2025-09-27

テキストスタイルについて②/AffinityPhoto2・AffinityDesiner2



テキストスタイルについて①の続き



次のスタイルについて



「大見出し」の次に「小見出し」が来て、その次に「本文」。本文が終わったらまた「大見出し」になる、という風に、デザインパターンが決まっている場合があると思います。



そんな時は、テキストスタイルエディタで「次のスタイル」を指定しておくと便利です。

テキストスタイルパネルの「大見出し」を右クリックして「"大見出し"を編集」でテキストスタイルエディタを表示します。

「スタイル」タブの「次のスタイル」で、大見出しの次にくる段落スタイルを指定します。
今回は「小見出し」を指定しました。



同様に、「小見出し」の次のスタイルに「本文」
「本文」の次のスタイルに「大見出し」を指定します。

これで設定が完了しました。



テキストを適当に入力し、「大見出し」のスタイルを適用します。



改行し、続けて文字を入力していくと、段落が変わる度に自動的に次の段落スタイルが適用されていきます。
便利!!



本文のように、同じ段落スタイルを2回連続して使いたい、というときは、いつも通り使いたいテキストスタイルをクリックして、適用するだけでOKです。

その後、改行するとまた自動的に次のスタイルが適用されていきます。

次のレベル



ところで、先ほど説明に使った「大見出し」「小見出し」「本文」ですが、「大見出し」の上に「小見出し」が来ることはないので、階層構造になっているとも言えます。

「大見出し」がレベル1 だとしたら、
「小見出し」はレベル2。
「本文」はレベル3。

これらはテレコ(入れ替わり)になることなく、いつもこの順番で出てきます。
ですので、「次のレベル」にも、同じように次に表示させたいスタイルを指定します。

次のスタイルと次のレベル、同じように設定してください。「小見出し」と「本文」も。



長文テキストをデザインする際、だいたい他のソフトからコピペすることが多いと思います。
一行一行選択してテキストスタイルを適用してもいいのですが、「次のスタイル」「次のレベル」を指定しておくと、めちゃめちゃ便利なことができます。



テキストスタイルを割り当てたい範囲を選択します。



大見出しの右側にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリックして、「"大見出し"を適用後、次のスタイル」をクリック。



すると、選択した範囲の階層に基づいて、テキストスタイルを適用してくれます。



設定したレベル以上の段落がある場合、一番下のレベルを繰り返し適用します。

あとは、同じように範囲選択して、「大見出し」の「"大見出し"を適用後次のスタイル」をクリックすれば、一気に3つのスタイルを設定できます。



「次のスタイル」と「次のレベル」、両方設定したときしか選べないので、「次の~」系を作るときは一緒に設定しておくとよさそうです。

設定次第でどちらか片方でもできそうなものですが、両方設定している時しかこの「~を適用後次のスタイル」が有効になりませんでした。

ここら辺についてはなにか法則がありそうなので、分かり次第追記します(=・ω・=)

グループスタイルについて



「段落スタイル」「文字スタイル」の他にもうひとつ「グループスタイル」というものがあります。



段落スタイル、文字スタイルをグループ化して、まとめて管理することができます。
グループスタイル自体をクリックしても、何も起こりません。
フォルダのように管理するような機能です。



テキストスタイルの数が増えてきたときに、ジャンルごとにまとめて見やすくできます。

もちろんそれだけではなく、グループスタイル自体にもスタイルを適用できます。
テキストスタイルには「親」と「子」という概念があり、「子」は「親」のスタイルを引き継ぐことができます。

「冬用」というグループスタイルを作成し、とりあえずフォントを「えのころ角ゴシック」に。



「冬タイトル」という段落スタイルを作成し、「スタイル」-「基本にするスタイル」で、先ほど作ったグループスタイルの「冬用」を選択。
「基本にするスタイル」に指定したものを、「親」とします。

こうすることで、「冬タイトル」段落スタイルは、「冬用」グループの中に入ります。



「文字」-「フォントファミリ」を「変更なし」にします。
特に書式を設定しない場合、「基本にするスタイル」で設定した書式をそのまま引き継いで使うことができます。



あとは、フォントカラーやインデントなどをいい感じに設定。
「冬レベル2リスト」も同様に、いい感じに設定します。





全部設定し終わった後、「冬用」グループスタイルを編集し、フォントを別のフォントに置き換えます。



すると、「冬タイトル」「冬レベル2リスト」の文字も一気に変えることができます。



グループスタイルと、各項目の「変更なし」を組み合わせると、変更に強いデータが作れるので、是非試してみて下さい。