鉛筆ツール/Affinity3


Affinity Designerのベクターペルソナにおける鉛筆ツールの使い方解説ブログアイキャッチ画像
ペンツールで線を書くの、難しすぎるんじゃ―!! って方の大いなる助けになる、「鉛筆ツール」について解説します。

鉛筆ツール

鉛筆ツールは、ベクターペルソナのここら辺の位置にあります。
ショートカットキーは「N」です。
Affinity Designerのツールパネルにおける鉛筆ツールの位置を示すスクリーンショット
画面上をなぞるだけで、自由自在にベクター線が書けます。
鉛筆ツールを使用してキャンバス上に自由にベクター線を描画している様子
コンテクストツールバーや境界線パネルで線の太さが変えられますが、ショートカットキーの「[」で線が細く、「]」で線が太くなります。Enterキーの隣。

また、Ctrl+Altを押しながらマウスを左右にドラッグすると、線の太さを自由に変えることができます。
Ctrl+Altを押しながらドラッグして鉛筆ツールの線の太さをリアルタイムに変更している画面
線を書くときにShiftキーを押すと、縦横斜めの直線を書くことができます。
Shiftキーを押しながら鉛筆ツールで垂直・水平・斜め45度の直線を引いている様子
また、線を書くときに右クリックを追加すると、好きな角度の直線を書くことができます。
ドラッグ中に右クリックを追加して任意の角度で直線を引く鉛筆ツールの操作画面
線を書いている最中にスペースキーを押すと、線を移動することができます。
描画中にスペースキーを押して作成中のカーブ全体を移動させている様子
Alt+ドラッグで、カラーピッカーが起動します。
キャンバス上にある単色しか拾えません。
グラデーションとかアプリ外とかから色を取りたいときは、カラーピッカーツールを使ってください。
Altキーを押しながらドラッグしてキャンバス上の色を抽出する暫定カラーピッカーの動作
コンテキストツールバーの線の色、線の太さ、境界線パネルなどは他のツールと同じです。
その後の項目から解説していきます。
鉛筆ツール選択時のコンテキストツールバーの各種設定項目

スカルプトモードを切り替え

コンテキストツールバー上のスカルプトモードを有効にするチェックボックス
チェックを入れると、選択した線を上からもう一度書き直したり、続きを書いて伸ばしたりできます。

線を選択後、鉛筆ツールで書いた線の端にカーソルを合わせます。
カーソルに「+」が表示されればOKです。
スカルプトモードでカーブの端にカーソルを合わせプラスマークが表示された状態
そのままドラッグすれば、線を伸ばすことができます。
スカルプトモードで既存のベクター線の端から続きを描き足して延長している様子
また、線の途中にカーソルを合わせて……
既存のベクター線の途中に鉛筆ツールのカーソルを重ねて書き直す準備をしている画面
そのままぐりぐり~っと書けば……
スカルプトモードによってベクター線の途中から新しいカーブを描いて変形させている様子
途中から線を書き替えることができます。
スカルプトモードによる書き直しが完了し、きれいに結合されたベクターカーブ
うまく描けた場所をそのままに、失敗した場所だけ書き直すことができるので便利です。

また、先の部分を繋げるように書くと、途中部分を伸ばすように描けたりします。
終わり部分をちゃんとつなげるのがコツです。
逆に短くしたりもできます。
Ctrlキーを押しながらクリックして対象のベクター線を選択状態にする操作方法
選択した線にしか効かないので、修正を加えるときは線を選択するのを忘れないようにして下さい。
鉛筆ツールのままでも、Ctrlキーを押しながらクリックすれば、線を選択することができます。

なめらかさ

コンテキストツールバー内のなめらかさスライダー設定
線を書いたとき、どのくらいなめらかにするか指定します。
0%だとノードの数が多く細かい線に。100%だとなめらかな線になります。
なめらかさの設定パーセンテージの違いによるノード数とカーブ形状の変化の比較
書き終えた直後ならこのなめらかさを変更できるので、線が崩れない程度に%を上げてあげたほうが、データは軽くなります。

この後で解説するスタビライザーで、ある程度滑らかな線を書くことができます。
デフォルトの50%ぐらいでいいかな(=・ω・=)

スタビライザ

コンテキストツールバーのスタビライザ有効化チェックボックスとモード選択部分
線を書くときの手の震えを軽減してくれます。
スタビライザにチェックを入れることで、なめらかな線を書くことができます。
「スタビライザ」と「なめらかさ」は同時に使うことができます。

ロープモード

スタビライザのロープモードアイコンが選択されているコンテキストツールバー
ロープで引っ張るように、線を書くことができます。
この機能が本当使いやすい!!
思い通りの線が書けて、重宝しています。
ロープモードの引っ張り長さを調整するピクセル値入力ボックス
ロープの長さは、隣にあるボックスから変更できます。
髪とか、なめらかな線を書きたいときは大きめに、細かいところを書きたいときは短めにするといいです。
キャンバス上で赤いロープのガイド線が表示されながらなめらかな線が描画される様子

