フォトショップの切り抜きパスをIllustratorで使う方法

フォトショップで作成したパスをIllustratorで使いたいときにおすすめのやり方をご紹介。

1. Photoshopでクリッピングパスを切る

普通にペンツールで切り抜き用のパスを切ります。その時にちょっとだけ便利になる機能があるのでついでにご紹介。

1　「環境設定」の「テクノロジープレビュー」を表示

Photoshopメニューから「編集」－「環境設定」－「テクノロジープレビュー」を選択

2　「コンテンツに応じたトレースツール」を有効にする

「コンテンツに応じたトレースツールを有効にする」にチェックを入れて「ＯＫ」を押し、Photoshopを再起動する。

3　「コンテンツに応じたトレースツール」を選択

パスを切りたいファイルを開き、ペンツールのなかから「コンテンツに応じたトレースツール」を選択

4　上にあるオプションツールで、トレースの精度やディテールの詳細を設定する。

※オプションツールが表示されてなかったら、「ウィンドウ」－下のほうにある「オプション」をクリック。

5　パスを引きたい場所をクリックする

境界線などを自動で認識して、いい感じにパスを引いてくれます。一度で引いてくれなかったら何回かクリック。

6　気に食わないところを手動で細かく微調整して、パス完成。

わずか数クリックでパスを引くことができました。この機能、イラレに欲しい。

背景と商品のコントラストがはっきりしている画像でしか使えないので、うまくいかないときは頑張って手でパスを切ってください。

7　パスを保存する。

パスパネルの、右上のパネルメニューをクリックして、「パスを保存」

※パスパネルが出ていないときは、「ウィンドウ」－「パス」で表示

8　 好きな名前を入力し、「OK」をクリック。

9　クリッピングマスクを設定する

もう一回パネルメニューをクリックし、今度は「クリッピングパス」を選択。

10　 さっき保存したパス名を選択し、「OK」。平滑度は未入力でＯＫ。

11　上書きして、Photoshopでの作業は終了です。

2. IllustratorにPhotoshopを埋め込む

1　Illustratorに先ほど作ったPhotoshopの画像を配置する

ドラッグ＆ドロップでも、「ファイル」－「配置」でもどちらでもOK

2　上にあるコントロールメニューから「埋め込み」をクリック。

コントロールメニューが表示されてないときは、「ウィンドウ」－「コントロール」にチェックを入れると表示されます。

3　 読み込みオプションから「レイヤーをオブジェクトに変換」を選択。

4　これで、Photoshopの切り抜きパスをillustratorに持ってくることができました。

あとはいらないレイヤーを消したり、パスが複雑なときは単純化をして削ってあげたり、パスファインダーパネルの「拡張」ボタンを押して複合パス化したりして、いい感じに使ってあげて下さい。

シルエットとして使ったり、クリッピングマスクとして使ったり。

少しでも参考になれば。