2025-08-30

テキストを触ったらorアウトライン化したら文字が勝手に動く、という時の対処法/illustrator



テキストを編集しようとしたら文字が勝手に動いてしまった、という困った状況の対処法をご紹介。



テキストを編集しようとしたら、テキストの位置がずれた。
表示してある文字位置とアウトライン表示の文字位置が違う。
アウトライン化したら文字位置が変わってしまった。
テキストを移動しようとしたら文字位置が変わってしまった。
ファイルを開いたら勝手に文字詰めが変わった。

以上の現象が「昔から使いまわしているデータをいじった時に起きた」のなら、「アピアランスを削除」するとうまくいくと思います。

事の経緯



Illustrator2025で文字組が変わり、「文字組み更新パネルを使えば変更点出るって言ったのに出ないじゃないか!」という問題を以下の記事で乗り越えたところ。
また新たな問題が出てきました。

前回乗り越えたトラブルはこちら。
前バージョンで保存したのに「文字組み更新 パネル」が動かない! 時の対処法/illustrator
thumbnail
Illustrator2025で古いファイルを開いても「文字組更新パネル」が動かないときの対処法と、2024にプラグインを入れて保存し直す解決方法を解説しています。
https://sama46.blogspot.com/2025/07/illustrator.html
(正直、2025バグが多くて使えたもんじゃないからまだ2024のままでよかったな……そろそろ2026が出るからと2025勧めたけど早かったorz)

新たな問題。



「文字組更新パネルでは変更点なし、って表示される文字を移動すると、文字位置がズレるんですけど……」
「……はぁ????」





「更新されるオブジェクトをマーク」の盾マークは付くものの、更新後と更新前のズレのハイライトは表示されない。
(後で判明しますが、この盾マークがついているものはハイライト表示がなくても「テキストレイアウト情報」に変更があるようです)


郵便番号と記号を別々のテキストで作っていて、どんな作り方してんだ……と思ったら、かなーり昔に、当時使える機能を駆使して作成したらしいです。
遠い昔に作成したまま変更することもなく、ファイルを使いまわしてここまで来てしまった、と。

アウトラインしても文字位置が動くので、危険です。
ネットを検索してもそれっぽい現象が出てこなかったので、一通り検証してみました。

検証



問題が起きているデータを2024と2025で開いてみます。
2024で開くと正常。
2025で開くと、ハイフンが下にズレてしまいました。



問題が起きているデータを2024で開き、「文字組保存プラグイン」で保存します。
文字組保存プラグインについて詳しい説明はこちら
前バージョンで保存したのに「文字組み更新 パネル」が動かない! 時の対処法/illustrator
thumbnail
Illustrator2025で古いファイルを開いても「文字組更新パネル」が動かないときの対処法と、2024にプラグインを入れて保存し直す解決方法を解説しています。
https://sama46.blogspot.com/2025/07/illustrator.html

プラグイン保存後のデータを、2025「変更を確認」で開くと、「更新されるオブジェクトをマーク」はつくものの、テキストレイアウトの表示は表示されず、ズレを確認できません。



「ズレはないんだ、安心したー!」と「選択項目を更新」をクリックすると、バッチリずれが発生します。
なんでじゃーい。このずれを発見するための機能じゃなかったんかい。



