
ゼロから始めるAffinity3 Affinity上級者講座その9 RGB→CMYK変換 の続き
では実際に、ショップカードに画像を配置してみましょう!
1.不要な部分をトリミングする
CMYK変換するついでに、使うサイズにリサイズ&トリミングしておくといいです。画像の一部分しか使わないときなど、不要な部分をあらかじめ切り抜いておくと、ファイルサイズが小さくなります。
例えば、ショップカードの画像なら、使うのは大きな画像のうち、この部分だけです。
元の画像を開き、ピクセルスタジオの「切り抜きツール」から、大体の大きさに切り抜きます。
もしかしたら微調整するかもしれないので、ちょっとだけ大きく切り抜いてます。
コンテキストツールバーにある「適用」を押して、切り抜きを確定。
ちょうどいいサイズになりました。
元の画像は残しておきたいので、「cafe_cmyk.af」という名前で別名保存します。
2.配置する
CMYK化する前に、解像度の調整をしたいと思います。ショップカードのファイルを開き、「cafe_cmyk.af」を配置します。
レイヤーモードを乗算などにして、位置やサイズを合わせて配置します。
いい感じに配置できたら、元のRGB画像を削除します。
これで、画像の置き換えが完了しました。
cmyk画像の「乗算」を「標準」に戻すのを忘れないように。
3.解像度の調整をする
そうしたら今度は、画像の配置サイズを見ます。クリッピングした枠ではなく、画像の方を選択するようにして下さい。
リソースマネージャーからも、「ドキュメント内を検索」ボタンを押すと、レイヤーパネルにある画像を選択できます。
「変形」パネルから配置サイズを確認します。
横97mm、縦28.7mmです。
もう一度「cafe_cmyk.af」ファイルに戻り、メニューから「ドキュメント」-「設定」-「サイズ変更」-「ドキュメント」をクリック。
単位を「ミリメートル」にし、先ほど配置して確認したサイズを入力します。
DPI(PPI)はドキュメントで指定したPPIと同じ400に。(近くで見る名刺なので350ではなく400ppiにしてましたね。350でもOK)
リサンプル形式は、好きなものを選んでください。大体一番下らへんでいいかな。
リサンプルにチェックを入れるのを忘れずに。
「サイズ変更」を押して確定させ、「cafe_cmyk.af」を上書き保存します。
4.CMYK変換する
肝心なCMYK変換も忘れずにやっておきましょう。今回は色にあんまこだわりがないので、「知覚」でサクッと変換しちゃいます。
メニューから「ドキュメント」-「設定」-「フォーマット/ICCプロファイルを変換」をクリック。
フォーマットを「CMYK/8」に。
プロファイルを「Japan Color 2001 Coated」にして、レンダリングインテントを「知覚」に。黒点補正にチェックを入れて、さっくりと変換します。
5.アンシャープマスクをかける
適切なサイズでCMYK化した画像にアンシャープマスクをかけておくと、輪郭線がはっきりして印刷の仕上がりが良く見えます。印刷するときにCMYKの網点化するので、多少境界線がぼやけた感じになります。
それを見越して、最初にちょっとシャープにしておくと境界線が消えにくくなるよねって感じです。
アンシャープマスクなんですが、これまた印刷するものによって違う上、僕自身写真を印刷したことないのでまったく分かりません(´・ω・`)
情報もあんまりないし。
お高い印刷所で画像をリンク入稿すると、印刷屋さんの方でやってくれる作業っぽい。
なんで、やり方解説しますが、数値等は好みもあると思うので、あんまりあてにしないでください(´・ω・`)
こだわる場合はプロにお願いしちゃった方がいいと思います。
プロの人、オススメの数値教えてくれー(´・ω・`)
「cafe_cmyk.af」を開き、フィルターをかけていきます。
1.アンシャープマスクフィルターを選択する
レイヤーパネルの砂時計みたいなアイコン、ライブフィルターアイコンをクリックし、「アンシャープマスク」を選択します。メニューの「ピクセル」-「新規ライブフィルターレイヤー」-「シャープ」-「アンシャープマスク」からでも作れます。
