
フィルタ―⑤/Affinity3 カスタムぼかし の続き
アンシャープマスク
画像をシャープに、はっきりさせることができます。「シャープにするのに アンシャープマスク?」と名前に疑問を抱くと思いますが、
画像処理の方法として、
①一度ぼかした画像(アンシャープ)を作り、
②それを重ねて、
③違いが大きいエッジ部分を抽出する(マスク)
という流れゆえに「アンシャープマスク」という名前になっているようです。
ゆえに、どのくらいぼかすか、でシャープにする範囲を絞ることができます。
印刷したらなんかぼやけた感じがしてキレイにいかないなーってときは、アンシャープマスクをかけるとキレイになります。
印刷物は小さな点で作るので、どうしてもフチがぼやけやすいんですよね。
画像縮小したときや、印刷をする画像はアンシャープマスクをかけたほうがキレイになります。
人によってはUSMと略すことも。
印刷する前に、
→画像を印刷するサイズにリサイズ。実行解像度が350dpiになるように(文字やコントラストが強い線画、名刺など近くで見るものは600dpiとかちょっと上げてあげるといい)
→RGBからCMYKに変換
→アンシャープマスク
という流れで処理しておくと、キレイな画像にできるようです。
RGB時に強いアンシャープマスクをかけると、CMYK変換したときにKの周りにエッジが出るそうです。
正直、自分はやったことないんで分からないです(´・ω・`)
趣味で写真の印刷物作ることないからなぁ……。
半径
シャープにする範囲を指定します。小さいほど細かい部分が強調され、
大きいと全体的にはっきりとした画像になります。
シャープにしたい線が一番はっきり浮き上がる値を探ってください。
1、2pxぐらいで十分しっかりします。
350dpiで0.7~1.4ぐらいがいい感じかなー。
係数
どのくらいシャープを強くするか、どのくらいコントラストをつけるか、を指定します。やりすぎ注意。あまりにも強くするとノイズが目立つようになります。
WEB用なら初期値の0.5で結構いい感じ。0.5~1.5くらい。
印刷用はちょっと強めで2~4ぐらい。
しきい値
どのくらいのコントラストの差でシャープをかけるかを指定します。小さいほど細かいところまで全体的にシャープがかかり、
大きくすれば、太い線のみはっきりさせることができます。
0だとノイズが出やすいので、1以上で。
ノイズが消えるまでしきい値を上げて下さい。大体5%ぐらい?
上質紙とか、インクが紙で広がりやすいときは強めにかけたり、逆にふわっとさせたい画像はわざとアンシャープマスクをかけなかったりと、画像や好みによって変わってくると思うので、いろいろやってみて下さい。
明瞭度
中間層のコントラストをつけ、はっきりさせます。中間のところのみコントラストをつけるので、シャープよりも自然にコントラストをつけることができます。
0で何もしない。100%に行くにつれてはっきりと。
-100%になるにつれて、逆にやわらかくなります。
雲の部分を見ると分かりやすいかと。
ハイパス
エッジ部分を抽出し、他の部分を50%グレーで表示します。半径で、どの量からエッジを抽出するか指定します。
左に行くほど細かいエッジを抽出し、右に行くほど大きなエッジを抽出します。
使い道としては、ハイパスで作った画像を「オーバーレイ」や「ハードライト」などで重ねると、画像をシャープにすることができます。
アンシャープマスクよりノイズが乗りにくいので、自然に人物をはっきりさせたいときとかに使うと便利です。
「モノクロ」にチェックを入れると、モノクロのハイパスを出すことができます。
フチの色が気になる場合は、モノクロにチェックを入れるといいです。
あとは、肌をキレイにするときに使えます。
Affinity2の時の記事ですが、参考に。
いまはもっぱら周波数分離の方を使ってます。
AffinityPhotoを使って肌をキレイにする方法/AffinityPhoto2![]()
マルチバンドシャープ化
一枚の写真を、バンド数3なら、「細かい部分(髪の毛・肌の毛穴)」「中くらいの部分(顔の輪郭・建物の角)」「大きな部分(全体のコントラスト・大きな影のエッジ)」の3範囲に分けて、それぞれシャープ化します。指定したサイズに分けてそれぞれシャープ化するので、普通のシャープより破綻しにくくなります。
天体写真などによく使われます。
重くなりやすいので、最後の最後にかけることをオススメします。
方式
標準/細かいディテール
シャープ化する細かさを指定することができます。標準の時はベース半径は0pxから2pxまで、
細かいディテールの時は0pxから1pxまで選べるようになります。
ベース半径1px、バンド番号5、バンド範囲3、コントラスト0.5 と同じ数値にしても、標準と細かいディテールでこのくらい違います。
細かいディテールの方が、細かい所のみシャープ化して、木全体のコントラストは上がっていません。
右下のはっぱ辺りを見ると、違いが分かりやすいかな? 細かいところがパキッとします。
ベース半径
基準となる、半径を指定します。右に行くほどシャープが強くなります。
これも、アンシャープマスクと同じで、1pxで十分シャープになります。
バンド数3のとき、細かいところは1px(基準)、中くらいのところは4px、大きなところは16pxでシャープをかける感じです。
「違う半径のアンシャープマスク」を重ね合わせているような感じ。
バンド番号
処理するバンドの数を決めます。多くすれば多くするほど処理が重くなります。
5にすると、細かい部分にも大きな部分にも、しっかり全体にちょうどいい強さでシャープがかかります。
3~5ぐらいが推奨。
バンド範囲
各バンド間の処理対象サイズの感覚を調整します。バンド範囲の数値が小さいほど、細かいところに何度もシャープをかけるので、細かいところのシャープ差が上がりやすいです。
ベース半径1、バンド数3のとき、
バンド範囲が1、
小1.0→中4.0→大16
バンド範囲が5、
小1.0→中50→大2500
とシャープの数値が変わってきます。ポートレートなどは1ぐらいで、まつげや髪の毛などの細かいところをくっきりさせ、
風景などは3とかで、全体的に自然にシャープにするといいです。
1だと、細かいところに集中的にシャープがかかるので、細かいところがギラギラした感じに。
5にすると、全体的にシャープがかかる。
5だとちょっと大きすぎなので、大体3ぐらいまでが実用的かな。
コントラスト
各範囲のコントラストを調整します。右に行くほどコントラストが強くなります。ハードブレンド
エッジの協調をより強くします。よりシャープにする感じ。シャープ系は以上です。
フィルタ―⑦/Affinity3 に続く