2025-12-13

Affinity3トラブルシューティング



Affinity3を使っていて、「なんか変」「困ったな」となりがちな項目をまとめました。
随時更新予定。
少しでも解決につながればうれしいです(=・ω・=)

Qとりあえず、何か変だと思ったら何をすればいい?

Aソフトを再起動してください

何か変だなーという時は、一旦ファイルを閉じて、ソフトを再起動するだけで直ることが多いです。
Affinityに限らずAdobe製品でもExcelでも有効な方法なので、困ったらとりあえずソフトの再起動、余裕があったらWindowsの再起動まですると、それだけで直ることがあります。

画面表示系



Q画面の表示が変

Aワイヤーフレームやグレースケールなど、表示モードが変更されている可能性があります。




メニューの「表示」-「モード」から、ベクター(またはピクセル)を選択してください。
「ベクター」「シングルビュー」以外の項目にチェックが入っていたら、外してみて下さい。



Q拡大すると線がガビガビする/ピクセルが目立つ

A 「ピクセルビュー」から「ベクター表示モード」に切り替える


実際に保存したときの見栄えがどうなるかチェックできるよう、初期設定は「ピクセルビュー」になっています。
ツールバーから「ベクター表示モード」をクリックするか、メニューから「表示」-「モード」-「ベクター」をクリックしてください。





メニューの「編集」-「設定」-ユーザーインターフェース
「画像のデフォルト設定をピクセル表示」をOFFにしておくと、新規ファイル作成時にベクター表示モードがデフォルトでONになります。



Q画面が2分割されてしまった

A 「,」を押してください


画面を二分割して表示できる機能が働いています。
ショートカットキーが「,(ねのキー)」なので、間違って押してしまいやすいです。
もう一度「,」を押すか、メニューの「表示」-「モード」-「分割表示」のチェックを外してください。





左をベクター表示モード、右をピクセルビュー、左を通常表示、右をワイヤーフレーム、など表示方法を自由に変えることができるので、使ってみると楽しいと思います。

Qパネルがどこかに行ってしまった、配置を元に戻したい

Aスタジオ名を右クリック-「(スタジオ名)を復元」をクリックする


「(スタジオ名)を復元」で保存してある配置に戻すことができます。
初期設定に戻したいときは「(スタジオ名)をマスターにリセット」を押してください。
注意メッセージが出て、初期状態に戻すことができます。



たまーに「復元」の挙動になってしまうので、その場合は一度ソフトを再起動してから「マスターにリセット」をして下さい。

Q右スタジオ、左スタジオ以外のところにパネルを置きたいのに、スタジオリセットすると中途半端な位置に配置されてしまう

A  「ウィンドウ」-「パネル」-「プリセット」を使ってください


デュアルモニターを使っている時など、パネルを中途半端な位置に置きたいときは、メニューの「ウィンドウ」-「パネル」-「プリセットを追加」で、お好みの配置を記憶させてください。

保存した名前をクリックすると、パネルの配置がお好みの位置に配置されます。
パネル配置を上書きしたいときは、「プリセットを追加」で同じ名前を入力して上書きしてください。



Qアートボードの外に置いたオブジェクトが消えてしまう

A 「表示」-「キャンバスに合わせてクリップ」のチェックを外してください


チェックを外すと、キャンバスからはみ出たオブジェクトも表示することができます。



ただし、アートボードが設定されていると、「キャンバスに合わせてクリップ」が強制適用されてしまいます。
その場合は、アートボード外に出したいオブジェクトを、レイヤーパネルを使ってアートボードコンテナの中から出してあげて下さい。

その際、レイヤーパネルの左下にある「現行コンテナ内で編集」にチェックを入れておくと、オブジェクトを移動した際に自動的にアートボードの中に格納されてしまうのを防ぐことができます。



Q 「キャンバスに合わせてクリップ」のチェックを外したのに、キャンバス外のオブジェクトが表示されない

Aプレビュー表示になっていないか確認してください


Ctrl+Shift+Wで「プレビューモード」にすると、ガイドとキャンバス外のオブジェクトを非表示にすることができます。
Ctrl+Shift+Wを押すか、メニューの「表示」-「プレビューモード」のチェックを外してください。

Qパネルもツールバーもすべて消えてしまった

ATABキーを押してください


TABキーを押すと、パネルやツールバーなどすべて非表示にすることができます。
もう一度TABキーを押すか、メニューの「表示」-「UI切り替え」をクリックしてください。

