ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その18 ベクターとラスター

2026-07-08

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ゼロから始めるAffinity V3 中級者講座第18回「ベクター(カーブ)とラスター(ピクセル)」解説ブログのアイキャッチサムネイル画像
ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その17 カーブ の続き

さて、今まで難しいからと解説を後回しにしていた、「ベクター(カーブ)」と「ラスター(ピクセル)」について学んでいきましょう!

例えば、以下のような「あ」が2つあるとします。
一見すると同じ「あ」ですが……
Affinityで描かれたベクター形式(カーブ)とラスター形式(ピクセル)の2つの「あ」の比較
左は「カーブ」で書かれた「あ」で、右は「ピクセル」で書かれた「あ」です。
詳しく見ていきましょう。
Affinityの画面で確認する左側のベクター形式のカーブと右側のラスター形式のピクセルによる「あ」の違い

ベクター形式(カーブ)

左の「あ」は、「カーブ」という、線の形を数値データで表した線で書かれています。

具体的には、以下のような「ノード」「セグメント」「ハンドル」の3つのパーツから作られています。
Affinityのカーブオブジェクトを構成するノード、セグメント、ハンドルの解説図
ノード」とは、カーブを構成する両端や、角度が変わる位置にある点のことです。
主に、マウスをクリックした位置に作られます。

セグメント」は、そのノードをつなぐ線のことです。

ハンドル」はノードから伸びる方向線で、セグメントの向きや曲がり方を指定します。

ノードを杭だと考えると、杭と杭の間にロープで線(セグメント)が張ってあるようなイメージだと紹介しました。
ノードを杭、セグメントをロープに例えたカーブの概念イラスト
以上のようなカーブで書かれた線や図のことを、「ベクター」といいます。
数値で記録されているので、一度書いた線を後から太さを変えたり、色を変えたり、いろいろ変更できます。
Affinityのカラーパネルや境界線パネルによるカーブの色と線幅の変更操作
簡単に色を変えたり、線の太さを変えたりできます。

また、どれだけ拡大しても線が劣化しません。
Affinityで拡大しても輪郭が滑らかなまま劣化しないベクター形式の「あ」
Adobe Illustratorはベクターを作るのに適したソフトです。
カーブは、Illustratorや他のソフトでは「パス」と呼ばれています。

代表的なファイル拡張子は .ai、.svg、.eps、.pdfなど。

ラスター形式(ピクセル)

右の「あ」は、「ピクセル」という、小さな点を並べて書かれた文字です。
小さな四角い点の集合で構成されているラスター形式の文字構造
ピクセルは、目には見えないくらい小さな点で、スマホで撮った写真などは、すべてこんな感じで保存されます。

この小さな四角が「ピクセル」です。
これがたくさん集まって、ひとつの画像ができています。
ピクセルが格子状に美しく整列して並んでいる状態の拡大図
このように、たくさんのピクセルを格子上に整列して並べたものを、「ラスター」と言います。
格子状のマス目(ピクセル)が集まってグラデーションや写真のイメージを形作る仕組み
ピクセルは、写真や色の濃淡、グラデーション、ぼかしなどの表現に向いています。 Photoshop や CLIP STUDIO PAINT など、写真やイラストを描くソフトは、基本的にはラスター形式で画像を扱っています。
ただし、ラスターは「点の集合」なので、一度決めた大きさよりも大きく拡大すると、点が目立つようになって、文字や線がにじんだり、ぼやけたりします。
ピクセルレイヤーを無理に拡大したことで輪郭がにじんでギザギザになった「あ」
それを防ぐために、よりたくさんのピクセルを集めた、解像度の高い画像を用意したりします。
たくさんピクセルがあれば、拡大しても1つ1つの点が目立ちにくくなり、写真や文字がきれいに見えやすくなります。

よくカメラを買うときについている「2400万画素」という売り文句は、「2400万ピクセルを並べた画像を保存できますよー!」というアピールです。

画素=ピクセルです。日本語で言うか、英語で言うかの違い。

ピクセル数が多い方がキレイですが、その分ファイルサイズが重くなります。

あと、線を書くときにpx(ピクセル)で太さを指定することありますよね?
その時に使ってるピクセルもコレです。線の単位としてもよく使われます。
ある意味、一番身近かな?
Affinityのツールボックスや境界線パネルで線の太さをピクセル(px)単位で指定する操作画面
代表的なラスター形式のファイル拡張子には、.jpg(JPEG)、.png、.gif などがあります。

Photoshopは、ラスター画像の処理が得意なソフトです。

Adobe製品ならPhotoshopとIllustratorの違い、で解説できるところ、Affinityは両方できるのでちょっとややこしい…(笑)

ベクタースタジオはベクター編集に便利な機能が集められていて、
ピクセルスタジオは、ラスター画像編集に便利な機能が集められています。
Affinityの画面上部でベクタースタジオ(ベクター環境)とピクセルスタジオ(ラスター環境)を切り替えるボタンの表示
ベクターは「Vector」…運ぶ、移動する、方向と大きさを持つ量、ベクトル。
ラスターは「Raster」…格子、マス目。ビットマップ(Bitmap…最小単位ビットの地図)とも。

ベクターをラスターに変換するときは、「ラスタライズ(Rasterize)」=「Raster(ラスター)」+「-ize(〜化する)」と言います。

ベクターとラスターって言葉が似てるのでちょっとややこしい(´・ω・`)
以降は分かりやすく、「ベクター(カーブ)」と「ピクセル」と呼ぶことにしましょう。

いろいろと解説しましたが、覚えておいて欲しいことはひとつだけです。
拡大しても綺麗なベクター形式のカーブと、拡大すると荒れて劣化するラスター形式のピクセルの鮮明な比較画像
ベクター(カーブ)は拡大してもキレイだけど、
ラスター(ピクセル)は拡大すると劣化するよ!!別物だよ!!


とりあえず、そこだけ押さえておけば大丈夫です。
Affinityの画面上部に配置されているベクター表示モードとピクセルビューモードの切り替えボタンの拡大UI
ちなみに、スタジオの上の方に表示されている「ベクター表示モード」と「ピクセルビューモード」は、どちらの方法でベクターを表示するか選べる機能です。

ベクター表示モードにしておくと、ベクター線の表示がキレイなのでオススメです。

ただ、低解像度(並べたピクセルの数が少ない)Web用の画像を作るときとかは「ピクセルビューモード」にして、どのくらい画質が落ちるか確認したほうが便利だと思います。

jpgやpngなど、最終的にピクセル形式のデータで保存すると、ベクターはピクセルで表示されるので。
そこら辺の詳しい話は、また上級者講座でやりましょう!
Affinityでのベクター形式のカーブによる描画と構造の理解を深めたまとめのビジュアル
さぁ、これでカーブについて理解が深まりましたね!

拡大しても劣化しないので、カーブはロゴ制作などによく使われます。
使えると便利なので、ちょっと難しいですが、頑張ってカーブを自由自在に使えるようがんばりましょう!(=・ω・=)

ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その19 に続く

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