
今までデザイン系のソフトを触ったことがない! という人にも分かるように、はじめっからひとつひとつ、ソフトの使い方を解説していきたいと思います。
※2025年10月31日追記
2025年10月31日に無料の「Affinity by Canva」が発表されました。
そちらを使われる方が多いと思いますので、AffinityDesigner2講座は「第6回」までとなります。
また「Affinity by Canva」の初心者講座を1から書き直しますので、そちらをご確認お願いします!
Affinity by Canvaの使い方
2025年10月31日に無料の「Affinity by Canva」が発表されました。
そちらを使われる方が多いと思いますので、AffinityDesigner2講座は「第6回」までとなります。
また「Affinity by Canva」の初心者講座を1から書き直しますので、そちらをご確認お願いします!
Affinity by Canvaの使い方
左クリック、ドラッグ&ドロップ、ファイルの保存、WEBの操作など、基本的なWindowsの使い方はわかってるよーって人向けです。
AffinityDesignerのインストールがまだの人は以下の記事を参照してください。
Affinityインストールの仕方
Affinityインストールの仕方![]()
1.新規ドキュメントを作成する
AffinityDesignerを起動すると、こんな感じの画面になっているかと思います。
まったく一緒じゃなくても大丈夫です。
説明に使っているバージョンは2.6.4なので、バージョンが違ったり環境が違ったりすると、細かいところが違ってきます。
一緒にならないなー、とか分からないところがあったら、とりあえず飛ばして、分かるところだけやってみて下さい。
とりあえず触る回数を増やして慣れていくのが、上達への近道です。
1.「新規」をクリックする
すでにクリックされた状態になっていると思いますが、
左側にあるアイコンたちの中から、上から2番目の「新規」アイコンをクリックしてください。
左のアイコンをクリックすると、それぞれ以下のメニューに変わります。
「新規」をクリックすると、Affinityの方で用意した、いくつかのプリセット(あらかじめ設定された用紙サイズや基本設定)が表示されます。
とりあえず今回は、「正方形の画像を作成して、保存する」をゴールにしましょう。
2.プリセットから「WEB」-「ソーシャルメディア正方形ポスト 1080px×1080px」をクリックし、右下の「作成」を押す
画面はこんな感じになっています。
プリセットが並ぶところでマウスのホイールをくるくる回すと、上下に移動することができます。
「作成」を押すと、四角いドキュメントが作られます。
文字や図などが組み合わさってできたファイルの事を「ドキュメント」と呼びます。
ドキュメントは英語で「文書」「書類」「記録物」などの意味です。
左の方に並んだアイコンたちのことを「ツールパネル」といいます。
図形を描いたり、文字を入力したり、グラデーションを作成したり、「何かしたい」という時はこのツールパネルからいろいろな機能を選んで作成します。
ちなみに、一番上の「ファイル」や「編集」など並んだ項目の事を「メニュー」と言います。
これは他のソフトでもよく使いますよね?
作業ごとにジャンルが分けられ、その作業をしたいときに使います。
2.図形を挿入する
それでは早速図形を描いてみましょう。
1.左のツールパネルから「長方形ツール」をクリックする
2.左上をクリックし、ボタンを押したまま右下までドラッグし、いいところでボタンを離す。
マウスの左ボタンを押しながら、好きな大きさになるまでドラッグしてください。ボタンを離すと長方形を描くことができます。
描いた図形やテキスト、画像など、ドキュメントにある物体の事を「オブジェクト」と呼びます。
これから、この四角のことを「オブジェクト」と呼ぶので、頑張って覚えて下さい。
とりあえず、画面上にある「もの」のことです。
ドラッグするときに「Shiftキー」を押すと、縦横同じ長さの正方形を描くことができます
描き終わると、四角の縁が青くなり、白丸がいくつか表示されます。
この白丸がついた枠のことを「バウンディングボックス」といいます。
オブジェクトを選択すると、この「バウンディングボックス」が表示されます。
3.左側のツールパネルから、一番上にある「移動ツール」をクリックする
今後、この移動ツールをたくさん使うので、覚えておいてください。
移動ツールの状態で、オブジェクトをクリックすると、オブジェクトを選択することができます。
選択するとバウンディングボックスが表示されます。