Qガイドが表示できない

Aプレビュー表示になっていないか、ガイド非表示モードになっていないか確認してください。


メニューの「表示」-「プレビューモード」にチェックが入っていないか、
「表示」-「表示」-「ガイド」のチェックが外れていないか、確認してください。



Qオブジェクトの周りに紫色の変な線がつく

Aスナップの「スナップ候補の表示」のチェックを外してください。





スナップの「スナップ候補の表示」にチェックが入っていると、スナップ候補に紫色の線が付きます。

メニューの「表示」-「スナップ」から、「スナップ候補を表示」のチェックを外してください。





操作系



Qカクカクとして狙った位置に図形が描けない

Aスナップがかかっています

ツールバーの「スナップ」をクリックして解除するか、メニューの「表示」-「スナップ」から、「スナップを有効にする」のチェックを外してください。
その時だけ解除したいときは、図形を描いている時にALTキーを押すと、一時的にスナップを解除することができます。





スナップについての詳しい解説はそのうち記事を書く予定。
Affinity2の時に書いた記事はこちら。一部参考になると思います(=・ω・=)

スナップオプションについて/AffinityDesiner2

Qイラレみたいにキーオブジェクトで並べたい

AALTクリックでキーオブジェクトを指定できます


オブジェクトを複数選択後、ALTキーを押しながら基準にしたいオブジェクトをクリックしてください。
他よりも太い青縁がついて、キーオブジェクトとすることができます。



Q移動ツールでクリックしても選択できない

A 「自動選択」のチェックが外れていないか確認してください

移動ツール使用時にコンテキストツールバーに出てくる「自動選択」にチェックが入っているか確認してください。
チェックが外れていると、レイヤーパネル上でしか選択できなくなります。



また、複数アートボード使用時に、レイヤーパネルの左下にある「現行コンテナ内で編集」がオンになっていると、アクティブになっているアートボード以外のオブジェクトが選択できなくなります。

複数アートボードを使用している時は、
  • 「現行コンテナ内で編集」のチェックを外すか、
  • 選択したいオブジェクトがあるアートボードをレイヤーパネルでアクティブにするか、
  • レイヤーパネル上で直接オブジェクトを選択するか、
使いやすいやり方で選択してください。



QAffinity3の設定を全部リセットしたい

ACtrlキーを押しながらAffinity3を起動します


Ctrlキーを押しながらAffinity3を起動すると、「ユーザーデータをクリア」画面が出てきます。
リセットしたい項目を選択して、「クリア」をして下さい。
初期状態に戻したいなら「すべて選択」-「クリア」です。



バグ関連



Qアプリケーションパレットが作れない

AVer3.02で修正されました


ver3.01では「アプリケーションパレットを追加」からアプリケーションパレットの新規作成ができなくなっていましたが、Ver3.2で直りました。
メニューの「ヘルプ」-「アップデートの有無をチェック」でアップデートしてください。
※この項目はしばらくしたら削除します。


Q新規作成したスタジオでショートカットキー設定が読み込めない

A新規作成したスタジオで、いちからショートカットキーを設定してください


新規作成したスタジオでは「読み込み」からショートカットキー設定を読み込めない。または、ベクタースタジオなどから「すべてに適用」のチェックを入れてショートカットキー設定の読み込みをしても、作成したスタジオのみショートカットキー設定が反映されないバグがあります。
(ベクタースタジオなどで、「すべてのショートカットをクリア」を押した後、ショートカット設定を読み込むと、新規スタジオのみ空っぽになり、簡単に再現できます)

手入力したショートカットは「すべてに適用」のチェックが入っていれば共通化されるので、
「リセット」を押した後、変更したショートカットをもう一度登録し直してください。


一応バグを見つけたら報告しようかなーと思ってるんですが、毎回この画面が出てバグ報告できているかどうか分からないのは、みんな一緒なんですかね…?(´・ω・`)





その他、気づき次第随時このページを更新していきます。
何かお困りのことがありましたらコメント頂けると、一緒に解決方法を探します(=・ω・=)

