2025-10-18

ゼロから始めるAffinityDesigner2 Affinity初心者講座その1 ファイルの作成から保存まで



今までデザイン系のソフトを触ったことがない! という人にも分かるように、はじめっからひとつひとつ、ソフトの使い方を解説していきたいと思います。
※2025年10月31日追記

2025年10月31日に無料の「Affinity by Canva」が発表されました。
そちらを使われる方が多いと思いますので、AffinityDesigner2講座は「第6回」までとなります。
また「Affinity by Canva」の初心者講座を1から書き直しますので、そちらをご確認お願いします!
Affinity by Canvaの使い方


左クリック、ドラッグ&ドロップ、ファイルの保存、WEBの操作など、基本的なWindowsの使い方はわかってるよーって人向けです。

AffinityDesignerのインストールがまだの人は以下の記事を参照してください。

Affinityインストールの仕方
Affinityインストールの仕方
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Affinityの公式サイトから購入後、インストーラーの選択やログイン手順など、初めてでも迷わずできるダウンロード&インストール方法を分かりやすく解説します。
https://sama46.blogspot.com/2025/02/affinity.html

1.新規ドキュメントを作成する



AffinityDesignerを起動すると、こんな感じの画面になっているかと思います。
まったく一緒じゃなくても大丈夫です。
説明に使っているバージョンは2.6.4なので、バージョンが違ったり環境が違ったりすると、細かいところが違ってきます。

一緒にならないなー、とか分からないところがあったら、とりあえず飛ばして、分かるところだけやってみて下さい。
とりあえず触る回数を増やして慣れていくのが、上達への近道です。



【Note】
AffinityDesignerを開いても上の画面が出てこない、という時は、右上のほうにある「アカウント」をクリックしてください。

1.「新規」をクリックする



すでにクリックされた状態になっていると思いますが、
左側にあるアイコンたちの中から、上から2番目の「新規」アイコンをクリックしてください。

左のアイコンをクリックすると、それぞれ以下のメニューに変わります。



「新規」をクリックすると、Affinityの方で用意した、いくつかのプリセット(あらかじめ設定された用紙サイズや基本設定)が表示されます。

とりあえず今回は、「正方形の画像を作成して、保存する」をゴールにしましょう。

2.プリセットから「WEB」-「ソーシャルメディア正方形ポスト 1080px×1080px」をクリックし、右下の「作成」を押す




画面はこんな感じになっています。
プリセットが並ぶところでマウスのホイールをくるくる回すと、上下に移動することができます。

「作成」を押すと、四角いドキュメントが作られます。
文字や図などが組み合わさってできたファイルの事を「ドキュメント」と呼びます。
ドキュメントは英語で「文書」「書類」「記録物」などの意味です。



左の方に並んだアイコンたちのことを「ツールパネル」といいます。
図形を描いたり、文字を入力したり、グラデーションを作成したり、「何かしたい」という時はこのツールパネルからいろいろな機能を選んで作成します。



ちなみに、一番上の「ファイル」や「編集」など並んだ項目の事を「メニュー」と言います。
これは他のソフトでもよく使いますよね?
作業ごとにジャンルが分けられ、その作業をしたいときに使います。



2.図形を挿入する



それでは早速図形を描いてみましょう。

1.左のツールパネルから「長方形ツール」をクリックする




2.左上をクリックし、ボタンを押したまま右下までドラッグし、いいところでボタンを離す。



マウスの左ボタンを押しながら、好きな大きさになるまでドラッグしてください。ボタンを離すと長方形を描くことができます。





描いた図形やテキスト、画像など、ドキュメントにある物体の事を「オブジェクト」と呼びます。
これから、この四角のことを「オブジェクト」と呼ぶので、頑張って覚えて下さい。
とりあえず、画面上にある「もの」のことです。

ドラッグするときに「Shiftキー」を押すと、縦横同じ長さの正方形を描くことができます

描き終わると、四角の縁が青くなり、白丸がいくつか表示されます。
この白丸がついた枠のことを「バウンディングボックス」といいます。
オブジェクトを選択すると、この「バウンディングボックス」が表示されます。



3.左側のツールパネルから、一番上にある「移動ツール」をクリックする




今後、この移動ツールをたくさん使うので、覚えておいてください。
移動ツールの状態で、オブジェクトをクリックすると、オブジェクトを選択することができます。
選択するとバウンディングボックスが表示されます。

