AffinityPhotoのフィルター「プロシージャルテクスチャ」がちょっと複雑なので、このページで解説します。
プロシージャルテクスチャの使い方
プロシージャルテクスチャでは、数式を使ってテクスチャを作ることができます。
「フィルター」-「カラー」-「プロシージャルテクスチャ」
または、ライブフィルターから「プロシージャルテクスチャ」を作成して下さい。
こんな感じのパネルが出てくると思うので、真ん中らへんの左にある「+」マークをクリックしてください。
すると、数式欄が出てきます。
ここに好きな数式を入れて、テクスチャを作っていきます。
0がその色を「使わない」、1がその色を「使う」 です。
右側にあるRGBAはそれぞれ、赤、緑、青、透明度 を意味します。
クリックした項目に、数式を反映させる感じです。
例えばRGBにチェックを入れた状態で、数式に
0を入れる:その色を「使わない」=RGB全部ない=真っ暗(黒)になる
1を入れる:その色を「使う」=RGB全部ある=その色が最も明るく、白になる
RGBは光を重ね合わせて色を作るので、RGB全部が1になると白色になります。
数式に1と0を入れて、R,G,B,A各ひとつだけクリックしたとき、それぞれ下記のようになります。
数式に1を入れた場合
数式に0を入れた場合
1を入れた場合はその色が反映されるだけなのでわかりやすいですが、0を入れた場合はRGBの引き算が発生するのでちょっとわかりにくいです。
難しいので、頭の片隅にだけ置いておいて、必要となるときまで忘れてOKです。
色合いまで変える数式を自分で作ろうとしたときに必要となるので一応ご紹介。
プロシージャルテクスチャを使うと何がいいの?
プロシージャルテクスチャで作成すると、画像ファイルを使わないためデータサイズが小さくできます。また、拡大しても画質が劣化しない、バラメーターを変えるだけで色や模様、大きさを簡単に調整できる、という利点があります。
サンプル作成
半分で色を分ける
※真っ白な背景だとうまくできないことがあるので、何色でもいいから色を塗ったレイヤー上で「プロシージャルテクスチャ」を作成してください。
Wは画像の横幅を、Hは縦幅を表します。
xは横座標を、yは縦座標を表します。
stepという数式は、ある値が指定した指定したしきい値を超えたかどうかで、0か1のどちらかを返す関数です。
step(a, b) の場合、
b ≥ a なら「1」を返す(ON、白)
b < a なら「0」を返す(OFF、黒)
step(0.5, x/w)は、横幅が0.5を超えたら白くする、という意味です。
0.5の数値を変えれば、好きな位置で白黒分けられます。
せっかくなので、「カスタム入力」で制御できるようにしてみましょう。
0.5 と入力していたところの代わりに「a」を入力します。
step(a, x/w)
そして、「カスタム入力」の下にある「0,1」をクリック。
下にあるボタンは、それぞれのパラメーターを持った変数を作ることができます。
上の画面のようにできたら、バーを左右に動かしてみて下さい。
白黒のラインが左右に移動できると思います。
こんな風にして、数式と変数を使っていろいろなテクスチャを作成することができます。
下にある0,1などのボタンで作れる変数の種類です。
模様や効果の“立体的な向き”を指定できるらしいですが、よくわからん…。
R(赤):画像のX方向の位置に応じて値が変わる
G(緑):画像のY方向の位置に応じて値が変わる
B(青):画像中心からの距離に応じて値が変わる(非線形、cos関数的な変化)
数式にaと入力し、カスタム入力にaを指定してぐりぐり動かすと、どんな感じか確認できると思います。

変数名に.rや.gとつけることで、X方向やY方向などを個別に抜き出して使用することもできます。
変数Aの場合。
A.r ハンドルのX位置。左右(0~1)
A.g ハンドルのY位置。上下(0~1)
A.b ハンドルの中心からの距離(1~0)
正直、使いどころよくわかりません(´・ω・`)
何かわかったらまた追記します。
白黒のラインが左右に移動できると思います。
こんな風にして、数式と変数を使っていろいろなテクスチャを作成することができます。
カスタム入力の種類
下にある0,1などのボタンで作れる変数の種類です。
0,1
0から1までの小数値を入力可能。0(最小)~1(最大)で調整するものに使う。-1,1
-1から1までの小数値を入力可能。中心を0として左右(または上下)対称に変化する効果や、周期関数(sin/cos)などに使う。R(実数)
制限のない実数値(整数・小数)を入力できる。Z(整数値)
小数点の無い、整数のみ入力できる。繰り返しの回数とかに使う。角度
角度を入力するときに使う。回転や傾き、方向指定など。仰角回転(立面回転の入力)
日本語訳に困ってるみたいで、いろんな媒体でいろんな名前が使われていますが、英語名は「Elevation-Rotation Input」みたいです。模様や効果の“立体的な向き”を指定できるらしいですが、よくわからん…。
R(赤):画像のX方向の位置に応じて値が変わる
G(緑):画像のY方向の位置に応じて値が変わる
B(青):画像中心からの距離に応じて値が変わる(非線形、cos関数的な変化)
数式にaと入力し、カスタム入力にaを指定してぐりぐり動かすと、どんな感じか確認できると思います。
変数名に.rや.gとつけることで、X方向やY方向などを個別に抜き出して使用することもできます。
変数Aの場合。
A.r ハンドルのX位置。左右(0~1)
A.g ハンドルのY位置。上下(0~1)
A.b ハンドルの中心からの距離(1~0)
正直、使いどころよくわかりません(´・ω・`)
何かわかったらまた追記します。
次で説明する「プリセット」の「シンプルバンナップ照明」とか使うと、雰囲気が掴めるかと思います。
作ったテクスチャはプリセットに保存して、使いまわすことができます。
既にいくつかプリセットに登録されているので、サンプルとして使ってみて下さい。

プリセットだけでも結構いろんなテクスチャがあって面白いと思います。

そのほかの使える関数や数式などは、Affinityのホームページに記載があります。
Affinity/プロシージャルテクスチャ
少しでも参考になれば!(=・ω・=)
プリセット
作ったテクスチャはプリセットに保存して、使いまわすことができます。
既にいくつかプリセットに登録されているので、サンプルとして使ってみて下さい。
プリセットだけでも結構いろんなテクスチャがあって面白いと思います。
そのほかの使える関数や数式などは、Affinityのホームページに記載があります。
Affinity/プロシージャルテクスチャ
少しでも参考になれば!(=・ω・=)