色を簡単に変える方法(オブジェクトの再配色)/Illustrator
ダウンロードしてきたイラストや、パターンスウォッチの色を変えたい、というときに使える「オブジェクトの再配色」の使い方を紹介します。
基本の使い方
色を変更したいオブジェクトを選択してから、「編集」-「カラーを編集」-「オブジェクトを再配色」をクリックする。
※コントロールバーに表示される「オブジェクトに再配色」という丸いアイコンをクリックしてもOKです。
「詳細オプション」をクリック
この画面でも十分色を変更することができるのですが、詳細画面で色を変えたほうがやりやすいので、詳細オプションを使います。
この画面で、好きなように色を変えることができます。
『起動時に「詳細オブジェクトを再配色」のダイヤログを開く』にチェックを入れておくと、次回から直接この画面が開くので便利です。
色の替え方1 ひとつずつ色を指定して変えていく。
左側に表示されているのが現在の色で、その右側の四角をダブルクリックすることで、色を変えることができます。
色の選び方
ダブルクリックするとカラーピッカーが表示され、色を選べます。
「スウォッチ」をクリックすれば、現在登録されているスウォッチからも色を選ぶことができます。
色数を減らす方法
たくさんの色があるときは、「カラー」から、1~5色まで色を減らせます。
単色のイラストを作るときに便利です。
自分で減らす色を選びたいとき
個別で色を減らしたいときは、左側のつまみをドラッグ&ドロップで、合体させたい色の上に放り込みます。
移動元の色は白に変わり、矢印もグレーアウトして触れなくなります。
ですが、一応項目として残っているので、元に戻したいときは、元の場所にまたドラッグ&ドロップすれば戻すことができます。
変えたくない色があるとき
変えたくない色があるときは、矢印をクリックして、横棒「━」にしてください。
他の色を一気に変えたいときによく使います。
色調の維持をしたいとき
小さくて押しにくいですが、右側にある小さな▼を押すと、色の着色方式を指定できます。
複数カラーを1色にしたいときなどは、このまま「色調をスケール」のままでいいですが、M100からK100に変更したい、というときは、色調を「変更しない」にしておいた方がいいです。
K100にしようとしたのに、K80になっていた、という事故を防ぐことができます。
黒と白の色を変えたいとき
デフォルトの設定では、黒と白は色が変わらないように保護されています。
黒と白の色を変えたいときは、真ん中らへんにある「配色オプション」をクリック。
保持の「ホワイト」と「グレー」のチェックを外してください。
この保持のチェックを外したという設定は、イラレを閉じるまで保持されます。
元の状態に戻したいとき
色がまとまって変になっちゃった、というときは右上の「リセット」を押せば、最初の状態に戻すことができます。
どの色がどこの色かわからないとき
どこにどの色が使われているかわからない、というときは、右下の虫眼鏡マークを押せば、クリックした色がどこで使われているか、調べることができます。
色の替え方2 「編集」モードでぐりぐり変える
「編集」というタブを押すと、もっと直感的に色を変えることができます。
大きい丸が基準となっているので、それをつかんで好きな位置へ移動させてください。
内側に行くほど彩度が低く、外側に行くほど彩度が高く、鮮やかになります。
内側は色が薄い、外側は色が濃い、です。
下に表示されている丸の右側をクリックすると、明度を調整することができます。
内側に行くほど明度が低く、外側に行くほど明度が高く、明るくなります。
内側が暗く、外側が明るいです。
…マウスホバーすると、逆の説明が出てくるんだけど、これ、翻訳間違ってるんじゃないかな…ボソッ
個別に色を変えたいときは、右下の「ハーモニーカラーのリンクを解除」をクリックして、リンクを解除すると、小さい丸を掴んで個別に移動することができます。
色の替え方その3 調整スライダーで色を変える。
三本線のメニュー(ハンバーガーメニューというらしい)をクリックすると、RGBやHSBなどのスライダーで色を変えることができます。
HSBにして、Hのスライダーを移動させると、いい感じに色が変更できると思います。
Hを移動させるだけで、明るさや調子を保ったまま色が変更できます。
HSBとは
色相(Hue)・彩度(Saturation)・明度(Brightness)で色を表したもの。
色相(H): 0〜360の範囲。色の種類
彩度(S): 0〜100の範囲。色の鮮やかさ
明度(B): 0〜100の範囲。色の明るさ
色がなんかごちゃごちゃしてみえる、というときは色の全体のトーンを合わせると統一感が出るため、彩度Sと明度Bは固定したまま、色相Hで色を作るとまとまった配色が作れます。
色の替え方4 ランダムに色を変える
特に色が決まっていないとき、ランダムに色を選んだりすることができます。
「カラー配列をランダムに変更」 で、今使っている色をランダムに入れ替えます。
「彩度と明度をランダムに変更」 で今使っている色を濃くしたり明るく・暗くしたりします。
H固定で、SBをランダムにする感じ。
ハーモニールールのプルダウンをクリックして、好きなものを選べば、テーマに沿った配色にしてくれます。
ハーモニーは、一番左にある「ベースカラー」を基準に色を展開します。
ベースカラーを変更したいときは、ベースカラーにしたい色をクリックしてから、一番左の「現在のカラーをベースカラーに設定」ボタンを押してください。
「カラーグループをスウォッチライブラリのカラーに制限」ボタンを押すと、選んだスウォッチで再配色することができます。
DICとか一気に置き換えたいときに使えるかも?
左下にある「生成再配色」を使えば、AIに色を考えてもらうこともできます。
見本をクリックしたり、好きな言葉を入力してみたり、遊んでみて下さい。