
文字パネルについて①の続き。
位置と変形
文字間や行間、比率などの調整を行います。
ちなみに、イラレと並べてみるとこんな感じです。
イラレ使いなら、見比べてもらえれば、大体の機能が分かるかと。
もちろん、この後丁寧に解説します(=・ω・=)
カーニング
文字と文字の間を制御します。
自動
フォントが持つ文字情報を元に、字詰めをしてくれます。
イラレのメトリクスと同じ機能…かと思いきや、並べてみると分かる通り、
英字部分はちゃんと詰められているのに、日本語部分は字詰めされてません。
イラレの「和文等幅」(和文はベタ組みで、英字だけメトリクスがかかる)と一緒だと思……
……いや、微妙に「ィ」が詰まってるな……
メトリクスほど詰めないけど、和文等幅よりちょい詰める、ぐらいでしょうか。
英語だけならイイ感じ。
ここら辺は日本ユーザーが増えれば、そのうちアップデートが入るんじゃないでしょうか。
ちなみに、字面をソフト側で判断していい感じに詰める「オプティカル」はAffinityDesignerにはありません。
基本、設定を「自動」にしておいて、後は細かく手で詰める必要があります。
カーニングを「自動」にしてから、テキストをダブルクリックするなどして編集モードに入り、文字間を詰めたい位置にカーソルを合わせます。
カーソルを文字と文字の間に合わせると、自動で設定された数値が表示されます。
Affinityさん的にはフォント情報を頼りに-50%詰めてたらしい。
illustratorも-50%と同じ数値なので、Affinityは日本語フォントの詰め方が遠慮しがちなのかな。倍詰めてもいい感じ。バグの可能性もあるので、そのうち修正されてメトリクスと同じように使えるようになるかも。
プルダウンから選択(-50%まで)、数値入力、右側の矢印ボタンを押す、マウスのホイール、ショートカットキーなどで、ちょうどいい間隔まで詰めます。
(ちょっと全体的に開きすぎていたので、次で説明するトラッキングで全体の間隔を詰めてます)
ショートカットキーは ALT+カーソルキー左右 です。
ALT+← で詰まり、ALT+→ で開きます。
よく使うので覚えておくといいです。
気をつけて欲しいのは、数値入力のところにマウスカーソルを合わせて、マウスホイールをくるくるするだけで数値が変えられることです。
変える予定はなかったのに、パネルを下に下げようとしてマウスホイールすると、うっかり数値が変わってしまうことがあります。
パネルはホイールで上下に動かすのではなく、右のバーを掴んで移動したほうが安全そうです。
トラッキング
文字列全体の文字間隔を調整します。
一応厳密にいうと、文字の右の間隔を調整します。1文字1文字個別に指定できます。
指定するときは、カーニングみたいに文字と文字の間にカーソルを合わせるのではなく、文字を選択した状態で、その文字の右側を調整します。
1文字1文字個別に指定できますが、大体トラッキングで全体的な文字の間隔を調整して、そのあとカーニングで細かく文字間を調整する使い方になります。
混ぜると分からなくなるので、細かい調整はカーニングに任せると管理が楽です。
トラッキングのショートカットは、Alt+カーソルキー左右←→ で、カーニングと同じになります。
テキストを選択してからALT+←か、文字と文字の間にカーソルを合わせてからALT+←か。
同じショートカットですが、何を選択しているかによってカーニングかトラッキングか変わります。
自分は全体の文字調整の他に、エリア内文字ツールで「あともーちょっとで収まるのになぁ~」ってときに微妙に詰めて使ってます。
……ちなみに、微妙に右側だけ斜体が-3入っちゃってるのは、上述したマウスホイールが原因です。やらかした。
このようにパネル上でのマウスホイールは、予期しない結果になるのでできるだけ避けるようにしましょう(ちょうどやらかしたのでそのまま修正せず晒します(´・ω・`))
ベースライン
文字のベースラインから、どのくらい文字を上下させるか指定します。
日本語と英語、数字などを混ぜると微妙にずれているように見えたりするので、ベースラインで細かく調整してあげます。
あとよくあるのは、電話番号のハイフンの位置を真ん中に調整するとか。
ショートカットキーは ALT+Shift+カーソルキー上下↑↓です。
行送りのオーバーライド
行間を指定します。ショートカットキーは ALT+カーソルキー上下↑↓ です。
これも良く使うから覚えておくといいかも。
一行選択した状態で数値を変えれば、一行単位で行間を変えられます。
一応文字単位でも指定できるけど、ぐちゃぐちゃになるのでやらない方がいいかと。
ちなみに、たまに数値のところに(かっこ)が付くことがありますが、これは「2つ以上の数値設定が存在している」「自動で設定された数値」など、ちょっと気にした方がいいときに出ます。参考までに。
シアー
テキストの傾き。マイナスにするほど左に傾き、プラスに行くほど右に傾きます。
横の倍率/縦の倍率
縦横比を%で指定することができます。
ひとつの文章の中に大きい文字・小さい文字を混在させたいとき、いちいちフォントサイズを変えるより、この縦横比で指定したほうが、あとから調整が楽です。
結構文字サイズを確認することが多いので。
縦横比を変えれば、長体(ちょうたい)、平体(へいたい/ひらたい)の文字も作れます。
通常の比率の文字は正体(せいたい)と言います。
通常、フォントは正体で美しくなるようデザインしているので、長体や平体はあまりやらないほうがいいです。
フォントによっては長体が美しくなるようデザインされた「Condensed(コンデンスド)」、平体用の「Expanded(エクスパンデッド)」「扁平(へんぺい)」というスタイルも有ります。
使わない方がいいよーと言いながら、デザイン上どうしても文字をこのスペースに納めなければいけない! ってとき、泣く泣く長体を使うこともあります。85%が限界…いや、80%ギリいけるかな?
もちろん、フォントサイズを下げ、トラッキングで限界まで詰めた後にやってます。
どうしようもないときの最終手段として。(これはまだ句点とかもっと詰められる)
あと、見た目のボリュームを合わせる為に、こっそり長体平体混ぜたりもしてます。
やらない方がいいよーと言いながら、結構使ってます(=・ω・=)テヘッ
上付き/下付き文字
上付き文字、下付き文字を作れます。
縦位置が微妙なときは、ベースラインを使って調整してあげて下さい。
分割禁止
商品名や人の名前など、ここで改行したくないなー、っていうものがあったら、選択した状態で「分割禁止」にチェックを入れるだけで、途中で改行されないようになります。
たとえば、文頭に「ださい」が来ちゃって嫌だなー、ってときは、「くだ」を選択して「分割禁止」にチェックを入れると、イイ感じに調整してくれます。
いちいち改行で調整していると、文字や枠のサイズが変わった時に字送りが変わっちゃって面倒なので、何気に便利機能です。
文字パネルについて③に続く