レイヤーパネルの下側、左から3つ目に「FX」と書かれた「レイヤーエフェクト」があります。
文字の装飾をしたり、さまざまな効果をつけることができます。
文字装飾は、Illustratorではアピアランスパネルを使うことが多いですが、
AffinityDesignerではテキストのアピアランスは塗りと線1個しか付けることができません。
AffinityDesignerではテキストのアピアランスは塗りと線1個しか付けることができません。
なので、Photoshopのように「レイヤーエフェクト」で文字装飾をすることになります。
操作方法としては、Photoshopで文字装飾を使う際のレイヤーエフェクトと似ているので、Photoshopを使い慣れている人のほうが操作方法を覚えやすいと思います。
また、FXマークを他のレイヤーにドラッグ&ドロップすると、レイヤーエフェクトを他のレイヤーにコピーすることができます。
クイックエフェクト(クイックFX)
レイヤーエフェクトはできることがたくさんありすぎるあまり、ちょっと初心者の方は使いにくいかもしれません。
使える機能を絞った「クイックエフェクト」というものがあるので、そちらを最初に使ってみましょう。
使える機能を絞った「クイックエフェクト」というものがあるので、そちらを最初に使ってみましょう。
クイックエフェクトパネルの表示の仕方
レイヤー選択後、使いたい装飾にチェックを入れれば、イイ感じに装飾をつけてくれます。
より細かく調整したいときは、右側の歯車マークをクリックすると「レイヤーエフェクトパネル」が表示されます。
複数チェックをつけて、複数の効果を同時にかけることも可能です。
左側の>矢印を開けば、色や太さなどのちょっとした設定も変更できます。
左側の>矢印を開けば、色や太さなどのちょっとした設定も変更できます。
より細かく調整したいときは、右側の歯車マークをクリックすると「レイヤーエフェクトパネル」が表示されます。
作った文字装飾は「スタイル」として保存し、使いまわすことができます。
詳しくは「スタイルの使い方/AffinityDesignner、AffinityPhoto」で。
スタイルの使い方/AffinityDesignner、AffinityPhoto![]()
AffinityDesignerとAffinityPhotoのスタイルは共通で使うことができるので、よく使うデザインは登録して使うと便利です。
レイヤーエフェクトの使い方
1.装飾を加えたいレイヤーを選択し、下のほうにある「FX」という文字をクリックする
2.左側の一覧から、使いたいエフェクトにチェックを入れる。
チェックを入れたもののみ、反映されます。
内容を変更したいときは、左の項目名をクリックすると、右側に詳細が出てきます。
内容を変更したいときは、左の項目名をクリックすると、右側に詳細が出てきます。
注意して欲しいのが、左のエフェクト名をクリックしないと、右の設定メニューが出てこないことです。
有効にしているエフェクトもクリックしない限り出てきません。
エフェクトの右にある「+」をクリックすると、エフェクトの数を増やすことができます。
右にある「×」を押すと、エフェクトを消すことができます。
後で使う可能性があるものはチェックを外すだけに。
もう使わないものは削除、と使い分けてみて下さい。
ベベル/エンボス
角を切り取ったかのような、面取りしたような影や艶をつけて、立体感を出すことができます。
タイプ
外側……外側に影をつけて、浮き上がったような立体感をつけます。
エンボス……内側と外側を組み合わせて、より立体感をつけます。
ピロー……エンボスより丸みを帯びた、柔らかそうな面取りをします。
半径・深さ
ベベルをかける大きさを指定します。
右側のリンクマークをクリックしてリンクを切ると、深さと別々に指定することができます。
ぼかし
ベベルのぼかし具合を指定します。
プロファイル
プロファイルを変えることで、角の感じを変えることができます。
自由にS字カーブを変えて、試してみて下さい。
反転にチェックを入れると、作成したプロファイルを反転することができます。
出っ張った状態で反転を押すと、へこんだ効果を付けることができます。
向き
光の方向、光源の向きを変えることができます。
丸をドラッグしても変えられるし、右側の数値を入力して変えることもできます。
ハイライト・シャドウ
ハイライトとシャドウの色を付けることができます。
アウトライン
文字や図形の周りに線を付けることができます。
描画モード
標準やスクリーンなど、重ね方を指定します。
どんな効果が出るかは、実際に触ってもらった方がわかりやすいと思います。
下の画像はレイヤーブレンドの説明で使ったものです。参考程度に。
大体「標準」でいいと思います。
不透明度
線の不透明度を指定します。0で透明、100ではっきり。
半径
線の太さを指定します。
行揃え
線をどこを基準につけるか指定します。
外側で文字の外側に、
内側で文字の内側に、
中央で文字の境界線上に線をつけます。
塗りつぶしスタイル
輪郭……内側から外側に向かうグラデーションを付けることができます。
グラデーション……全体にグラデーションをかけることができます。
タイプでグラデーションの形を決めたり、スケールで大きさ、オフセットで位置を指定したり。いろいろ触ってみて下さい。
タイプ
アウトラインなど、右側に「+×」があるものは、「+」を押せば複数付けることができます。消したいときは「×」を押します。
アウトラインは大体複数付けることが多いので、覚えておきましょう。
アウトラインは大体複数付けることが多いので、覚えておきましょう。
効果によっては上下が入れ替わらないものもあります。
3D
ベベル/エンボスよりもより立体的な3D効果を付けることができます。
半径・深さ
ぼかし
不透明度
プロファイル
……ベベル/エンボスと調整内容はほぼ同じです。
拡散
光を当てたとき、その光がどのくらい広がるかを指定します。
値が小さいほど光が集中し、光沢のある見た目に、
値が大きいほど光が拡散し、マットに明るくなります。
スペキュラー
つやつや度を指定します。値が小さいほどマットに、値が大きいほどつやっとします。
光沢
光っている部分をどのくらい明るくするか指定します。
値が小さいほどハイライト部分が小さく、値が大きいほどハイライト部分が大きくなります。
スペキュラカラー
光っているところの色を指定できます。
アンビエント
周辺光の強さを指定します。
アンビエントカラー
周辺光の色を指定します。夕暮れ時だったら赤くしたり。全体的に色を乗せることができます。
光源
光の当たる向きを指定することができます。
「追加」を押すと、光源を増やすこともできます。
光源1を左下に、光源2を右下にした場合。
内側にシャドウを付けることができます。
グレーのテキストにシャドウを付けた場合。