用語がちょっと難しいですが、説明に必要なので頑張って覚えてもらえると嬉しいです(=・ω・=)
記憶はしないでいいです。だいたい「あ、これのこと言ってるのかなー」と察せられるレベルでOKです。

4.四角をドラッグ&ドロップで好きな位置に移動させる



バウンディングボックスが表示されている状態で、移動ツールを使って四角をドラッグ&ドロップすると、オブジェクトを好きな位置に移動することができます。



3.図形の大きさを変えてみる



1.移動ツールを選択する



左のツールの一番上にあります。今後、移動ツールの説明は省略します。



2.バウンディングボックスの白い丸のところに、カーソルを合わせる




白い丸の近くにカーソルを持っていくと、カーソルが矢印の形に変わります。

3.ドラッグ&ドロップでサイズを変更する




カーソルの形が変わった状態でドラッグ&ドロップすると、オブジェクトの大きさを変えることができます。

また、角にカーソルを合わせると、縦と横の大きさを同時に変えることができます。
ドラッグしている最中に「SHIFTキー」を押すと、縦横比を固定して拡大縮小できます。



また、回転させたいときは、上に飛び出ている白丸の上か、角の白丸のちょっと外側にカーソルを持っていくと、カーブした双方向の矢印アイコンが出てきます。
その矢印アイコンが出ている状態でドラッグすると、回転させることができます。



回転時に「SHIFT」を押すと、15度刻みで回転できます。

4.色を付けてみる



今度は書いた図形に色を付けてみましょう。

1.移動ツールの状態で、描いた四角をクリックして選択する




2.カラーパネルで好きな色をクリックする




【Note】
カラーパネルが表示されていない場合、メニューの「ウィンドウ」-「カラー」で表示することができます。
外側の円で色相(赤、青、黄色、緑など)を選び、真ん中の三角で彩度(色の鮮やかさ)と明度(明るいか暗いか)を決めます。

青色にしたいときは、最初に外側の円で青いところをクリックし、その後、真ん中の三角で好きな色の部分をクリックします。
ドラッグでも色を選べます。



カラーパネルの左上にある、ふたつの丸をクリックすることで、塗りに色を付けるか、境界線に色を付けるか選べます。
塗りと境界線、手前になっているほうが、現在対象となっているものです。



試しに、ドーナツ状の線をクリックしてから、好きな色(例では赤)を指定してみて下さい。
四角のフチに赤い境界線が塗られます。



塗りと境界線の色を交換したいときは、二つをまたぐように書かれている矢印をクリックすると、境界線と塗りの色を交換することができます。



また、色を削除したいときは、塗りか境界線か選んだあとで、左下にある赤斜線のマークをクリックすると、色を「なし」にすることができます。



オブジェクトを削除したいときは、オブジェクトを選択している状態で「Deleteキー」または「BackSpaceキー」を押すと削除できます。



今まで学んだことを振り返って、以下のように四角がふたつ並んだものを作ってみましょう。



1.長方形ツールで、Shiftを押しながらドラッグし、正方形を描く
2.選択ツールを使って、バウンディングボックスの上に飛び出た部分を掴み、Shiftを押しながら回転させる
3.四角を選択した状態で、カラーパネルから水色を選ぶ
4.カラーパネル左上の塗りと境界線をクリックして、塗りを水色に、境界線の色をなしにする
5.同じように長方形を描き回転させて、塗りをなし、境界線を水色にして、隣に並べる
ここまでできたでしょうか?
四角の位置と角度ですが、見本とまったく一緒にしなくていいです。
ちょこっと傾いていた方がおしゃれかもしれません。
色も、お好きな色に変えてもらってかまいません。
覚えた操作を駆使して、自分の感性を爆発させてください。

長方形以外にも、角丸長方形ツールを長押しすると、ハートや星など、さまざまな図形が描けるツールが出てきます。
ツールの右下に白い三角がついているものは、長押しすると関連ツールを表示することができます。



様々な図形を組み合わせて、自由にデザインしてみて下さい。



たったこれだけで、もうずいぶんといろいろなことができるようになりました。
作っているうちに「あれ、これどうすればいいの?」という問題が浮かぶと思いますが、どこかにメモしておいて、とりあえずこのまま進めてしまいましょう。

