フィルタ―⑥/Affinity3 アンシャープマスク・明瞭度・ハイパス・マルチバンドシャープ

2026-05-04

Affinity パソコン関係

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Affinity Photo V3のシャープ化フィルター解説用ブログサムネイル
フィルタ―⑤/Affinity3 カスタムぼかし の続き

アンシャープマスク

画像をシャープに、はっきりさせることができます。
Affinity Photo V3のアンシャープマスクライブフィルター設定画面
「シャープにするのに アンシャープマスク?」と名前に疑問を抱くと思いますが、
画像処理の方法として、
①一度ぼかした画像(アンシャープ)を作り、
②それを重ねて、
③違いが大きいエッジ部分を抽出する(マスク)
という流れゆえに「アンシャープマスク」という名前になっているようです。

ゆえに、どのくらいぼかすか、でシャープにする範囲を絞ることができます。

印刷したらなんかぼやけた感じがしてキレイにいかないなーってときは、アンシャープマスクをかけるとキレイになります。
印刷物は小さな点で作るので、どうしてもフチがぼやけやすいんですよね。
画像縮小したときや、印刷をする画像はアンシャープマスクをかけたほうがキレイになります。
人によってはUSMと略すことも。
Affinity Photo V3での印刷用画像処理ワークフロー(リサイズ・CMYK変換・アンシャープマスク適用)
印刷する前に、
→画像を印刷するサイズにリサイズ。実行解像度が350dpiになるように(文字やコントラストが強い線画、名刺など近くで見るものは600dpiとかちょっと上げてあげるといい)
→RGBからCMYKに変換
→アンシャープマスク

という流れで処理しておくと、キレイな画像にできるようです。
RGB時に強いアンシャープマスクをかけると、CMYK変換したときにKの周りにエッジが出るそうです。

正直、自分はやったことないんで分からないです(´・ω・`)
趣味で写真の印刷物作ることないからなぁ……。

半径

シャープにする範囲を指定します。
小さいほど細かい部分が強調され、
大きいと全体的にはっきりとした画像になります。
シャープにしたい線が一番はっきり浮き上がる値を探ってください。

1、2pxぐらいで十分しっかりします。
350dpiで0.7~1.4ぐらいがいい感じかなー。
アンシャープマスクの半径スライダー調整によるシャープ化範囲の変化比較

係数

どのくらいシャープを強くするか、どのくらいコントラストをつけるか、を指定します。
やりすぎ注意。あまりにも強くするとノイズが目立つようになります。
WEB用なら初期値の0.5で結構いい感じ。0.5~1.5くらい。
印刷用はちょっと強めで2~4ぐらい。
アンシャープマスクの係数スライダーによるコントラスト強調強度の比較

しきい値

どのくらいのコントラストの差でシャープをかけるかを指定します。
小さいほど細かいところまで全体的にシャープがかかり、
大きくすれば、太い線のみはっきりさせることができます。
0だとノイズが出やすいので、1以上で。
ノイズが消えるまでしきい値を上げて下さい。大体5%ぐらい?
アンシャープマスクのしきい値設定によるノイズ抑制効果の確認画面
上質紙とか、インクが紙で広がりやすいときは強めにかけたり、逆にふわっとさせたい画像はわざとアンシャープマスクをかけなかったりと、画像や好みによって変わってくると思うので、いろいろやってみて下さい。

明瞭度

中間層のコントラストをつけ、はっきりさせます。
中間のところのみコントラストをつけるので、シャープよりも自然にコントラストをつけることができます。
Affinity Photo V3のクイック調整パネルにおける明瞭度スライダーの設定
0で何もしない。100%に行くにつれてはっきりと。
-100%になるにつれて、逆にやわらかくなります。

雲の部分を見ると分かりやすいかと。
明瞭度の値をプラス方向とマイナス方向に調整した際の風景写真の質感変化比較

ハイパス

エッジ部分を抽出し、他の部分を50%グレーで表示します。
Affinity Photo V3のハイパスライブフィルターによるエッジ抽出とグレー表示の様子
半径で、どの量からエッジを抽出するか指定します。
左に行くほど細かいエッジを抽出し、右に行くほど大きなエッジを抽出します。
ハイパスフィルターの半径値を変更した際のエッジ抽出範囲の違い
使い道としては、ハイパスで作った画像を「オーバーレイ」や「ハードライト」などで重ねると、画像をシャープにすることができます。