ここで、左上に表示される盾のマークが、テキストが持っている「テキストレイアウト情報」に何らかの変更があるときに表示されるマーク だということに気づきました。

マークが表示されるテキストと表示されないテキストがあったけど、「テキストレイアウトの表示」で差異が出てないやつは全部大丈夫なんだと思ってた。

「テキストレイアウトの表示が出ていない、盾マークの付いた文字」は要注意データだということに初めて気づきます。



マークが表示されたままのテキストは、Ctrl+Yでアウトライン表示しても、そのまま表示されます。

ここからが注意して欲しい問題点。

「見た感じ変更点ないし、このまま更新しよう」と、左上の盾マークをクリックして、盾マークを消します。

左上の盾マークをクリックすると、最新の文字組に更新される……ハズでした。


……おや。「選択項目を更新」を押したときはハイフンがズレたのに、盾マークをクリックしたときはハイフンがズレません。



盾マークをクリックしたほうがなんかいい感じにできるね、やったー! と喜ぶのも束の間。

アウトライン表示で見ると、ばっちりハイフンの位置が移動しています。



通常プレビューでは、ちゃんと正常に見えます。

けれど、アウトライン表示がこうなっているということは……もちろん、アウトライン化したらばっちりズレることになります。



アウトライン化したら文字が勝手に動くなんて怖すぎる……。
まだまだ入稿時にアウトラインを求められる印刷所は多いので、気づかなかったら大惨事です。

ちなみにこちら、盾マークをクリックせず、盾マーク有りの状態でアウトライン化すれば、文字位置が動くことはありません。



左上に表示される盾マークはクリックしない

これが安全だと思います。

ちなみに、画面を拡大縮小するとたまーに盾マークがその場に残り、表示がとんでもないことになりますが、「更新されるオブジェクトをマーク」のチェックをオンオフすることで元に戻すことができます。


対処法



この、「アウトライン化したら文字が勝手に動く」という現象ですが、Illustrator2024の時にすでに遭遇していました。
それも同じく、昔から使っていたデータを使いまわしていた案件です。

2日ぐらいかけてようやく判明したのは、「昔のテキストレイアウト情報が、アピアランスとして見えない形で登録されている」ということ。
なんらかの見えない情報がアピアランスに登録されているらしく、アピアランスをクリアすればその現象が起きないことを突き止めました。

というわけで、対処法です。

1.Illustrator2024で、文字組情報プラグインを使ってファイルを保存する。


ここまではいつもと同じです。



2.Illustrator2025で作成したファイルを開き、「更新されるオブジェクトをマーク」の盾マークがついているのに、差異が表示されていないテキストを確認する。



こんな感じに、左上に盾マークが表示されているのに、「テキストレイアウトの表示」で色がついていない場所をメモしておきます。
この他にも数か所ありました。



3.Illustrator2024で元のファイルを開き、「更新されるオブジェクトをマーク」の盾マークがついているのに、差異が表示されていないテキストのアピアランスを削除する。



Illustrator2025ではなく、Illustrator2024を使って、最初に戻ってください。
文字組更新プラグインをかける前のファイルを開き、盾マークがあるのに差異が表示されなかったテキストをクリックします。
その後、アピアランスパネル右下にある「アピアランスを削除」ボタンを押して、アピアランスを削除します。

見た目には何の変化もありませんが、これで裏にひっそりと登録されている「はるか昔のテキストレイアウト情報」が削除されます。

別にアピアランスを設定していた場合、手間ではありますが一度アピアランスを全削除したうえで、新たにアピアランスを設定してください。



アピアランスパネルが表示されていない場合は、「ウィンドウ」-「アピアランス」で表示できます。

4.改めて、「文字組更新プラグイン」を使って保存し直す。




5.作成したファイルを、2025で開いて「変更を確認」をクリックする。



なんということでしょう。
先ほどまで表示されていなかったテキストレイアウトの差異が表示されているではないですか……!!



今後、このように盾マークがついているのにテキストの差異が表示されていないものを見つけたら、ちょっと手間ですが2024に戻ってアピアランスを削除し、文字組更新プラグインで保存し直す作業をして下さい。

……面倒くさすぎません……?


正直、新しく作るファイルは2025で作成。
昔から使いまわしているファイルは、Adobeの圧力に負けず2024を使い続ける、という戦法の方がいいかもしれません。

2026が新しく出ると2個前のソフトである2024が新規インストールできなくなりますが、さすがに今回ばかりはちょっと猶予を貰えるんじゃないかと……。

古いソフトを削除しようと罠を仕掛けてくるAdobeをなんとか退けて、2024を守り続けて使い続ける方が安全かもしれません。
そう考えると、いまだにcs6が多いのも納得というか……。

もーちょっとなんとかならないかなぁー(´・ω・`)