2025-08-27

文字パネルについて③/AffinityPhoto2・AffinityDesiner2



文字パネルについて①
文字パネルについて②の続き。

言語




スペル設定



そのテキストがどの言語で書かれているか、ソフトに伝える設定です。
ここで指定した言語に応じて、スペルチェックやハイフネーションなどが変わります。

…が、日本語はまだしっかり対応されてないぽいので、「不明(ja-JP)」になってます。
そのうちしっかり日本語対応されるようになったら、ここら辺の設定がいろいろと変わってきそう。



今のところ対応している言語はこのあたりです。
日本語はまだ非対応なので「なし」でもいいです。

ハイフネーション



長い単語を自動的にハイフンで区切る、ハイフネーションの設定をします。
言語に合わせて設定してください。大体「自動」でいいと思います。



タイポグラフィスクリプト



OpenTypeフォント(フォントの右側にOマークがあるフォント)に設定されている、高度な文字組機能を使いこなすための設定です。
OpenTypeフォントには異体字などの特殊な情報(OpenTypeフォントフィーチャ)が記録されていて、それを呼び出すことができます。(TrueTypeフォントでもできるものがあります)
基本、「自動」でOK。

なんかうまくいかないなーって時に、ここの設定を見直してみて下さい。



連綿体(れんめんたい:文字を続けて書いたような書体。続け字)の設定をするならここで「ひらがな」などの設定を選べばできるんだと思いますが、何せ、Affinityは縦書きができないので…。現状、選んでも何も変わりませんでした。

縦書き機能、待ってます。
というか、日本ユーザーが増えれば対応してくれると思うので、皆さま、周りの方に布教よろしくお願いいたします<(_ _)>

タイポグラフィー言語


指定した言語に合わせて、文字組や字形などのタイポグラフィ設定を最適化します。
例えば、アラビア語やヘブライ語を選べば、右から左に文字が流れていきます。

日本の縦書きも……そのうち追加を……!!



タイポグラフィで選べる言語は、上の「タイポグラフィスクリプト」で選択した文字によって変わります。



例えばの例ですが、「Noto Sans CJK JP」という、繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語の漢字を収録しつつ、日本語を優先して表示するよーというフォントがあります。
「Noto Sans CJK SC」なら、簡体字中国語優先。「Noto Sans CJK TC」は繁体字中国語優先、と最後につく文字で優先言語を選べます。

タイポグラフィスクリプトで「CJK漢字」を選び、「自動」もしくは「デフォルト」を選ぶと、上のように、日本語に適した漢字が表示されます。

タイポグラフィ言語を「中国語(繁体字)」にすると、繁体字に適した漢字が表示されます。

Amazonとかでよく見かける変な日本語っぽくない漢字は、ここら辺の設定をミスってるわけですね。
漢字自体は同じなのですが、微妙に字形が言語によって違います。



ここで細かく切り変えられるので、多言語マニュアルを作成するときなど、ひとつのフォントに統一して作業できるので便利です。

視覚調整


フレームテキストツールで文字組をしているとき、特定の文字が左揃えからずれて見える…というのを調整する機能になります。

よくあるのが「かぎかっこ」が右に下がって見えてしまうことかな。

「文字」のところに調整したい文字を入れて、
左…その文字が左端に来た時、どのくらい左にずらすか
右…その文字が右端に来た時、どのくらい右にずらすか
調整します。



タイプで「フォント」を選択すると、そのフォントに登録されている情報が出てくる……ハズなんですが、なんか大体同じ数字が入ってて、フォントによって変わったことはないですね。

フォントと手動、好きな方を選び、右上の「追加」で行を追加して、好きな文字を登録したり、調整してみてください。
右の×ボタンで行を削除できます。

タイポグラフィ


OpenType フォントに登録されている異体字を使用できます。
(TrueTypeフォントでも異体字が登録されていれば使えます)
フォントに登録があるかないかで、使えるか使えないかが変わってきます。

変更したい文字を選択した状態で、該当するボタンを押すと適用できます。

この項目は「タイポグラフィパネル」と一緒に説明したほうが分かりやすいので、別ページで解説します。

文字パネル④+タイポグラフィパネルについて に続く