2024-12-04

ピンボケした写真をシャープにする方法/Photoshop

ピンボケした写真をシャープにして!


AdobeStockより

「写真を撮り直している時間ないから、この写真をくっきりさせて!」という無茶な依頼が来た時の対処法を紹介。

作業を始める前に


画像サイズがあまりにも小さい場合は、「フィルター」-「ニューラルフィルター」をクリック。


「スーパーズーム」をONにする。


画像をズーム、の横にある虫眼鏡のプラスをクリックして、好きな倍率で拡大してください。
何回もクリックするとフリーズするのでほどほどに。

「画像のディテールを強調」や「JPEGのノイズを削除」は画像に応じてチェックをいれてください。
「顔のディテールを強調」はチェックを入れると強調されるけど、拡大すると粗が目立つので、小さい画像の時とかに使うといいです。


画像が小さくてはっきりしない、という画像は、スーパーズームを3、4回かけて、後で縮小するだけでも結構はっきりします。

1.レイヤーを複製する


いざというときにすぐ戻れるよう、レイヤーを複製して、それを加工します。


レイヤーを右クリック-「レイヤーを複製」
ショートカットは「Ctrl+J」です。よく使うので覚えておくといいかも。

2.複製したレイヤーを「スマートオブジェクト」に変換する


複製したレイヤーを右クリックして、「スマートオブジェクトに変換」をクリックします。

スマートオブジェクトにすると、元の画像情報を持ったままフィルターなどの加工がかけられるので、いざというときにやり直すことができ、作業がしやすくなります。


3.フィルターから「アンシャープマスク」をクリック


「フィルター」-「シャープ」-「アンシャープマスク」をクリック。


4.くっきりするように調整する


ボケがなくなり、くっきりするように数値を調整します。

量を最大にした後、半径を少しずつ上げていき、ある程度くっきりしたら、しきい値を上げてザラザラになってしまった部分を取る、という感じで使うとうまくいきやすいです。

普通の写真なら量は50くらいで十分ですが、ピンボケの場合は思い切って量を上げるとうまくいきやすいです。
境界線が不自然になってしまったら、量を少しずつ下げてください。


5.それでも足りないならハイパスでさらに強調する


ある程度はっきりしたとは思いますが、それでも足りないならば手動で陰影をもっとつけます。
元となるレイヤーを複製して、一番上に持ってきてください。


6.ハイパスをクリック


「フィルター」-「その他」-「ハイパス」をクリック


7.はっきりさせたいものが浮き上がるように数値を調整



8.レイヤーモードを「ハードライト」にする。



ハードライトだとはっきりしすぎるときは、「オーバーレイ」でもOK

9.不透明度をいい感じに調整する。


100%のままでもOK

10.完成。


何もなし → アンシャープ → ハイパス


それでもまだ足りなかったら、「フィルター」-「シャープ」-「スマートシャープ」を重ねがけしたり。

ニューラルフィルターがAIを使っているせいか、意外とキレイにしてくれます。
もうちょっと待てば、ニューラルフィルターでキレイにピンボケを何とかする方法が出そうですね。
(「写真の修復」がちょっとだけボケを取ってくれるので期待してます)


少しでも参考になれば。