これやるとこの現象が解決するよー、という解決策の共有も大歓迎です(=・ω・=)✨

2025-12-10

ゼロから始めるAffinity3 Affinity初心者講座その4 パネル



ゼロから始めるAffinity3 Affinity初心者講座その3 の続き

さて、コンテキストツールバーを使えば大体のことができると伝えましたが、もっといろいろなことをやりたい、という時に必須となる「パネル」の説明をしたいと思います。

その1で大体の画面の説明をしました。ふんわりと覚えていますでしょうか?
今回は画面の右側にある「パネル」を頑張って覚えましょう。

パネル




「カラー」「レイヤー」など、特定の機能が集まっている小さなウィンドウのことを「パネル」と言います。

このパネルは、パネル名を掴んでドラッグ&ドロップで移動することができます。
試しに、「ヒストグラム」と書いてあるタブを掴んで、左下の方に移動してみましょう。



「ヒストグラム」パネルが移動され、下にあった「カラー」パネルが出てきました。



このパネルは重ねたり、横にキレイに並べたりできます。
パネルの上にパネルを持っていくと、重ねることができます。
重ねたときは、上に並んでいるタブをクリックすると、該当パネルを表示できます。



さっき移動した「ヒストグラム」パネルを、「カラー」パネルの上に持っていって、重ねてみましょう。
(※青い枠が表示された状態では離さないでください)

「カラー」パネルに吸い付くような感じで、左右どちらかに「ヒストグラム」パネルのタブが表示されます。
左右の順番も、ドラッグ&ドロップで変えることができます。



また、画面の左と右には「左パネルグループ」「右パネルグループ」というエリアがあり、パネルをキレイに収めることができます。

左の方にパネルを持っていくと、青い枠が表示され、ピタッとパネルを納めることができます。
「ヒストグラム」パネルを左に持っていき、左パネルグループに収めてみて下さい。



パネルの下や、パネルの間など、ピタッと気持ちよくパネルを並べることができます。

続いて、「カラー」パネルを、「ヒストグラム」パネルの下の方に持っていき、青い枠が表示される場所で放してみて下さい。
キレイにぴっちり収めることができます。



「左パネルグループ」「右パネルグループ」はメニューの「ウィンドウ」-「パネル」-「左を表示」「右を表示」にチェックを入れることで、表示/非表示が切り替えられます。



「ウィンドウ」-「パネル」-「非表示」をクリックすると、すべてのパネルを非表示にすることができます。



画面を大きく表示できて便利です。
「非表示」のチェックを外すと、パネルがまた表示されます。

要らないパネルを消したいときは、パネルの右上の下矢印をクリックして、「閉じる」を押してください。
その下の「パネルグループを閉じる」をクリックすると、後ろで重なっているパネル(この場合はカラーパネル)もまとめて消せます。



消したパネルを再び表示したいときは、メニューの「ウィンドウ」から、表示したいパネル名を選びます。
ジャンルごとにまとまっているので、たどって、欲しいパネルにチェックを入れて下さい。
チェックが入っていると、表示されます。



メニュー「ウィンドウ」-「パネル」-「リセット」をクリックすると、いろいろ移動したパネルを元の状態に戻すことができます。



また、スタジオ名を右クリックして「(スタジオ名)を復元」をクリックしても、パネル配置を元に戻すことができます。



また、後の回で説明する予定ですが、スタジオは自分の好きなように編集して、上書きすることができます。

初期設定に戻したいときは、「(スタジオ名)をマスターにリセット」をクリックしてください。



(たまーにうまくリセットできず、復元と同じ挙動になってしまうので、その時は一度ソフトを再起動してからマスターにリセットをもう一度やってください)