用語がちょっと難しいですが、説明に必要なので頑張って覚えてもらえると嬉しいです(=・ω・=)
記憶はしないでいいです。だいたい「あ、これのこと言ってるのかなー」と察せられるレベルでOKです。
4.四角をドラッグ&ドロップで好きな位置に移動させる
バウンディングボックスが表示されている状態で、移動ツールを使って四角をドラッグ&ドロップすると、オブジェクトを好きな位置に移動することができます。
3.図形の大きさを変えてみる
1.移動ツールを選択する
左のツールの一番上にあります。今後、移動ツールの説明は省略します。
2.バウンディングボックスの白い丸のところに、カーソルを合わせる
白い丸の近くにカーソルを持っていくと、カーソルが矢印の形に変わります。
3.ドラッグ&ドロップでサイズを変更する
カーソルの形が変わった状態でドラッグ&ドロップすると、オブジェクトの大きさを変えることができます。
また、角にカーソルを合わせると、縦と横の大きさを同時に変えることができます。
ドラッグしている最中に「SHIFTキー」を押すと、縦横比を固定して拡大縮小できます。
また、回転させたいときは、上に飛び出ている白丸の上か、角の白丸のちょっと外側にカーソルを持っていくと、カーブした双方向の矢印アイコンが出てきます。
その矢印アイコンが出ている状態でドラッグすると、回転させることができます。
回転時に「SHIFT」を押すと、15度刻みで回転できます。
4.色を付けてみる
今度は書いた図形に色を付けてみましょう。
1.移動ツールの状態で、描いた四角をクリックして選択する
2.カラーパネルで好きな色をクリックする
【Note】
カラーパネルが表示されていない場合、メニューの「ウィンドウ」-「カラー」で表示することができます。
外側の円で色相(赤、青、黄色、緑など)を選び、真ん中の三角で彩度(色の鮮やかさ)と明度(明るいか暗いか)を決めます。カラーパネルが表示されていない場合、メニューの「ウィンドウ」-「カラー」で表示することができます。
青色にしたいときは、最初に外側の円で青いところをクリックし、その後、真ん中の三角で好きな色の部分をクリックします。
ドラッグでも色を選べます。
カラーパネルの左上にある、ふたつの丸をクリックすることで、塗りに色を付けるか、境界線に色を付けるか選べます。
塗りと境界線、手前になっているほうが、現在対象となっているものです。
試しに、ドーナツ状の線をクリックしてから、好きな色(例では赤)を指定してみて下さい。
四角のフチに赤い境界線が塗られます。
塗りと境界線の色を交換したいときは、二つをまたぐように書かれている矢印をクリックすると、境界線と塗りの色を交換することができます。
また、色を削除したいときは、塗りか境界線か選んだあとで、左下にある赤斜線のマークをクリックすると、色を「なし」にすることができます。
オブジェクトを削除したいときは、オブジェクトを選択している状態で「Deleteキー」または「BackSpaceキー」を押すと削除できます。
今まで学んだことを振り返って、以下のように四角がふたつ並んだものを作ってみましょう。
1.長方形ツールで、Shiftを押しながらドラッグし、正方形を描く
2.選択ツールを使って、バウンディングボックスの上に飛び出た部分を掴み、Shiftを押しながら回転させる
3.四角を選択した状態で、カラーパネルから水色を選ぶ
4.カラーパネル左上の塗りと境界線をクリックして、塗りを水色に、境界線の色をなしにする
5.同じように長方形を描き回転させて、塗りをなし、境界線を水色にして、隣に並べる
ここまでできたでしょうか?2.選択ツールを使って、バウンディングボックスの上に飛び出た部分を掴み、Shiftを押しながら回転させる
3.四角を選択した状態で、カラーパネルから水色を選ぶ
4.カラーパネル左上の塗りと境界線をクリックして、塗りを水色に、境界線の色をなしにする
5.同じように長方形を描き回転させて、塗りをなし、境界線を水色にして、隣に並べる
四角の位置と角度ですが、見本とまったく一緒にしなくていいです。
ちょこっと傾いていた方がおしゃれかもしれません。
色も、お好きな色に変えてもらってかまいません。
覚えた操作を駆使して、自分の感性を爆発させてください。
長方形以外にも、角丸長方形ツールを長押しすると、ハートや星など、さまざまな図形が描けるツールが出てきます。
ツールの右下に白い三角がついているものは、長押しすると関連ツールを表示することができます。
様々な図形を組み合わせて、自由にデザインしてみて下さい。
たったこれだけで、もうずいぶんといろいろなことができるようになりました。
