり、右に行くほどぼかしが強くなります。
ハンドルを中心として、ぼかしの具合を変えます。
急にぼかしが強くなるか、少しずつぼかしが強くなるか。
左に行くほど、ぼかしのかかり具合の変化が緩やかになり、
右に行くほど、ぼかしのかかり具合の変化が急激になります。
…なんですけど、これ、お互いのパワーがぶつかると制御がわけわかんなくなり、調整むずいです。ハンドルパワー超えると一気にぼかしが強くなるし。正直わからん。
最初ハンドルパワーを全部0にしてから、調整するとまだやりやすいと思います。
ぼかしが点在することなんてそうそうないので、あまり使わないかと。
フィールドぼかし
クリックして追加した点で、こまかくぼかしを設定できます。
グローバル半径
基本となる、ぼかしたい量を指定します
選択されているハンドレベル
選択したハンドル周囲のぼかし量を決めます。
左行くほど画像が鮮明になり、右に行くほどぼかしが強くなります。
選択されているハンドルパワー
ハンドルを中心として、ぼかしの具合を変えます。
急にぼかしが強くなるか、少しずつぼかしが強くなるか。
左に行くほど、ぼかしのかかり具合の変化が緩やかになり、
右に行くほど、ぼかしのかかり具合の変化が急激になります。
…なんですけど、これ、お互いのパワーがぶつかると制御がわけわかんなくなり、調整むずいです。ハンドルパワー超えると一気にぼかしが強くなるし。正直わからん。
最初ハンドルパワーを全部0にしてから、調整するとまだやりやすいと思います。
ぼかしが点在することなんてそうそうないので、あまり使わないかと。
強度
どのくらい明るくするか決めます。
しきい値
どの範囲までを「明るい場所」とするか決めます。
左に行くほど広範囲を、右に行くほど明るい場所をピンポイントで指定できます。
不透明度
明るさの不透明度を決めます。右に行けば行くほど不透明度が上がり、真っ白になります。
最大ぼかし/最小ぼかし
最大ぼかしは明るいところをぼかし、暗いところを減らします。
最小ぼかしは暗いところをぼかし、明るいところを減らします。
最大ぼかしを使えば、消えかけに映ってしまった星を明るく復活させたり、
最小ぼかしを使えば、明るく撮れ過ぎてしまった花火の光量を下げたりできるらしいですが、
いいサンプル画像&いい使い方が思い浮かびませんでした(´・ω・`)
やってはみたけれど両方とも微妙…。
半径を上げていくと四角くボケていくので、それを使っていろいろな効果を出してみると楽しいかもしれません。
「循環」にチェックを入れると、丸いボケになります。
【ライブフィルターじゃないぼかしフィルター】
ライブフィルターからは選べない、上部メニューの「フィルター」-「ぼかし」からしか選べない「ぼかし」があります。
ぼかし系のフィルターを一気に紹介したので、ついでに紹介。
いちどかけたら元に戻せないので、レイヤーを複製したり、バックアップしてから使用することをお勧めします。
平均
「何に使うの?」と思うかもしれませんが、背景の「平均」画像を、切り抜いた画像の上にオーバーレイで重ねると、背景と色味がなじむ、という裏技があります。
ズームぼかし
カスタムぼかし
…正直、使い方よくわかりません(´・ω・`)
20x20のグリッドがあり、各セルに-100から100の値を入力できます。
表の真ん中が、今変えようとしているピクセル。
周りのマスは、そのピクセルの近くにあるピクセルを表すそうです。
各マスに数字を入れて、ピクセルの明るさをどう変えるか指示する機能だとのこと。
プラスの数字:そのピクセルを明るくする。
マイナスの数字:そのピクセルを暗くする。
0:そのピクセルの明るさを変えない。
正規化にチェックを入れると、マトリクスの値の合計(400)に基づいて自動的に計算される。
全体的な効果の強さを表す。手動で数字をいじることも可能。
オフセットは画像全体の明るさを調整できる。プラスは白く、マイナスは黒くなる。
【具体例】
真ん中に大きな数字、周りに小さな数字→画像がシャープに。
全体に同じ小さな数字:画像がぼやける。
画像サイズが大きいときは、数字を大きめにするといいのかも?
真ん中を0にして、左に1、右に-1と入れると、エンボス効果が得られます。
数値を大きくすればそれだけエンボスが強くかかります。
オフセットの値を0.5、1と大きくしていくと、白と黒のコントラストが強まります。
とりあえず、いろいろと数字を入れて試してみて、面白い効果ができないか試してみてください。
ぼかし系のライブフィルターはとりあえずこんな感じです。