数多くの機能を持ったパネルがあり、どのパネルを多く使うか、人や作業内容によって変わってきます。

スタジオの保存の仕方は後日解説するので、とりあえずはデフォルトのスタジオを使って解説を進めていきたいと思います。

さて、今までピクセルスタジオを使って解説していましたが、今回は気分を変えて「ベクター」スタジオを使って解説していきたいと思います。

左上の「ベクター」をクリックして、ベクタースタジオに切り替えて下さい。



ベクタースタジオは、ロゴやアイコン、チラシなどのデザインを作成するのに便利な機能が集まっています。

パネルの内容も、ピクセルからベクターになると、大きく変わりました。



早速、ひとつパネルを使ってみましょう。
前回コンテキストツールバーで境界線の太さを変更しましたが、「境界線」パネルからも変更することができます。

境界線パネル



ベクタースタジオにすると、右上の方に「境界線」パネルがあります。
タブをクリックして、境界線パネルを見えるようにして下さい。

境界線パネルがない時は、メニューの「ウィンドウ」-「ベクター」-「境界線」にチェックを入れて下さい。



幅のスライダーを変えて、境界線の太さを変更することができます。
もちろん、右にあるテキストボックスに直接数字を入れてもOK。

線の太さだけではなく、点線にしたり、線の端の処理を決めたり、コンテキストツールバーではできないことまでできます。



よくあるのが、文字に境界線をつける際。
境界線の太さを太くすると、文字がつぶれてしまいます。



そんなときは、順序から「境界線を後方に描画」アイコンをクリックすると、境界線を塗りの後ろにすることができます。



個人的に文字の装飾は境界線パネルではなく、「レイヤーエフェクト」という機能を使った方がいいと思いますが、一応参考までに(=・ω・=)

このように、パネルを使うといろいろなことができるようになるので、少しずつ頑張って覚えていきましょう!

今回覚えたこと



  1. パネル…特定の機能が集まっている小さなウィンドウのこと。自由に配置可能。
  2. スタジオのリセット…スタジオ名を右クリックするとメニューが出てくる。


ゼロから始めるAffinity3 Affinity初心者講座その5に続く

2025-12-08

Photoshopでjpg画像が開けない! ときの強引な対処法/Photoshop




Windowsで画像をダブルクリックすれば開けるのに、なぜかPhotoshopではエラーが出て開けない! という時の強引な対処法をご紹介

2025-12-03

ゼロから始めるAffinity3 Affinity初心者講座その3 スタジオ・画面移動・境界線



ゼロから始めるAffinity3 Affinity初心者講座その2の続き

さて、それでは「その1」を作っている時に「あれ、これはどうするんだろう?」と疑問に思うであろうことを解説していきます。

皆さま、「その1」を作成している時に、疑問に思ったことをメモしましたでしょうか?
これから回数を重ねて、少しずつその疑問を解決していきたいと思います。

ファイルを開く/閉じる



「その1」で保存したファイルを開いてみましょう。
Windowsの操作に慣れていれば、だいたい分かると思います。

一番最初に表示されるwelcome画面の「最近使用したドキュメント」から選んでみたり、
右上にある、「フォルダマーク」をクリックしたり……



メニューの「ファイル」-「開く」をクリックしたり…
(ショートカットキーはCtrl+O OpenのOと覚えると楽です)



Windowsのエクスプローラーから、保存した.afファイルをダブルクリックしたり、右クリックで開いたり,Addinity3ソフトの上にドラッグ&ドロップしたり……



お好きなやり方で開いてください。

また、開いたファイルを閉じるときは、メニューの「ファイル」-「閉じる」



または、ウィンドウの右上にある×ボタンを押すと閉じることができます。
Ctrl+Sでファイルの保存/上書きを忘れないように!



ファイルの内容を変更すると、左上のファイル名に[変更済み]と文字が表示されます。



変更されていると、閉じる前にその変更内容を保存するかどうか聞かれるので、保存を忘れないようにしましょう。



はい、で変更を保存してファイルを閉じる。
いいえ、で変更を破棄してファイルを閉じる。
キャンセル、で何もしないまま元の画面に戻る、です。

スタジオについて



さて、今まであえて説明していませんでしたが、画面左上の一番いい位置に陣取っているアイコンたち……気になりませんか?



こちら、Affinityの一番ウリの機能、「スタジオ」というものになります。

Adobe(アドビ)製品では、
  • ロゴや印刷物のデザイン=Illustrator(イラストレーター)
  • 写真加工=Photoshop(フォトショップ)
  • 書籍や頁物作成=Indesign(インデザイン)
とソフトを使い分けますが、Affinity3ではそれらすべてを1つのソフト内で作ることができます。なんて画期的。