作っているうちに「あれ、これどうすればいいの?」という問題が浮かぶと思いますが、どこかにメモしておいて、とりあえずこのまま進めてしまいましょう。
完璧は目指さないでいいです。完璧主義者は人生で損をします(私の事です(´・ω・`))
進めていくうちに、メモに書いた内容がいつの間にかできているようになります。
「あの時できなかったこれができるようになったんだ!」という感動につながるので、分からないことがあったらとりあえずメモをして、進めてしまうのをオススメします。
講座を終えて、まだそのメモが解決していなかった場合は、講座の最終回後にコメント頂けると嬉しいです。
講座の回数を、その問題分増やします(=・ω・=)
とりあえず、最初の「講座その1」では四角を二つ並べるところまで、できるようになりましょう。
5.文字を入れてみる
最後に、作った作品に自分の名前を入れてみましょう。
1.左のツールの下にほうにある「アーティスティックテキストツール」をクリック
2.左上から右下にドラッグして、文字のサイズを決める
ドラッグするとサンプルの「A」が表示されます。
このAの大きさで文字が入力されるので、好きな大きさになるようドラッグしてください。
3.自分の名前を入力する
キーボードを使って、自分のペンネームを入力してください。
4.移動ツールを使って、文字や四角の位置や大きさを微調整する
移動ツールで文字や四角の位置や大きさを微調整します。
文字を拡大縮小するときは、角を掴んで拡大縮小するといいです。
上下左右を掴んで拡大縮小すると、文字の縦横比が変わってしまいます。
どうしても上下左右を掴んで拡大縮小したい、というときは、「SHIFTキー」を押しながら拡大縮小すると、縦横比を固定することができます。
逆に、角を掴んで拡大縮小するときに「SHIFTキー」を押すと、固定されていた縦横比を崩すことができます。
このように、縦横比を固定、または変更したいときは「SHIFTキー」を押すと、逆の操作になります。
かっこいい感じにできましたでしょうか?
それではできたものを保存してみましょう。
6.保存する
1.メニューから「ファイル」-「保存」をクリック
2.名前を付けて保存する
好きな場所に好きな名前を付けて保存しましょう。
例えば「AD講座その1」とか。
保存すると、その名前がついた「.afdesign」ファイルが作成されます。
あとでまた変更を加えたいときは、このファイルを開けば続きから編集することができます。
また、ファイル保存はできるだけ早い段階で行い、作業中もこまめに保存することをオススメします。
停電や不慮の事故でパソコンが落ちてしまったとき、保存しておけばそこからやり直すことができます。
Ctrl+S のショートカットキーで保存できるので、覚えておいてください。
7.jpg書き出しする
「.afdesign」ファイルは、AffinityDesignerで編集するためのファイルなので、Twitter(X)などに直接投稿することができません。
なので、WEBで一般的に使われる形式「jpg(ジェイペグ)」形式でも保存してみましょう。
1.メニューから「ファイル」-「エクスポート」をクリック
2.エクスポートパネルが表示されるので、上のセレクトボックスから「JPG」を選び、右下の「エクスポート」ボタンを押す
エクスポートを押すと、さきほど保存したファイル名.jpgが作られます。
作ったファイルを是非、「AffinityDesignerの初心者講座その1をクリアしたよ! #ゼロから始めるAffinityDesigner」とTwitter(X)やインスタグラム、Threadsに感想と共に貼り付けて投稿してみて下さい。
アウトプットをすることで、自分のモチベーションにつながります。
心の中で「自分、こんなにいいものが作れるようになったんだ」と自分を褒めるだけでもOKです。
投稿したからと言ってご褒美は何もありません(´・ω・`)スマン。
ただ、自分の成長記録として、作った物はできるだけ誰かに見せたり、飾ったりしてみて下さい。
後で見返したときに、ちょっとだけ誇らしい気持ちになれます。
これでAffinity初心者講座その1は終了です。
その2でまたお会いしましょう(=・ω・=)✨
今回覚えること
- ドキュメント … 文字や図などが組み合わさってできたファイル
- オブジェクト … 画面上にある図形やテキストなどの「もの」
- バウンディングボックス … オブジェクトを選択すると表示される、白丸のついた枠
- SHIFTキー … 拡大縮小するときに押すと、縦横比を固定・または変更できる。
- Ctrl+Sキー … ファイルを保存する
ゼロから始めるAffinityDesigner Affinity初心者講座その2 に続く