2025-12-06

レイヤーエフェクトについて②/Affinity3



レイヤーエフェクトについて①/Affinity3 の続き


アウトライン



文字や図形の周りに線を付けることができます。

描画モード



標準やスクリーンなど、重ね方を指定します。

どんな効果が出るかは、実際に触ってもらった方がわかりやすいと思います。

下の画像はレイヤーブレンドの説明で使ったものです。参考程度に。
大体「標準」でいいと思います。



詳しい効果は、Affinity3のヘルプページが分かりやすいです。

https://www.affinity.studio/ja_jp/help/layers-layer-blend-modes/

不透明度



線の不透明度を指定します。0で透明、100ではっきり。

半径



線の太さを指定します。

行揃え



線をどこを基準につけるか指定します。

外側で文字の外側に、
内側で文字の内側に、
中央で文字の境界線上に線をつけます。



塗りつぶしスタイル



単色……1色で塗ります。
輪郭……内側から外側に向かうグラデーションを付けることができます。



グラデーション……全体にグラデーションをかけることができます。

タイプでグラデーションの形を決めたり、スケールで大きさ、オフセットで位置を指定したり。いろいろ触ってみて下さい。



タイプ



グラデーションのかけ方を指定します。



アウトラインなど、右側に「+×」があるものは、「+」を押せば複数付けることができます。消したいときは「×」を押します。
アウトラインは大体複数付けることが多いので、覚えておきましょう。



位置を入れ替えたいときは、移動したいエフェクトを選択した状態で、左下にある矢印をクリックして上下を入れ替えます。



効果によっては上下が入れ替わらないものもあります。

3D



ベベル/エンボスよりもより立体的な3D効果を付けることができます。

半径・深さ
ぼかし
不透明度
プロファイル

……ベベル/エンボスと調整内容はほぼ同じです。

拡散



光を当てたとき、その光がどのくらい広がるかを指定します。値が小さいほど光が集中し、光沢のある見た目に、値が大きいほど光が拡散し、マットに明るくなります。

スペキュラ



つやつや度を指定します。値が小さいほどマットに、値が大きいほどつやっとします。

光沢



光っている部分をどのくらい明るくするか指定します。値が小さいほどハイライト部分が小さく、値が大きいほどハイライト部分が大きくなります。

スペキュラカラー



光っているところの色を指定できます。

アンビエント



周辺光の強さを指定します。



アンビエントカラー



周辺光の色を指定します。夕暮れ時だったら赤くしたり。全体的に色を乗せることができます。

光源



光の当たる向きを指定することができます。「追加」を押すと、光源を増やすこともできます。



光源1を左下に、光源2を右下にした場合。

内側のシャドウ



内側にシャドウを付けることができます。



いつも通りの項目

半径……どのくらいの大きさでかけるか指定します。

強度……どのくらい強くエフェクトをかけるか指定します。

カラー……シャドウの色を指定します。

角度……どの向きにシャドウをつけるか指定します。

オフセット



どのくらいの距離を離してエフェクトをかけるか指定します。

オフセットツール



ドラッグで「オフセット」と「角度」を直感的に指定することができます。オフセットツールボタンを押した後、テキストの上でドラッグしてみて下さい。

内側の光彩



内側に光彩をかけることができます。

エッジ……外側から光彩をかけます。

中央……真ん中側から光彩をかけます。





カラーオーバーレイ



指定した色で塗ることができます。
この時気をつけて欲しいのが、テキストの塗りを設定していたとしても、カラーオーバーレイで設定した色で塗られてしまうということ。
色変更しているのになぜか変わらない、という時は大体コイツが犯人です。

さらに、描画モードが乗算とかになっていると、「テキストの塗りの色+カラーオーバーレイの色」、とかになるので、訳が分からなくならないよう、使うときは気をつけて下さい。



Illustratorでアピアランスの塗りを使うときは、「テキストの塗りを削除する」というのが一般的ですが、Affinityはテキストの塗りがない(透明)部分には、カラーオーバーレイを乗せられないという仕様になっています。

自分で使うときは大丈夫だと思いますが、ダウンロードしたスタイルを使うときなど、「なんかうまく色変更できない」ときは、大体この「カラーオーバーレイ」か「グラデーションオーバーレイ」が犯人です。この2つと「テキストの塗り」を確認してみて下さい。

テキストの塗りが「黒から透明のグラデーション」の奴にカラーオーバーレイをかけると、以下のように、カラーオーバーレイも同じように透明の部分が消えていきます。
(ややこしくなるので実際の使用はオススメしません。説明のために作成)



グラデーションオーバーレイ



カラーオーバーレイのグラデーション版です。テキストの塗りが指定されていても、上からグラデーションで塗りつぶすことができます。
ちなみに、カラーオーバーレイを同時に設定したときは、カラーオーバーレイのほうが優先されます。



スケール……グラデーションの大きさを指定します。

オフセット……グラデーションの位置を指定します。

角度……グラデーションの方向を指定します。

外側の光彩



外側に光のフチを付けることができます。



強度を100%にして、アウトラインっぽくも使えます。



外側のシャドウ



外側に影を落とすことができます。



ガウスぼかし



ぼかした効果をかけられます。



アルファの維持にチェックを入れると、透明部分を保護した状態でぼかしをかけられます。

オブジェクトとともにスケーリング



これにチェックを入れておくと、拡大縮小したとき一緒にエフェクトも拡大縮小してくれます。
エフェクトがちょっと大きいな…というときは、このチェックを外した状態で拡大縮小して、エフェクトの大きさをちょうどいい感じにし、もう一度チェックを入れて本番で使うサイズにする、という使い方もできます。





実際にいろいろいじってみたほうがわかりやすいと思うので、どんどん触ってみて下さい(=・ω・=)