
前回の講座で
・ドキュメントを作る
・図形を描く
・文字を入力する
・保存する
と一通りのことができるようになりました。
まだ見てない方は「ゼロから始めるAffinityDesigner2 Affinity初心者講座その1」をご覧ください。
さて、今回は操作説明の前に「環境設定」について見直しておきたいと思います。
初期設定でもいい感じに使えるAffinityですが、いくつかいじっておいた方がいい設定があります。
説明に使用しているバージョンは2.6.4なので、新しいものを使っている人は微妙に設定が違ったりするかもしれません。
使えそうなところだけ拾い読みして頂ければありがたいです。
1.ツールバーの名前を表示させる
AffinityDesignerを開くと、上の方になにやらアイコンがずらっと表示されています。
この、上に並んだアイコンたちのことを「ツールバー」と呼びます。
アイコンだけだと何がなんだか分からないので、名前を表示させましょう。
1.メニューから「表示」-「ツールバーをカスタマイズ」をクリック
2.左下にある「表示」から「アイコンとテキスト」を選ぶ
これでアイコンの下に説明が出て、なんとなく分かるようになりました。
それぞれの解説は、その機能を使うときにしていきたいと思います。
同時に、「コンテキストツールバーを表示」にチェックが入っているか確認しましょう。
メニューの「表示」-「コンテキストツールバーを表示」
チェックが入っていればOKです。
「コンテキストツールバー」は、ツールバーの下にあるメニューです。
左のツールパネルで選んだ項目や、選択したオブジェクトによって、表示される項目が変わってきます。
現在の作業に適したメニューが表示される、超便利機能なので、積極的に使っていきましょう。
設定を変更する
1.メニューから「編集」-「設定」をクリックする
すると、いろいろな設定を変更する画面が開きます。
順番に、変更したほうがいい設定を見ていきましょう。
「一般」-「削除後に選択範囲を保持することを希望」のチェックを外す
左側のメニューをクリックすると、それに沿った設定が出てきます。
「一般」をクリックして、「削除後に選択範囲を保持することを希望」のチェックを外しておきましょう。
チェックが入っていると、オブジェクトを消したときに選択が次のレイヤー(オブジェクト)に移ってしまうので、誤削除を防ぐためにチェックを外しておいた方が安全です。
「カラー」ーCMYKカラープロファイルを「Japan Color 2001 Coated」にする
パソコンモニター、スマホ、インクジェットプリンター、業務用出力機、とデバイス(機械)によっていろいろと色が違います。
白、と言っても青みがかった白があったり、オフホワイト、クリームホワイトがあったりと、ちょっとずつ色が違って見えますよね?
(=・ω・=)<(白ってな、200色あんねん)
デバイスによって色が違うんだよ、と言われてもそのままだと困ってしまうので、できるだけ色を統一しよう!と決めたルールが「カラープロファイル」と呼ばれます。
説明したものの、デザイナーを目指している人以外覚えなくていいです。
とりあえず、設定を以下のようにしておきましょう。
RGBカラープロファイル「sRGB」
CMYKカラープロファイル「Japan Color 2001 Coated」
多分、RGBは「sRGB」になっていると思うので、CMYKカラープロファイルを「Japan Color 2001 Coated」に変えるだけでOKです。
【Note】
印刷物を作成しない場合はそのままでかまいませんが、何か印刷する可能性があるときは日本でよく使われる「Japan Color 2001 Coated」にしておくと安心です。印刷したら「色がまったく違う!」という事故を防げます。
RGBプロファイルも、AdobeRGBのほうがキレイに色が出ますが、モニターは大体sRGBなので、「RGB入稿で印刷物を作る」という特殊な状況じゃないかぎりsRGBがオススメです。
印刷物を作成しない場合はそのままでかまいませんが、何か印刷する可能性があるときは日本でよく使われる「Japan Color 2001 Coated」にしておくと安心です。印刷したら「色がまったく違う!」という事故を防げます。
RGBプロファイルも、AdobeRGBのほうがキレイに色が出ますが、モニターは大体sRGBなので、「RGB入稿で印刷物を作る」という特殊な状況じゃないかぎりsRGBがオススメです。
【Note2】
パソコンやスマホなど、「光っているものを直接見る」(暗闇でも見える)ときは「RGB」
Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の光の三原色を使い、
印刷されたものや物質など「反射光を見る」(他に光源がないと見えない)ときは「CMYK」 Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)に黒(K)を主に使います。
RGBとCMYKの色の違いについて話し始めると終わらないので、とりあえず「RGB」と「CMYK」はなんか違うんだな、くらいに覚えておいてください。
パソコンやスマホなど、「光っているものを直接見る」(暗闇でも見える)ときは「RGB」
Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の光の三原色を使い、
印刷されたものや物質など「反射光を見る」(他に光源がないと見えない)ときは「CMYK」 Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)に黒(K)を主に使います。
RGBとCMYKの色の違いについて話し始めると終わらないので、とりあえず「RGB」と「CMYK」はなんか違うんだな、くらいに覚えておいてください。
「パフォーマンス」-「ハードウェア加速化」「OpenCLコンピューティング加速化を有効化」のチェックを外す。
「OpenCLコンピューティング加速化を有効化」のチェックを外すだけでフリーズする確率が減るので、チェックを外すことをお勧めします。
グラフィック関係の操作の能力を向上するらしいですが、チェックを入れてもあまり恩恵を感じないです。
チェックを外すと、ソフトの再起動を求められるので、そのまま再起動しましょう。
「ツール」-「選択マーキーと交差するオブジェクトを選択する」
オブジェクトを選択するときに「移動ツール」でオブジェクトをクリックする、と伝えましたが、複数のオブジェクトがあるときなど、移動ツールを使って、ドラッグで囲って選択することができます。
「ツール」-「選択マーキーと交差するオブジェクトを選択する」にチェックを入れると、全体を囲わなくても、一部を範囲に入れるだけで選択できるので楽です。
デフォルトでONになっているはずですが、昔はデフォルトOFFだったので念のため。
あと、これは好みなんですが、「ツール」-「ズームにマウスホイールを使用」にチェックを入れると、マウスホイールをくるくるするだけで画面の拡大縮小ができます。
チェックを入れないときは、Ctrlキーを押しながらマウスホイールをくるくるすると拡大縮小できるので、覚えておきましょう。
これから説明するにあたって「これは必須だな」と思った項目だけ挙げました。
その他の便利な設定・個人的に設定している項目は
「AffinityDesignerで最初に設定しておくと楽なこと」
にまとめてあるので、ご確認下さい。
プラス、ここからは完璧私の設定になってしまいますが、今後の説明はこの設定が反映されている前提で話しますのでご了承下さい。<(_ _)>
「ユーザーインターフェース」の「UIスタイル」を「明るい」に
AffinityPhotoとAffinityDesignerふたつ一緒に開いたりするため、見分けがつきやすいように、Designerを「明るい」に、Photoを「暗い」にしています。
今後明るい画面になりますが、ご了承ください。
「ツール」-「ラインをポイント単位で表示」「テキストをポイント単位で表示」のチェックをオン/オフする。
ラインをmmで扱いたいのでチェックを外し、
テキストはポイントで扱いたいのでチェックを入れてます。
線の太さを指定するときにmmで説明します。
ポイント表示で使っていても、数値入力するときに「1mm」と単位まで入力すれば同じ結果が得られますので、ポイント表示の人は随時単位まで入力をお願いいたします。
その他の設定は
「AffinityDesignerで最初に設定しておくと楽なこと」
にまとめてあるので、私と完璧に同じ環境でやりたい方は、こちらで設定してみてください。
Adobe Illustrator使いに優しい環境設定になっているかと思います。
AffinityDesignerで最初に設定しておくと楽なこと![]()
今回学んだこと
- ツールバー…上にあるアイコンが並んでいるところ
- コンテキストツールバー…ツールバーの下にあり、ツールによって表示される項目が変わる
- 設定の変え方
- 画面の拡大縮小は、マウスホイール、もしくはCtrlキーを押しながらマウスホイールで変更できる
ゼロから始めるAffinityDesigner2 Affinity初心者講座その3 に続く