2024-02-24

Illustrator RGBの素材をCMYK化すると変になってしまうときの対処法

1.CMYK化したらなんか変?


Adobeストックなどで素材をダウンロードすると、カラーモードがRGBで作られていることがあると思います。

印刷に使いたいのでCMYK化しようとすると…


 BEFORE


 AFTER



なんかものすごくしょぼくなってしまいました。


これは、RGB素材に「透明効果」レイヤー効果の「スクリーン」などが使われていると発生する問題です。


ですので、透明効果などをなくしてから、CMYK化してください。


2. 対処法


1. 素材を選択して、「オブジェクト」-「透明部分を分割・統合」

 



2. 印刷する解像度に合わせて設定をし、「OK」


大体プリセットから「高解像度」を指定しておけばOKです。



問題のある効果などが画像化され、CMYK化しても問題なくなりました。

 

 画像化






なんか変な線がでてうまくいかない、という場合は、素材をまとめて選択してから透明化するのではなく、レイヤーを選択して、ひとつずつ透明分割してあげてください。

レイヤー名の下に点線が入っているものが、透明効果が使われているレイヤーになります。

 


数が多いとちょっと大変な作業。変な感じになったところだけ個別に透明分割して、あとはまとめて透明分割すると楽です。


3. 大変でもいいからもっと別な方法でやりたい、という場合

画像がたくさんできるのが嫌、画像にしたくない!という場合は、色の塗り直し作業をして下さい。


1. 下に点線が出ているレイヤーを選択して、「ウィンドウ」-「透明」パネルを表示。「解除」をクリックして、透明効果を解除。

 


透明効果を解除すると、黒いマスク画像が出てきますが慌てずに。


出てきたその不透明マスクを塗り直せば、それっぽく作っていくことができます。

マスクされていた元のレイヤーを消すのを忘れないように。


 


黒になっていた部分を、元の色に直して「不透明度」を「0」に。

 


 

色付きレイヤーのときはこんな感じ。





 

スクリーンなどの効果が使えなくても、グラデーションの不透明度を使っていけば、それっぽく作ることができます。


結構大変な作業になるので、他の素材を探すが、おとなしく透明分割してあげたほうが楽だと思います。



4. 素材を加工しないなら、Photoshopで画像化すると楽

素材を一切加工しないなら、PhotoshopでAIを開き、CMYK化して画像素材として使うと、一番楽で使い勝手いい気がします。