
ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その24 子レイヤーを使った塗り の続き
さて、前回ので一応描き終わりましたが、もうちょっといい感じに見えるプチ加工を紹介します。
線の色トレスをする
線の色が黒のままだと、線が強く見えてしまうので、周囲の色を乗せて線を柔らかく見せる「色トレス」をします。線レイヤーを選び、ピクセルブラシツールを選択。
アルファを保護にチェックを入れ、Altキーで影の色を拾い、その色より濃い色を選択して、線を塗ります。
複数レイヤーに分けて線画を作っているときは、線画コンテナレイヤーのサムネイルをクリックして選択範囲を作成。
新規ピクセルレイヤーを作成し、Alt+Backspaseでベースの色を塗って、塗り用の線画レイヤーを作成。
今回は「色トレス」とレイヤー名をつけました。
あとはアルファの保護をかけたピクセルブラシで、周囲の色よりちょっと濃い色を塗っていきます。
(=・ω・=) < 面倒すぎる! もっと簡単な方法はない?
線を非表示にした後、メニューの「ピクセル」-「結合」-「表示」で塗りの結合画像を作成。
できた画像は一番上に持ってきてください。
線画レイヤーも再び表示。
結合画像を、ガウスぼかしまたはボックスぼかしで線の上に色が乗るぐらいまでぼかします。
自分は大体ライブフィルターで仮作成して、いい感じになったらフィルターの右上にある「結合」を押して確定させてます。
レベル調整レイヤーを作成し、結合画像のサムネイル部分にドラッグ&ドロップします。
子レイヤーにするのではなく、サムネイルの上にのせてください。
モードをアルファに。
白レベルを上げて、色をはっきりさせます。
アルファの状態で白レベルを上げると、ぼかして半透明になっていた部分をハッキリと、濃くすることが出来ます。
このようにアルファを変えるなど、レイヤーの選択範囲に効果を加えたいときはサムネイルの上にドラッグ&ドロップします。
これも「結合」を押して確定させちゃってください。
線レイヤーの子レイヤーにして、ブレンドモードをオーバーレイやソフトライトなど、ここら辺のものから好きに選択。
不透明度を下げて、いい感じの色になるよう調整します。
(自分は標準100%で重ねてレベルや彩度調整レイヤーを追加して色を調整してます。後でブラシで色を直すときに分かりやすいので(=・ω・=))
シャツらへんを見て貰えれば、色が乗ってるのが分かりやすいかな?
これなら、一気に線に色をつけられるのでオススメです(=・ω・=)
また、複数レイヤーで線画を作っていたとき、サムネイル+Ctrlクリックで選択範囲を作ると、ちょっとフチが気になるって人は、線画レイヤーを表示した状態でメニューの「ピクセル」-「結合」-「表示」で線画の結合画像を作れます。
それでもまだフチが気になるときは、またレベル補正をサムネイルの上にドラッグ&ドロップして、アルファで黒レベルを下げればフチの具合を微調整出来ます。
もしくは、線画コンテナレイヤーごと複製して、右クリックでラスタライズすると線画のラスターレイヤーを作れます。
クリッピング用のデータを用意したいだけなので、好きな方法で作成してください。
後は、細かいところをピクセルブラシで塗って修正すればOK。
HSLで彩度を上げてもOK。
それすら面倒ってときは、線の色をまとめて茶色や青にするのもおすすめです。
線の色が違うだけで、大分印象が変わります。
オーバーレイで雰囲気づくり
色トレスの時みたいに、塗りだけのレイヤーを作成し、ちょこっとだけぼかします。それを、一番上に持っていき、「オーバーレイ」で重ねてあげると、それだけでふんわりとした雰囲気ができます。
不透明度を下げて、良い感じの具合に調整してください。
顔周りの色が明るく自然になじむようになったり、全体の陰影が強くなったりする。
また、塗りをぼかしたものを作らずに、グラデーションマップで適当に作成したグラデを、オーバーレイで重ねても雰囲気が出ます。
調整レイヤーから「グラデーションマップ」を選択。
グラデーションマップで適当なグラデーションを作成。
左が暗いところ、真ん中が中間、右が明るいところです。
グラデーションマップの詳しい使い方は