ウィンドウモード

スタビライザのウィンドウモードアイコンが選択されているコンテキストツールバー
これ、「Window」という単語が日本語とまったく違う使われ方をしているせいでうまく翻訳できずヘルプファイルが訳分からん文言になっている+内部処理には全く関係しないロープが表示されているせいでわかりにくいんですが、
「ウィンドウ」=「カーソル周りの見えない範囲(数学的な箱・データの区間)」の意味で、カーソルの周りにある四角いサンプリング範囲(ウィンドウ)の中で平均化してなめらかな線にする、という機能のようです。
ウィンドウモード時に表示されるガイドのロープ表示の画面
このようにロープが表示されてますが……
ウィンドウモードの内部的な仕組みであるサンプリング範囲の平均化イメージ解説図
実際には、こんな感じでカーソルの周囲をサンプリング範囲として取得して、平均を計算しています。

ロープはガイド的な表示で、周囲をサンプリングして平均化すると、実際のカーソル位置より遅れた位置に線が書かれます。
それをロープでつないで、先端を分かりやすくしているだけ、だと思われ。

……いや、ロープモードと混同してわかりにくいから表示方法変えてくれよ(´・ω・`)

一応違いとしては、ギザギザの線を書いてみると分かります。
ロープは折り返しの時に線がその場に残るけど、
ウィンドウは折り返しの時に、線がカーソルに近づこうとします。平均化しようとする。

ロープの長さを最大にして、端っこの方でこちょこちょこちょ、とマウスを揺らすと、ウィンドウモードの方はカーソルの方に線が近づいてきます。
ロープモードとウィンドウモードでギザギザの線を書いたときの折り返し挙動の違い比較
折り返しの時の挙動が違うので、ギザギザの線を書いてみて、どっちが直感的に書きやすいかで「ロープモード」と「ウィンドウモード」、どちらを使うか選ぶといいと思います。

個人的にはロープモードの方が描きやすいかなぁ。
ロープの先端がうにゅんっと寄ってくるので、角が丸まりやすいです。
慣性が乗ってるみたいな動きして、ちょっと気持ち悪い(´・ω・`)

線のスタイルを使用/塗りつぶしを使用

コンテキストツールバーの線のスタイルを使用・塗りつぶしを使用の各設定ボタン
線と塗りをつけるか否かを選べます。
オープンパスの塗りはいいことないので、つけないことを推奨します。
詳しくは「ペンツールとカーブについて02/Affinity3」参照。

「線の色が付けられない!」って時は、大体この「線のスタイルを使用」のチェックが外れているので、確認してください。

選択を維持

線を書いた後、その線を選択したままにするか、選択を解除するか選べます。
お好きな方で。

オプション

歯車マークをクリックすると、線のオプションを選べます。
歯車マークをクリックして表示された鉛筆ツールの詳細オプションパネル

自動で閉じる

書いた線をクローズパスにするか選べます。
書いた線に塗りをつけたいときは、クローズパスにした方がいいです。

オフで自動では閉じないようにする
近くで近くに来たときに閉じるようにする
遠くでちょっと遠くにあるときも閉じるようにする
常時でどれだけ離れていても強制的に線を閉じる

です。

線が閉じられる距離まで近づくと、赤い表示と、アイコンにリンクマークがつきます。
自動で閉じる機能により、終点が始点に近づいたときに赤くハイライトされる画面
常時だとどれだけ離れていても、強制的に線を閉じます。
常時閉じる設定によって始点と終点が直線で強制的に結ばれてクローズパスになったカーブ
「近く」または「遠く」がオススメです(=・ω・=)

コントローラー

ペンタブレットなどの筆圧をどうするか指定します。

ブラシのデフォルト設定で、ブラシの設定に従います。
自動で筆圧感知ON、速度が速いと太くなります。
筆圧で筆圧感知ON、速度で線の太さは変わらず。
速度筆圧検知OFF、速度が速いと線が太くなります。
なしで一定の線になります。
詳細オプションパネル内のコントローラープルダウンメニューの選択肢一覧
デフォルト「設定次第」というのは、「ベクトルブラシツール」などを使用した際、ブラシ設定で筆圧が入っていると、そのブラシ設定の筆圧が優先されます。
コントローラーを筆圧に設定して線幅に抑揚をつけながら描画している様子
コントローラーの設定項目の違い(筆圧・自動など)による描画される線のタッチ比較
鉛筆の設定は「筆圧感知ON」「速度は変わらず」なので、「筆圧」を選んだ時と書き心地は同じです。

個人に、「自動」にしちゃうと勢いよく書いた線が勝手に太くなっちゃうので、「筆圧」か「ブラシのデフォルト設定」が使いやすいかなーと思ってます。
作成したベクターカーブの太さを境界線の幅ツールを用いて細かく調整している様子
書いた線は「境界線の幅ツール」で自由に太さを変えられます。
詳しくは「境界線の幅ツール/Affinity3」にて。

鉛筆ツールを使えば、ペンツールが使えなくても何とかなるのでオススメです!
ロープスタビライザーがあるおかげで、マウスでも結構絵が描ける。

是非一度使ってみて下さい(=・ω・=)

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