3つのソフトの機能をひとつの画面に押し込むと、ツールの数とか半端なくなってしまうので、「スタジオ」という形で、よく使う機能を分けて、切り替えて、使っていきます。

スタジオ名をクリックすると、そのスタジオに切り替えることができます。
早速、「ベクター」スタジオをクリックして、切り替えてみましょう。

ベクター」はロゴ作成や、チラシなどのデザインに適した機能を集めてます。Illustratorに対抗。



ピクセル」は画像加工や、写真のレタッチに適した機能を集めています。Photoshopに対抗。



レイアウト」は書籍や、ページ物の作成に適した機能を集めています。Indesignに対抗。



その他、「CanvaAI」を使ったAI画像生成に適したスタジオや、Webページ制作のパーツ書き出しに適した「スライス」、色合い調整メニューを集めた「カラーグレーディング」など、様々なスタジオが用意されています。
もちろん、自分の使いやすい「スタジオ」を作ることも可能。

講座「その1」の手順に沿ってドキュメントを作ると、デフォルトで「ピクセル」が選択されていたと思います。
今回はそのまま「ピクセル」スタジオを使って、操作を解説していきたいと思います。

画面の拡大縮小をする



さて、「その2」で「Ctrl+マウスホイール」で画面の拡大縮小ができるよ、と軽く触れました。
実際に、Ctrl+マウスホイールを使って画面を拡大してみましょう。

マウスの真ん中についている、くるくる回せるボタン(マウスホイール)を、Ctrlキーを押しながら思うがままに回してみて下さい。
逆方向に回せば、画面を縮小できます。
(環境設定で、Ctrlキーを押さずに、マウスホイールだけでも拡大縮小できるようになります)

画面を大きく表示すれば、細かい調整が可能になります。

「使ってるマウスにホイールがないよ!」という方は、左にあるツールの一番下らへんに「ズームツール」があります。
それをクリックしてください。



マウスカーソルが虫眼鏡の形になります。



その状態でクリックすると、画面を拡大できます。
ALTキーを押しながらクリックすると、縮小できます。

画面をクリックして、右にドラッグするとスムーズに拡大することができます。
左にドラッグすると、同じように縮小できます。

ALTキーを押しながら、見たい範囲をドラッグして囲うと、その部分を拡大してみることができます。



囲った範囲を画面いっぱいに表示



ズームツールのショートカットキーは「Z」なので、マウスホイールを使わない人は「Z」のショートカットキーを覚えておくといいです。

また、「Ctrl」(れのキー)と「Ctrl」(ほのキー)でも拡大縮小できます。
スペースキーを押した状態でCtrlキーを押すと、ズームツールを選択している状態と同じ操作ができます。
自分の使いやすい方法で、画面の拡大縮小をして下さい。
(=・ω・=)<ちなみに自分は、環境設定でマウスホイールのみで拡大縮小できるようにし、細かい調整はスペースキー+Ctrl+マウスドラッグ、でしてます。便利。
Ctrlキー先に押しちゃうとできないので、スペースキーを押してからCtrlキーを押してください。

画面の移動をする



さて、画面を拡大すると、「もうちょっと右を見たいのに~」と、もだもだすることが多いかと思います。
一応、カーソルがある位置(ドラッグで拡大するときはカーソルの開始位置)を基準に拡大縮小しますが、狙った場所をピンポイントで拡大するのは、最初は難しいかと思います。



そんなときは、ズームツールの上にある、手のひらの形をした「表示ツール」をクリックして下さい。



表示ツールをクリックすると、カーソルの形が手のひらに変わります。
マウスをクリックしてドラッグすると、画面を掴んで移動することができます。



ショートカットキーの「」でも手のひらツールにできるのですが、
スペースキーを押すと、スペースキーを押している間だけ手のひらツールに切り替えることができます。超便利。

また、マウスホイールの押し込みでも、画面を移動することができます。
Blender(ブレンダー/3DCGソフト)使いの人はホイール押し込みの方が使いやすいかと。

画面移動と拡大縮小はものすごく使うので、ショートカットキーなど、自分の使いやすくて速い方法を見つけておくと、後々楽になります。

表示をキレイにする



さぁ、画面を拡大縮小してみて。多くの方はこう思ったのではないでしょうか?