いつも通りの項目
半径……どのくらいの大きさでかけるか指定します。
強度……どのくらい強くエフェクトをかけるか指定します。
カラー……シャドウの色を指定します。
角度……どの向きにシャドウをつけるか指定します。
内側のシャドウ
内側にシャドウを付けることができます。
グレーのテキストにシャドウを付けた場合。
いつも通りの項目
半径……どのくらいの大きさでかけるか指定します。
強度……どのくらい強くエフェクトをかけるか指定します。
カラー……シャドウの色を指定します。
角度……どの向きにシャドウをつけるか指定します。
オフセット
どのくらいの距離を離してエフェクトをかけるか指定します。
オフセットツール
ドラッグで「オフセット」と「角度」を直感的に指定することができます。
オフセットツールボタンを押した後、テキストの上でドラッグしてみて下さい。
内側に光彩をかけることができます。
エッジ……外側から光彩をかけます。
中央……真ん中側から光彩をかけます。


オフセットツールボタンを押した後、テキストの上でドラッグしてみて下さい。
内側の光彩
内側に光彩をかけることができます。
エッジ……外側から光彩をかけます。
中央……真ん中側から光彩をかけます。
カラーオーバーレイ
指定した色で塗ることができます。
この時気をつけて欲しいのが、テキストの塗りを設定していたとしても、カラーオーバーレイで設定した色で塗られてしまうということ。
色変更しているのになぜか変わらない、という時は大体コイツが犯人です。
さらに、描画モードが乗算とかになっていると、「テキストの塗りの色+カラーオーバーレイの色」、とかになるので、訳が分からなくならないよう、使うときは気をつけて下さい。
Illustratorでアピアランスの塗りを使うときは、「テキストの塗りを削除する」というのが一般的ですが、Affinityはテキストの塗りがない(透明)部分には、カラーオーバーレイを乗せられないという仕様になっています。
自分で使うときは大丈夫だと思いますが、ダウンロードしたスタイルを使うときなど、「なんかうまく色変更できない」ときは、大体この「カラーオーバーレイ」か「グラデーションオーバーレイ」が犯人です。
この2つと「テキストの塗り」を確認してみて下さい。
テキストの塗りが「黒から透明のグラデーション」の奴にカラーオーバーレイをかけると、以下のように、カラーオーバーレイも同じように透明の部分が消えていきます。
グラデーションオーバーレイ
カラーオーバーレイのグラデーション版です。
テキストの塗りが指定されていても、上からグラデーションで塗りつぶすことができます。
ちなみに、カラーオーバーレイを同時に設定したときは、カラーオーバーレイのほうが優先されます。
スケール……グラデーションの大きさを指定します。
オフセット……グラデーションの位置を指定します。
角度……グラデーションの方向を指定します。
外側に光のフチを付けることができます。

強度を100%にして、アウトラインっぽくも使えます。

オフセット……グラデーションの位置を指定します。
角度……グラデーションの方向を指定します。
外側の光彩
外側に光のフチを付けることができます。
強度を100%にして、アウトラインっぽくも使えます。
アルファの維持にチェックを入れると、透明部分を保護した状態でぼかしをかけられます。
オブジェクトとともにスケーリング
これにチェックを入れておくと、拡大縮小したとき一緒にエフェクトも拡大縮小してくれます。
エフェクトがちょっと大きいな…というときは、このチェックを外した状態で拡大縮小して、エフェクトの大きさをちょうどいい感じにし、
エフェクトがちょっと大きいな…というときは、このチェックを外した状態で拡大縮小して、エフェクトの大きさをちょうどいい感じにし、
もう一度チェックを入れて本番で使うサイズにする、という使い方もできます。