2025-06-25

フィルターについて⑧/AffinityPhoto カラー系フィルター





フィルターについて①/AffinityPhoto
フィルターについて②/AffinityPhoto
フィルターについて③/AffinityPhoto
フィルターについて④/AffinityPhoto
フィルターについて⑤/AffinityPhoto
フィルターについて⑥/AffinityPhoto
フィルターについて⑦/AffinityPhoto

の続き。


ライブフィルターで使えないカラー系フィルター


色収差(しきしゅうさ)


レンズで光が屈折する際に、RGBの各色がずれて、画像のフチに赤や青などの色ずれが発生することがあります。

その発生した色ずれを、色がずれにくいGを基準にして自動で直してくれる、のが「色収差」フィルターです。

ちなみに、「フィルターについて⑦」でやった「フリンジ」は、色収差の中でも「コントラストの強いものを撮影したときに出る偽色」のことをさします。フリンジは色収差の一部です。

「色収差」フィルターは自動調整なので、たまーに色収差だけだと消えないことがあります。
その際は「フリンジ」フィルターを使うと消せたりするので、試してみて下さい。



アルファによる除算





透過処理のされたpng画像など、半透明になるところが暗く見えてしまいます。
それを明るく直してくれます。

アルファによる乗算


良い画像がなかったのでわかりにくいですが、アルファによる除算の逆です。半透明部分を暗く直してくれます。
画像のフチが明るく浮いてしまうときに使ってください。



背景を白にするとわかりやすいですが、アルファ部分が黒くなります。
それにより、フチが白く浮いてしまっても、「アルファによる乗算」でキレイになじませることができます。
炎のPNG素材をDLしたけれど、境界が白く浮いてしまって困った、という時に使うと便利です。



エンボス




画像のコントラストを利用して輪郭を強調し、立体感のある凸凹効果をつけてくれます。

半径


どれくらい広い範囲を対象にするか。右に行くほど全体的な大きな凸凹を作り、左に行くほど細かくてシャープなエンボスが作れます。


エンボスをどのくらい強くするか。右に行くほどエンボスの凸凹がはっきり出ます。

回転


どの方向から光が当たっているか指定します。

モノクロ


エンボス効果を白黒のみで作成します。

画像を複製し、エンボスで立体感を出した画像をオーバーレイなどで重ねると、右のようにくっきりさせることもできます。



ちなみに、テキストなどにエンボス加工をかけたい、という時はフィルターではなく「レイヤーエフェクト」からかける感じになります。



レイヤーエフェクトについては、そのうちまた記事を書きますのでお待ちを(=・ω・=)

背景の紙を消去


数多くのイラストレーターさんが欲しがる神機能
背景を消して、線画の透過画像を作成します。



コツとかも特になく、イイ感じに白い部分を消してくれます。
強いて言うなら、白くない紙の場合、トーンカーブやレベル補正でコントラストをつけてから「背景の紙を消去」をやるとキレイに行くぐらいでしょうか。

何気にめちゃめちゃ便利なのに、「フィルター」-「カラー」の中というわかりにくい場所にいるので、是非覚えておいてください。

白黒ディザ




白と黒だけでできたモノクロ画像に変換できます。
グレーを使わず、白と黒しか使いません。



グレーっぽいところは、黒の密度で表現されます。
白と黒の2色だけで画像を作りたい、という時に使います。

白マットを削除/黒マットを削除




いい画像がないのですが、髪の毛など切り抜いた後、周囲に背景の色が残ってしまうことがあります。

「白マットを削除」は周囲に残った白フチをキレイに削除してくれます。
「黒マットを削除」は周囲に残った黒フチをキレイに削除してくれます。

「アルファによる乗算」「アルファによる除算」も組み合わせると、切り抜きのフチをキレイに消すことができます。

あと覚えておくと楽なゴリ押し方法として、どうしても残ってしまった白マットの場合、消したい範囲を「フリーハンド選択ツール」で投げ縄選択し、「フィルター」-「カラー」-「背景の紙を削除」で消すことができます。



ビネット除去




「フィルターについて⑦/AffinityPhoto カラー系」 で紹介した「ビネット」と似ていて、
こちらはビネットの削除を自動でやってくれます。

強度


どのくらいの強さでビネットを削除するか指定できます。
左に行くほど暗く、右に行くほど明るくなります。

ソラライズ(ソラリゼーション)




画像の中間ぐらいの明るさのところ(中間調)が、ネガポジ反転します。
昔写真を現像するときに、フィルムに光を当てすぎたり、現像途中で再露光したりすると、明るい部分が反転して暗くなってしまうという現象がおきました。
「失敗なんだけど、これはこれでエモくね?」と、表現手法のひとつとして確立し、「ソラリゼーション」と呼ばれました。
それをフィルムではなく、画像ソフトで再現するフィルターです。(超乱暴説明)
悪夢の風景や異世界に迷い込んだ表現、幸せな日々が急に崩れたときの背景など、不穏な雰囲気を出したいときに使うと便利そうです。



Webセーフディザ


画像をWEBセーフカラーの色へ変更してくれます。



よく見るとこんな感じにディザで色数を減らしてくれています。



昔はWEBセーフカラーの216色でしか表示できないブラウザが多かったので、写真をキレイに表示するためにこの機能が使われていました。

今はもう216色しか使えないというほうが珍しいので、ファイルサイズを極限まで小さくしたいとか、昔っぽい画像を作りたいとか、そういうときに使うといいと思います。

自動レベル


自動的にレベル補正を行います。
最も暗い部分を黒、最も明るい部分を白として、イイ感じにコントラストが付くよう画像全体のレベルを調整してくれます。

自動コントラスト


自動的にコントラスト調整を行います。
色チャンネルごとの調整はせず、全体の明るさを調整するので
自動レベルより色味の変化を起こさずにコントラストをつけることができます。

自動カラー


自動的にカラー調整を行います。
色被りなどを自動で取りますが、色味が大きく変わるため注意が必要。


自動ホワイトバランス


自動的にホワイトバランス調整を行います。
白やグレーが、色被りしていない正しい色に調整します。


自動系の色補正は、結構うまくいかないことが多いので、できるだけ手動で調整するのをお勧めします(´・ω・`)



正直、フィルター系は全部覚える必要はないと思います。
けど、「確かこんな感じのことができたはずだな…」と覚えておくと後で探しやすいので、記憶の片隅に置いておいてください(=・ω・=)