アンシャープマスクよりノイズが乗りにくいので、自然に人物をはっきりさせたいときとかに使うと便利です。
ハイパスレイヤーをオーバーレイブレンドモードで重ねた人物写真のシャープ化効果
「モノクロ」にチェックを入れると、モノクロのハイパスを出すことができます。
フチの色が気になる場合は、モノクロにチェックを入れるといいです。
ハイパスフィルター設定でモノクロオプションを有効にした場合の結果比較
あとは、肌をキレイにするときに使えます。
Affinity2の時の記事ですが、参考に。
いまはもっぱら周波数分離の方を使ってます。

AffinityPhotoを使って肌をキレイにする方法/AffinityPhoto2
ハイパスフィルターを使用した美肌補正の解説記事サムネイル
AffinityPhotoでハイパスフィルターを使い、肌の質感を残しながら自然に美肌補正する方法を紹介。手順やマスク活用のポイントもわかりやすく解説します。
https://sama46.blogspot.com/2025/05/affinityphoto_0408895890.html

マルチバンドシャープ化

一枚の写真を、バンド数3なら、「細かい部分(髪の毛・肌の毛穴)」「中くらいの部分(顔の輪郭・建物の角)」「大きな部分(全体のコントラスト・大きな影のエッジ)」の3範囲に分けて、それぞれシャープ化します。
指定したサイズに分けてそれぞれシャープ化するので、普通のシャープより破綻しにくくなります。
天体写真などによく使われます。

重くなりやすいので、最後の最後にかけることをオススメします。

方式

標準/細かいディテール

シャープ化する細かさを指定することができます。
標準の時はベース半径は0pxから2pxまで、
細かいディテールの時は0pxから1pxまで選べるようになります。

ベース半径1px、バンド番号5、バンド範囲3、コントラスト0.5 と同じ数値にしても、標準と細かいディテールでこのくらい違います。
細かいディテールの方が、細かい所のみシャープ化して、木全体のコントラストは上がっていません。
右下のはっぱ辺りを見ると、違いが分かりやすいかな? 細かいところがパキッとします。

ベース半径

基準となる、半径を指定します。
右に行くほどシャープが強くなります。
これも、アンシャープマスクと同じで、1pxで十分シャープになります。

バンド数3のとき、細かいところは1px(基準)、中くらいのところは4px、大きなところは16pxでシャープをかける感じです。

「違う半径のアンシャープマスク」を重ね合わせているような感じ。

バンド番号

処理するバンドの数を決めます。
多くすれば多くするほど処理が重くなります。

5にすると、細かい部分にも大きな部分にも、しっかり全体にちょうどいい強さでシャープがかかります。
3~5ぐらいが推奨。
マルチバンドシャープ化のバンド番号設定による詳細度の変化比較

バンド範囲

各バンド間の処理対象サイズの感覚を調整します。
バンド範囲の数値が小さいほど、細かいところに何度もシャープをかけるので、細かいところのシャープ差が上がりやすいです。

ベース半径1、バンド数3のとき、

バンド範囲が1、
小1.0→中4.0→大16

バンド範囲が5、
小1.0→中50→大2500

とシャープの数値が変わってきます。ポートレートなどは1ぐらいで、まつげや髪の毛などの細かいところをくっきりさせ、
風景などは3とかで、全体的に自然にシャープにするといいです。

1だと、細かいところに集中的にシャープがかかるので、細かいところがギラギラした感じに。
5にすると、全体的にシャープがかかる。
マルチバンドシャープ化のバンド範囲設定によるシャープ質感の違い(ギラつきの調整)
5だとちょっと大きすぎなので、大体3ぐらいまでが実用的かな。

コントラスト

各範囲のコントラストを調整します。右に行くほどコントラストが強くなります。
マルチバンドシャープ化内のコントラストスライダーによる各バンドごとの明暗強調

ハードブレンド

エッジの協調をより強くします。よりシャープにする感じ。
マルチバンドシャープ化のハードブレンドオプションによるエッジ強調の強化
シャープ系は以上です。

フィルタ―⑦/Affinity3 に続く

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