どのみち結合するので、最初から「ピクセル」-「フィルター」-「シャープ」-「アンシャープマスク」でもOKです。
2.数値をいい感じに調整する
作業する前に、画面表示を「ピクセルビューモード」にしておいてください。画面の表示倍率によって結果が違って見えるのを防ぐことができます。
(ベクター表示モードだと縮小時にちょっとぼやけて表示される)
ちょっとAI画像だと画質があまりにも悪いので、昔撮ってきた写真で代用。350ppi。
輪郭線がしっかり浮き上がる数値の、ちょい強めぐらいに設定。
半径でくっきりさせたい範囲を指定します。小さいほど細かい部分が強調され、大きいとコントラストの付く範囲が大きくなります。
1pxで十分だけど、気持ち強くしたいので今回は2pxにしてみました。
係数でどのくらいコントラストをつけてシャープにするか指定します。
1.5で十分だなーと思ったけど、印刷用には強めにかけたほうがいいというので2にしました。
ハロー(エッジ周囲の白フチ)が出ないくらいにしてあげて下さい。
(ちょっと出ちゃってるから1.5でもよかったな…(´・ω・`))
しきい値は、どのくらいのコントラストの差からシャープをかけるかを指定します。
0%以外がオススメ。今回はノイズが消える、5%にしました。3%ぐらいでもいいかも。
画面で見るよりちょい強めにかけたほうがいいっぽいですが……まーじで分からん(´・ω・`)
普通に画像がはっきりして見栄えが良くなるので、印刷関係なしに日頃から使ってもいいフィルターですね!
インクが滲みやすい普通紙に印刷するときは気持ち強めにかけたり、画像のピンボケ具合や細かい部分の多さ、ふんわりとした雰囲気にしたい写真など、表現したい画像の雰囲気によって数値が変わってくるらしいので、こればっかりは数をこなさないと、最適な数値が分からないかと思います。
プロの人、汎用的に使えるオススメ数値あったらおしえてー!!(=・ω・=)
とりあえず、理想のはっきりさ+ちょい強め、ぐらいの数値にしてあげて下さい。
詳しいアンシャープマスクの使い方は「フィルタ―⑥/Affinity3 アンシャープマスク・明瞭度・ハイパス・マルチバンドシャープ」にて。
アンシャープマスクは印刷するサイズにリサイズしてからかけないと効果がないので、CMYK変換とか全部終わってから、仕上げとしてかけてあげて下さい。
3.ライブフィルターを使っていたら、レイヤー結合する
フィルターを使っていた場合はそのまま「適用」で。ライブフィルターを使っていた場合は、「結合」を押して、ひとつのレイヤーにしてあげて下さい。
上書き保存を忘れずに!
6.再配置する
再びショップカードのファイルを開き、リソースマネージャーを開きます。「埋め込み」で配置したので、元の画像を変更しても、その変更は反映されません。
「cafe_cmyk.af」を選択して、下にある「置換」をクリック。
もう一度「cafe_cmyk.af」を選択して開くと、変更後の画像に置き換わります。
配置DPIが端数の関係でたまにズレるけど、まぁ誤差(=・ω・=)
無事、配置DPI(PPI)の数字が400、色空間がJpan Color 2001 CoatedのCMYKになりました。おめでとうございます!
実効解像度が大きすぎると、ファイルが重くなって不便なので、できるだけこの作業をして、使うサイズにリサイズしておきましょう。
(=・ω・=;) < め、面倒過ぎない??
そーなんですよねぇ……
今回は画像ひとつだったんでそんな手間でもないですが、チラシとか、大量の画像を扱う時、いちいちリサイズしてトリミングしてCMYK化して配置し直して……ってやってると大変面倒です。
ただ、この作業をやった方がキレイに画像を配置できるので、大変ですが頑張りましょう!!
Illustratorでは有志が実効解像度を350ppiに修正するスクリプトを作っているので、Affinityでもそのうち出ないか期待しています。
頼む誰か作ってくれ~。
(=・ω・=;) < 画像多少劣化してもいいから、もっと楽な方法ない?