「調整レイヤー⑧/Affinity3 グラデーションマップ」にて。
オーバーレイにして、不透明度を下げます。
オーバーレイ以外にも彩度とかハードライトとか、好きなブレンドモードで重ねてください。
※ブレンドモードの「彩度」は、色の鮮やかさを上に乗せたレイヤーで調整する機能なので、赤とか青とかの色(色相)は関係ありません。元の色が鮮やかになったり、くすんだりします。暗い場所だけ彩度を穏やかに上げた感じ。
色んなグラデを作って試してみると面白いと思います。
気に入ったグラデができたら「プリセットを追加」で保存しておくと、次回からワンクリックで使えるようになります。
保存したプリセットはメニューの「ウィンドウ」-「ピクセル」-「調整」
グラデーションマップ項目の中に保存されます。
もちろん、組み合わせて使ってもOKです。
遠近感をつける
近くにあるものほどピントが合いはっきりしていて、遠くにあるものほど空気の層があるために、白く、彩度が低く、青く霞みます。それを踏まえて、遠近感のあるイラストを描いたときは、遠く離れているところの彩度を落としてちょっと白く、青に寄せてあげるといい感じになります。
今回のイラストは全体的に近距離なので、Vroidで作成した猫キメラのボクで代用。
どうでもいいけどVroid、ポーズの付けにくさヤバいな?(´・ω・`)
ぼかしフィルターでいい感じにぼかし、Altキーを押しながらマスクを押して、空マスクを作成。
空マスクに白色でぼかしたい部分を塗ると、白色で塗った部分のみぼかすことが出来ます。
遠くにある足あたりに効果を入れてあげると、遠近感が出ます。
硬さを下げたブラシでふんわり奥まったところを塗る感じ。
調整レイヤーから「リカラー」を選び、ちょっと明るめの青を指定。描画モードをスクリーンに。
不透明度を下げて調整します。
Altキーを押しながらマスクを押して、空マスクを作成し、同様に奥まったところを塗ります。
ちょっとわかりにくいけど、青みとぼかしを足すことで空気感が加わります。
近距離のイラストでも、軽く後ろ髪辺りに入れておくと遠近感が出ます。
髪の長い女の子のイラストとか、入れておくと良い感じになります。
逆光っぽくする
乗算で薄い水色を乗せます。今回は塗りつぶしレイヤーで水色を作成して、乗算に。
Ctrl+クリックで塗りつぶしコンテナをクリックして選択範囲を作り、マスクを作成しました。
フチ部分を削れば、逆光っぽくなります。
これだけで一気に雰囲気が作れるし、背景が真っ白でも不自然じゃ無いので、時間が無いときにオススメ。
上から白を乗せて、さらにフチを削ってもOK。主線を削るとより逆光感が出ます。
光の向きを考えて削る部分を変えれば、ちょっとホラーとか企んでる感じも作れます。
ライブフィルターから「ブルーム」を選んで、方式で「明るい」を選択。
強調(ハイライト)と中間色の数値を上げて、左下の「特に強調」にチェックを入れると、光の部分をふわっとすることが出来るので、光を回したいときに使ってみてください。
詳しいブルームフィルターの使い方はこちら。
「フィルタ―②/Affinity3 ブルーム・ボックスぼかし・モーションぼかし・放射状ぼかし」
逆光じゃ無いときに使っても、ふんわりとした雰囲気が作れるのでオススメです。
顔やシャツの明るい部分がふんわりとします。
その他、Affinityにはいろいろな調整レイヤー・ライブフィルターがあるので、色々試してみると面白いと思います。
Affinity by Canva(Affinity3) の使い方【随時更新】から、全調整レイヤー・フィルターの使い方ページに飛べます。
さぁ、これでイラストの描き方が大体わかったと思います。
そろそろ、実際に印刷する作品を作ってみましょうか!
この先は人によっては一生使わない機能を紹介していくので、
中級者を卒業して上級者としましょう。
正直、イラスト描きも上級者の方に入れてよかったんだけど、キリが悪かったんで(=・ω・=)
次回から印刷できるデータの作り方に入っていきますが、その前に。
印刷物を作るにあたって必要になる、CMYKの知識を先に入れておきましょう。
RGBとの違いも含めて、丁寧に解説していきます!
ゼロから始めるAffinity3 Affinity上級者講座その1 に続く