完璧は目指さないでいいです。完璧主義者は人生で損をします(私の事です(´・ω・`))

進めていくうちに、メモに書いた内容がいつの間にかできているようになります。
「あの時できなかったこれができるようになったんだ!」という感動につながるので、分からないことがあったらとりあえずメモをして、進めてしまうのをオススメします。

講座を終えて、まだそのメモが解決していなかった場合は、講座の最終回後にコメント頂けると嬉しいです。
講座の回数を、その問題分増やします(=・ω・=)



とりあえず、最初の「講座その1」では四角を二つ並べるところまで、できるようになりましょう。

5.文字を入れてみる



最後に、作った作品に自分の名前を入れてみましょう。

1.左のツールの下にほうにある「アーティスティックテキストツール」をクリック




2.左上から右下にドラッグして、文字のサイズを決める




ドラッグするとサンプルの「A」が表示されます。
このAの大きさで文字が入力されるので、好きな大きさになるようドラッグしてください。

3.自分の名前を入力する



キーボードを使って、自分のペンネームを入力してください。



4.移動ツールを使って、文字や四角の位置や大きさを微調整する



移動ツールで文字や四角の位置や大きさを微調整します。



文字を拡大縮小するときは、角を掴んで拡大縮小するといいです。
上下左右を掴んで拡大縮小すると、文字の縦横比が変わってしまいます。
どうしても上下左右を掴んで拡大縮小したい、というときは、「SHIFTキー」を押しながら拡大縮小すると、縦横比を固定することができます。



逆に、角を掴んで拡大縮小するときに「SHIFTキー」を押すと、固定されていた縦横比を崩すことができます。

このように、縦横比を固定、または変更したいときは「SHIFTキー」を押すと、逆の操作になります。

かっこいい感じにできましたでしょうか?
それではできたものを保存してみましょう。

6.保存する



1.メニューから「ファイル」-「保存」をクリック




2.名前を付けて保存する



好きな場所に好きな名前を付けて保存しましょう。
例えば「AD講座その1」とか。
保存すると、その名前がついた「.afdesign」ファイルが作成されます。



あとでまた変更を加えたいときは、このファイルを開けば続きから編集することができます。

また、ファイル保存はできるだけ早い段階で行い、作業中もこまめに保存することをオススメします。
停電や不慮の事故でパソコンが落ちてしまったとき、保存しておけばそこからやり直すことができます。

Ctrl+S のショートカットキーで保存できるので、覚えておいてください。

7.jpg書き出しする



「.afdesign」ファイルは、AffinityDesignerで編集するためのファイルなので、Twitter(X)などに直接投稿することができません。
なので、WEBで一般的に使われる形式「jpg(ジェイペグ)」形式でも保存してみましょう。

1.メニューから「ファイル」-「エクスポート」をクリック




2.エクスポートパネルが表示されるので、上のセレクトボックスから「JPG」を選び、右下の「エクスポート」ボタンを押す




エクスポートを押すと、さきほど保存したファイル名.jpgが作られます。



作ったファイルを是非、「AffinityDesignerの初心者講座その1をクリアしたよ! #ゼロから始めるAffinityDesigner」とTwitter(X)やインスタグラム、Threadsに感想と共に貼り付けて投稿してみて下さい。

アウトプットをすることで、自分のモチベーションにつながります。
心の中で「自分、こんなにいいものが作れるようになったんだ」と自分を褒めるだけでもOKです。

投稿したからと言ってご褒美は何もありません(´・ω・`)スマン。

ただ、自分の成長記録として、作った物はできるだけ誰かに見せたり、飾ったりしてみて下さい。
後で見返したときに、ちょっとだけ誇らしい気持ちになれます。

これでAffinity初心者講座その1は終了です。
その2でまたお会いしましょう(=・ω・=)✨

今回覚えること



  1. ドキュメント … 文字や図などが組み合わさってできたファイル
  2. オブジェクト … 画面上にある図形やテキストなどの「もの」
  3. バウンディングボックス … オブジェクトを選択すると表示される、白丸のついた枠
  4. SHIFTキー … 拡大縮小するときに押すと、縦横比を固定・または変更できる。
  5. Ctrl+Sキー … ファイルを保存する

ゼロから始めるAffinityDesigner Affinity初心者講座その2 に続く