「なんか、拡大すると線がガビガビしてない?」



気になるかもしれませんが、表示倍率100%で表示したときに、線がガビガビしていなければ大丈夫です。

左上のファイル名の横が、「100.0%」になっているとき、どう見えるか確認してください。



メニューの「表示」-「ズーム」-「100%」で、100%の大きさで表示できます。
(※WEB用の表示。印刷用の原寸表示は「実寸」を選んでください)

Ctrl+1を押すと、一発で100%表示できるので、このショートカットキーを覚えておくと便利です。(ちょっと高度なので覚えなくてもいいです)

さらに言うと、Ctrl+0を押すと、「アートボード」全体を表示することができます。
アートボード」とは、ドキュメントを開いたときに表示される白い画面、キャンバスの事を言います。
ひとつのドキュメントに複数のアートボードを作ることができます。

「アートボード」という単語は、これからよく出てくるので頑張って覚えて下さい。
アート(絵/art)が描かれたボード(板/board)です。
雰囲気で何となく「これかな?」と察せられればOKです。

うろ覚えでも、意味が分かればいいんです。ガチガチに暗記するのではなく、雰囲気で乗り越えましょう。



Ctrl+0は慣れてきたらものすごく使うショートカットなので、余裕ができたときに思い出してください。

100%表示でガビガビしていないなら大丈夫なんですが、どうせなら拡大してもできるだけキレイに見たいですよね?

そんな時は、ツールバーにある「べクター表示モード」アイコンをクリックしてください。
デフォルトでは「ピクセル表示モード」になっていると思います。



ピクセル表示モードは、現在のピクセルサイズに合わせて、実際のWEB上で表示される見栄えを確認することができます。

講座その1では、1280px×720pxでアートボードを作成しました。
これは、小さな点を横に1280個並べた画像、ということです。
ピクセル表示モードで思いっきり拡大すると、四角いマス目が見えてきます。

この1個を、1px(ピクセル/画素)と呼びます。



画素数が低いときは、ベクターも画素数を低く表示して……と説明すると難しくなるので、とりあえず「ベクター表示モード」にしておくと、線がキレイに見えるんだな、とだけ覚えておいてください。

講座が進んだときに、解像度とかDPIとかそこら辺の解説をする予定です(=・ω・=)
いまはとりあえず、「ベクター表示モード」にするだけでOKです。
ピクセルとかも、一旦忘れてOKです。

拡大すると、このくらい見栄えが違います。



環境設定からデフォルトの表示を「ベクター表示」に切り替えられるので、
気になった方は「Affinity by Canva(Affinity3) で最初に設定しておくと楽なこと」を参考にして下さい。

境界線を太くする



さて、講座「その1」で境界線に色を付けた方は、大体の人がこう思ったのではないでしょうか?

「もっと線を太くしたい!!」

デフォルトの境界線はほっそいです。



線を太くするには「コンテキストツールバー」を使うか、「境界線パネル」を使います。
「その1」で軽く触れた、「コンテキストツールバー」を使って線を太くしてみましょう。

1.線を太くしたい図形を、移動ツールでクリックして選択する



ドラッグして選択してもOKです。



2.ツールバーの下にある「コンテキストツールバー」から、「境界線の幅」をクリックして、好きな太さにする




スライダーを動かしても、ボックスに数値を入力してもOKです。

これで線を好きな太さにできるようになりました。

なんか変えたいなーって時は、オブジェクトを選択して、コンテキストツールバーにある項目を確認すれば、大体のやりたいことができるようになっています。
コンテキストツールバーにない時は、右クリックで表示されるメニューにあったりします。



できる限り解説していきますが、解説が間に合わないときは参考にしてみて下さい(=・ω・=)

今日覚えたこと
  1. ファイルを開く/閉じる…変更がある場合は、ファイル名のところに[変更あり]と表示される
  2. スタジオ…それぞれの作業に適した機能が集められている。作業によって切り替えて使う。
  3. ベクタースタジオ…ロゴやアイコン、チラシなどをデザインするのに便利な機能を集めた画面
  4. ピクセルスタジオ…画像加工や、写真のレタッチに適した機能を集めた画面
  5. レイアウトスタジオ…書籍や、ページ物の作成に適した機能を集めた画面
  6. 画面の拡大縮小…マウスホイール、またはズームツール、ショートカット
  7. 画面の移動…表示ツール、スペースキー、マウスホイール押し込み
  8. アートボード…ドキュメントを開いたときに表示される白い画面、キャンバス
  9. ベクター表示…拡大したときに線がキレイに見える


だんだん難しくなってきましたが、とりあえず用語は暗記しないで、なんとなく「これのこと言ってるのかな?」と察せられるレベルでOKです。
使ってるうちにそのうち自然と覚えてくるので、とりあえずは触って、いろいろ試してみましょう(=・ω・=)

Affinity初心者講座その4 に続く