時として画質より時短を取りたいときがあると思います。
完全に「非推奨」ですが、そんな時に使える裏技的テクニックをこっそり2個紹介。
「非推奨」ですよ!「非推奨」!! 僕は止めましたからね!!!(=・ω・=)
1.ラスタライズする
画像形式には「画像レイヤー」と「ピクセルレイヤー」の2種類あると解説しました。詳しくは「ゼロから始めるAffinity3 Affinity中級者講座その3 画像レイヤーとピクセルレイヤー」にて。
ラスタライズすると、「画像レイヤー」から「ピクセルレイヤー」になり、自動的にドキュメントの解像度に合わせた画像になります。
カラーモードも、自動的にドキュメントに合わせたものになります。
画像サイズも、クリッピングマスクを適用したサイズになります。
ただ、結構色の変わり方が違うので、CMYK化だけはちゃんとプロファイルの変換でしておいた方がいいと思います。
ラスタライズすることで、解像度を合わせる作業と、トリミングをする作業を省けます。
1.クリッピングマスクした画像を選択する
画像を切り抜いていないときは、そのまま画像を選択してOKです。
クリッピングマスクの長方形ごと選択すると、自動的に画像をトリミングできます。
2.右クリックから「ラスタライズ」を選ぶ
右クリックしたメニューのまんなからへんに、「ラスタライズ」があるので、それをクリックしてください。「ラスタライズ&トリム」でもOKです。
「ラスタライズ&トリム」は、裁ちきり線から飛び出ている部分を自動的に切ってくれます。
3.ピクセルレイヤーに変換される
無事、ちょうどいいサイズのピクセルレイヤーに変換されました。ピクセルレイヤーに変換すると、リソースマネージャーからは消えてしまいます。
画像の置き換えとかができなくなるので、やるなら本当に最後の最後にするのがオススメです。
一応、「リサンプル」を使わずに画像を変換する分、画質が落ちるとは思うんですが……
結構いい感じにピクセル化できるので、有りっちゃ有りかなーとは思います。
イラレのラスタライズと違って、AffinityはPhotoshop機能も持ってるから、そんな変なことにはならないだろうし……。
↑のリサンプルが使えない
ベクターで作成したクリッピングマスクの境界線が、ラスタライズしたことでガビガビするかもしれない、ってぐらいでしょうか。
直線のクリッピングマスクだったら目立たないけど、円とかでくりぬいてると目立つかも。
他にも問題があるかもしれないので、「非推奨」です(=・ω・=)
一回り大きなサイズで一回ラスタライズして、それをクリッピングしたほうがフチがキレイかも。
ラスタライズした画像にアンシャープマスクかけとくといいですね。
2.PDF作成時にダウンサンプルする
PDF入稿のときに使える技。PDF作成時に一括でPPIを落とします。
入稿用PDFの作り方はそのうちちゃんと解説するので、とりあえず設定箇所のみ解説。
1.エクスポート画面を出す
メニューから「ファイル」-「エクスポート」-「エクスポート」をクリックします。2.「PDF」を選び、「画像のダウンサンプル」にチェックを入れて、最小DPI(PPI)を入力する。
左側の欄から「PDF」を選び、最近の主流である「PDF/X-4」を選びます。(ここら辺は後日解説)右側にある詳細項目から「画像のダウンサンプル」にチェックを入れ、最小DPIの数値を、「このサイズを超えたら小さくしたい」数値にしてください。
指定した以上のPPIの画像を、ドキュメントの解像度にしてくれます。
今回だったら425くらいですかね。
425PPI以上の画像があったら、400PPIに縮小してくれます。
「リサンプル」で好きな変換方法を指定してください。
めちゃめちゃ急いでるときは一気にできるのでオススメ。
だけどまぁ、一括で処理すると何が起こるか分からないので、「非推奨」
アンシャープマスクもかけられないし。
完成したPDFをちゃんと見て、変な感じになっていないか確認するようにして下さい。
品質 < 時間 なときの裏技として。
とまぁ、こんな感じで大分データができてきました。
そろそろ入稿……と行きたいところですが、印刷するならもう少しだけ、確認しなくてはいけないことがあります。
もうちょっとお付き合いください(=・ω・=)
ゼロから始めるAffinity3 Affinity上級者講座その11 へ続く
