CS5やCS6でデータ作成している際、「いま編集しているファイル、バージョン何で保存してたっけ?」となることが多いので、ファイルを開いた状態で保存バージョンを確認できるスクリプトを作成しました。
ソフトのバージョンではなく、「別名保存」したときなどに出てくる、「保存形式のバージョン」です。
作成バージョンを知りたいときは、AdobeBridgeとかを使うと簡単に調べることができます。
<例>
「illusrator2024を使ってCS5ファイルを作った」とき、
作成バージョン:illusrator2024
保存形式のバージョン:illusrator CS5 (今回のスクリプトで調べる方)
となります。
サブスクリプション化する前の「CS6」形式で作って~と言われることが多いのではないでしょうか。
サブスクリプション化した最近のものはだいたい「Illustrator 2020」形式です。
バージョンを変えて保存するときはできるだけ「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れてください。
埋め込まれたPDFから編集できるので、編集用にファイルを渡すときはできるだけチェックを入れたほうがいいと思います。
このスクリプトは素人が作ったものなので、使ってみて何か問題が起こっても責任は取れません。
動作の正確性や安全性についても保証はできないので、使うのはあくまで自己責任でお願いします。
【使い方】
保存したバージョン形式を確認するので、未保存の状態では使えません。
将来、Illustrator2020形式以降が出てきたら、スクリプトを書き足して使ってください。
【ダウンロード】
Googleドライブです。右上のダウンロードボタンからDLしてください。
https://drive.google.com/file/d/1xPJAfJQNT2vGGwV_n8-PWflV8oroowtJ/view?usp=sharing
右上にこんな感じのボタンがあります。
ダウンロードしたスクリプトをドラッグ&ドロップしても使えます。
メモ帳を使って保存バージョンを調べる方法
スクリプトを使わずにバージョンを調べたい、という場合は、Windowsの「メモ帳」で調べることができます。
(MACの人は適当なテキストアプリを使ってください)
1.メモ帳アプリを開き、調べたいイラレファイルをドラッグ&ドロップします。
(開くまで結構な時間がかかります)こんな感じに、ものすごい量の文字が出てきます。
2.Ctrl+Fを押して、「%%Creator:」を検索します。
「%%Creator:」の次に表示されている Adobe Illustrator(R) 15.0 というのが保存バージョンです。
ちなみに、その下に書いてあるCreatorVuersion:28.7.4というのが、作成したソフトのバージョンです。
各数字とソフトの関係はこんな感じです。
11.0 : CS
12.0 : CS2
13.0 : CS3
14.0 : CS4
15.0 : CS5
16.0 : CS6
17.0 : CC legacy
24.0 : CC 2020
これより前の奴はほぼ見ないと思って入れていません。必要でしたら足して使ってください。
コードはこんな感じ。
/* =============================================================== Illustratorのバージョンを表示します。 新しいバージョンが増えた際は、適宜項目を追加してください。 =============================================================== */ var version_map = { "11.0":"CS", "12.0":"CS2", "13.0":"CS3", "14.0":"CS4", "15.0":"CS5", "16.0":"CS6", "17.0":"CC legacy", "24.0":"CC 2020", // ここに新しいバージョンを追加 } var re = /%Creator:\sAdobe\sIllustrator\(R\)\s(\d+\.\d+)/; var f = File (app.documents[0].fullName); if (f.open('r')){ while (!f.eof){ if(f.readln().match (re)) { try { alert ('保存形式バージョン: '+ version_map[RegExp.$1] + ' ver.' + [RegExp.$1]); } catch(err){ alert ('保存形式バージョン: unknown'); } break; } } }